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もうノーツ6.5ベータ版!?
( 20030418 )

Japanese/English

ついこの間Lotus Notes/Domino 6が発売されたばかりだと思ったら、米IBMのWebサイトではもうNotes/Domino 6.5のβ版が公表されている。そのリリースノートをダウンロードして中身を覗いてみたので、個人的に気になったところだけをざっとご紹介する。正式な日本語訳はおそらく近日中に日本IBMのWebサイトで公開されることと思うので、それまでのノーツ開発者どうしの井戸端会議の種にでもなればという意図である。

と、気負い込んでみたものの、実はこのリリースノートのうち「ノーツ/ドミノ6.5の新機能と機能拡張」と題された1枚の文書は、大した分量ではなく、直訳しても当「think or die」の標準的なエッセーと変らない長さにしかなりそうにないので、こういった要らない前置きをだらだらと書くことであたかも原稿の枚数を稼いでいるかのごとくである。

まずノーツクライアントの新機能から見てみよう。(1)ドラッグ&ドロップでメールやカレンダー文書を作成する機能。メール文書をカレンダーのブックマークにドロップすると、「予定」文書が自動作成され、参加者欄が宛先から引き継がれるとのこと。また、メール文書を同じメールのブックマークにドロップすると、同じ情報をもった新規メールが自動作成されるらしい。さらに、メール文書をTO DOリストのブックマークにドロップすると、同じ本文を持った新しいエントリーが自動作成されるようだ。

(2)議長が繰り返しスケジュールの時間を一気に変更できる機能。まずnotes.iniに、「CSEnblRstTm=1」の1行を追加する。そして会議開催通知を開き「アクション」→「再スケジュール」をクリックすると、再スケジュール・オプションのダイアログが表示される。会議の日時を変更し、OKをクリックすると、繰り返しスケジュールの変更入力のダイアログが現われる。ここで再スケジュールしたい回の会議を選択し、OKをクリックする。そして次のうちどちらかを選択する。一つめは各回を異なる時間帯にするという選択肢。これを選ぶと今変更しようとした回の会議を、例えば下の時間より1時間遅く始まるように変更したとすれば、外のすべての回も1時間後ろにずれる、といった感じになる。もう一つの選択肢は、開始・終了時間を一致させるというもので、こちらを選ぶとすべての回の開始時間と終了時間が同じ時刻にそろう。

たしかにこの機能はあれば便利だが、なくてもいいような機能でもある。特に一つめの選択肢のように、もともと違う時間帯に設定されている会議を、まとめて1時間ずらしたりするようなことってあるだろうか。でもまぁノーツは世界中で使われているソフトウェアだから、そういう使い方をどうしてもしたい国もあったのだろう。

(3)ノーツをデフォルトの電子メールソフトとして設定できる機能(Windows 2000/XPのみ)。これには何通りかやり方があるらしい。一つはノーツクライアントのインストール中に設定する方法。ただし設定のためのダイアログはWindows 2000/XPで管理者としてログインしている場合にしか表示されない。もう一つは、Windowsのプログラムの中の「セットアップ」から設定する方法。最後の一つは、ノーツのユーザ・プリファレンスから設定する方法。ノーツの「ファイル」→「プリファレンス」→「ユーザプリファレンス」をクリックして、ユーザプリファレンスの設定画面を出す。そして「メール」タグの「インターネット」の項目を開く。デフォルトの電子メールプログラムの項目でノーツを選択する。ただしこの方法が有効なのは、Windowsに管理者権限でログインしている場合に限る。

(4)メールのビューに日付だけでなく時刻も表示されるようになったこと。その前提として、メールのビューに表示される日付は次のような基準にしたがって選択されるらしい。まず、受信日があるときはこれを使う。ちなみに受信日とはメールデータベースが最初に当該のメールを受取った日時のこと。次に、受信日がないときは送信日を使う。ちなみに送信日とはメールファイルの所有者が当該のメールを送信した日時。受信日も送信日もない場合(つまりドラフトの場合)は、作成日を使う。

以上の基準でビューに表示する日時を選択した上で、いくつかのビューには時刻も表示されるようになるらしい。ただし日付とは別の列に、時刻部分だけが独立して表示される。時刻列も表示されるビューは次のとおり。受信ボックス、すべての文書、送信、ドラフト、ごみ箱、Soft Deletion(って何じゃ?)、ディスカッション形式。そして時刻列は日付列のすぐ右側に表示され、AM/PM表示で時、分のみを表示し、ローカルのタイムゾーンに調整される。初期状態では時刻を表示する設定になっているが、ビューのカスタマイズで表示しないようにすることもできるらしい。並べ替えるために日付列をクリックした場合は、自動的に時刻列も二番目のキーとして並べ替えられる。

(5)メールやカレンダー文書を印刷するときに宛先部分の大きさを制限する機能。メールやカレンダーを印刷するとき、宛先やCC:を印刷するかどうか、また、3行に制限するかどうかを選択できるようになった。この設定は、ローミング時のプリファレンスとしても設定できるようだ。メールやカレンダー文書で、宛先や参加者など「名前」フィールドとして定義されているフィールドは、画面上は最小1行、最大3行までとなる。3行分以上のデータがある場合はスクロールバーが現われる。ところがこれを印刷するとある分だけすべてのデータが印刷されるので、場合によっては最初の1ページ以上、宛先だけしか印刷されていないといったこともあった。

新しいノーツの初期状態では、これが最大3行で印刷される設定に変更になっている。昔の設定に戻したい人は「ファイル」→「プリファレンス」→「ユーザプリファレンス」をクリックし、追加オプションの項目で「印刷時に名前フィールドの内容を展開する」をオンにすればよい。また、印刷のダイアログでも同じ設定が可能で、ユーザプリファレンスでの設定よりも優先される。この機能などはいっそのこと宛先を出すか出さないかのどちらかにすればいいと思うのだが。データが3行以上になる場合に、3行しか出さないようにして何か意味があるのだろうか。まぁ細かいことだからどうでもいい。

(6)すべてのデータベースについてビューをCSV形式で書き出せる機能。これこそどうして6.5になるまで存在しなかったのかという機能だろう。今まではLotus 1-2-3形式で書き出して、保存するときの拡張子にも気を遣わなければならなかったし、それをExcelで読み込むとフォントが明朝体になっていて大きすぎるし、枠線もないし、Excelでまともに読めるようにするのにいちいちフォントを変更たり枠線を表示させたりする必要があった。CSV書き出し機能はビューについてだけで、個々の文書では使えない。

「ファイル」→「書き出し」をクリックすると書き出し画面が開くので、ファイル名を入力して、形式としてCSVを選択すると、CSVで書き出すためのダイアログが開く。そこで全ての文書を書き出すか、選択した文書のみを書き出すかを選択し、文字セットを指定し、ビューの列名を含めるかどうかを選択し、OKボタンをクリックする。ようやくロータスも1-2-3が売り物にならなくなってきたことを認めるに到ったということだろうか。SOTECのパソコンに初めから入っているロータス・スーパーオフィスもおそらくタダ同然なのだろうし。

というわけで、以上がリリース6.5のノーツクライアントの新機能だ。その他にもiNotes Web Accessの新機能が書かれているが、詳細な説明がなく、次のような項目が並んでいるだけだ。「デザインテンプレートの容易なカスタマイズ」「Copy into機能の実現」「暗号化メール、署名、ノーツ暗号化メールの確認機能」「send-and-file機能」「Sametimeとの統合」「個人アドレス帳に宛先追加が可能に」などなど。要はノーツクライアントの機能のいくつかがiNotes Web Accessでも新たに実行できるようになりましたよ、というアナウンスなのでここではこれ以上触れない。

サーバ側の新機能としては、z/OS用のドミノサーバにハードウェアによるSSL暗号化への対応が追加され、zLinux対応が実現された。また、すべてのプラットフォームのドミノサーバについて、障害復帰とクリーンアップ・スクリプトパスのインターフェースが統一され、メモリ上のデータを確認するfree-running memcheckが実現され、SEMDEBUG.TXTにタイムスタンプが追加された。僕にはさっぱり意味がわからないので注釈は無し。

こんなことにエッセーの一ページ分を費やす意味があったのかどうかはよく分からないが、たったこれだけの機能追加でどうしてバージョン番号が一気に0.5も増えたのかがよく分からない。6.1で充分という感じなのだが、もしかすると採番の考え方が6.0以前とは変ったということなのかもしれない。あるいは7.0は大したものにはならないだろうという予告なのかもしれない。これ以上無責任な憶測を書いてもとにかく意味がないので、このエッセーはこのあたりで終わるようである。


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