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原木中山いつか来た道

かすかに記憶に残る町

2005/01/22

『スーパーサイズ・ミー』というマクドナルドのメニューだけで1か月間生活した監督自ら出演するドキュメンタリー映画を観るために、東京メトロ東西線の「妙典」駅前に降り立つと、強烈な既視感に襲われた。それも当然のことで、よく思い出してみると実際に六年ほど前に妙典駅で降りたことがあったのだ。

今の僕の生活圏からすると妙典駅はまったく縁のない土地で、たまたま郊外にある座席のゆったりした清潔なシネマコンプレックスで、混雑を避けて『スーパーサイズ・ミー』を観たいということで、Yahoo!JAPANで検索してたまたま妙典駅前の劇場を見つけたというだけのことだった。思いがけず六年ぶりに同じ土地を訪れた。

シネマコンプレックスは大型ショッピングセンターに併設されているのだが、二階部分が歩道橋でつながれている広い床面積で低層の建物の風景を見たときにも、心の中で「あっ!」と叫んでしまった。数年前夢で見て妙に印象に残っていた風景そのままで、ここがモデルになっていたのだ。

映画を見終わってから西船橋経由で家に帰ろうと、妙典に着いたのと同じ方向の電車に乗った。次が西船橋だとばかり思っていると違う駅に停車した。「原木中山」という駅だ。ホームを見た瞬間に、ここにも来たことがあると思い出した。記憶を確認するためにあわてて下車して改札を出てみると、やはり六年ほど前に来ている。

武蔵野線と総武線が交差する西船橋に近い町にもかかわらず、原木中山の周辺は古いたたずまいの民家が散見される。駅を降りると小さなスーパーがあるのだが、その前を抜けると片側一車線の道路に出る。道路に出ると正面に見える図書館と市民体育館にも見覚えがある。道路沿いに西へ向かって歩いていくと、道の向こう側にミニストップがあり、さらに歩くと道のこちら側に郵便局があり、向こう側に八百屋が見えてくる。

さらに進むと古びた「Kマート」の看板を掲げる小さな食料品店がある、この辺りまでは確かに六年ほど前に歩いた記憶がある。その少し先を道の向こう側へ渡って、路地を入っていった記憶もあるのだが、一体何の用があってこんなところをほっつき歩いていたのか思い出せない。奇妙なこともあるものだが、思い出したらそれは相当面白い記憶であるに違いないので、きっと報告することを約束しておこう。







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