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| サイエンスEネットの親子でできる科学実験工作(約4ページ) 最終稿 |
「味覚が消える!ギムネマ茶のふしぎ」 京都府立海洋高校教諭 石山正也 |
あまいお菓子の味がわからなくなる?ふしぎなギムネマ茶のふしぎにせまってみましょう。
味覚と物質の関係 味覚は生物にとってとても大切な感覚です。味覚は、口にした物質が体に必要かを見分けるために発達してきた化学物質センサーです。体に必要な物質は心地よい味覚となり、体に害がある物質は不快な味覚となります。味覚には次の5種類があるとされています。
甘味 ・・・糖分など体のエネルギー源となる物質
砂糖(ショ糖)・麦芽糖など うま味・・・アミノ酸などタンパク質、体を作る材料の物質
グルタミン酸ナトリウムなど 塩味 ・・・塩分やミネラル
食塩(塩化ナトリウム)など 酸味 ・・・酸性の物質、腐敗物など危険信号
酢(酢酸)・クエン酸など 苦味 ・・・植物のアルカロイド成分、毒物の危険信号
キニーネなど
ところで、酸味や苦味は、すべて体に害があるわけではありません。人間は生活の中で酢を使ったり、お茶やコーヒーなど、酸味や苦味も取り入れて豊かな食文化を作ってきました。
味を感じる仕組み 舌の上をよく見ると、乳頭(にゅうとう)という小さな突起(とっき)がいっぱいあるのがわかります。その表面にはタマネギのような形をした味蕾(みらい)という器官があります。味蕾は味を感じる数十個の味細胞の集まったものです。この味細胞の寿命は1週間くらいといわれています。 舌は、先の方が甘さを感じやすく、付け根の方が苦味を感じやすいといった図などが教科書に載っています。しかし、実際にはそれほど味の感じ方に差はないようです。このことからもわかるように、味覚についての研究は、まだまだ解っていないことがたくさんあります。
味覚を変える物質 自然界には味覚を変える不思議な物質があることがわかっています。食べた物質を変えるのではなく、味を感じる細胞を変化させるものが何種類か知られています。いくつかを紹介しましょう。
ミラクリン・・・ミラクルフルーツに含まれているタンパク質で酸味を甘味に変えます。 この実を口に含んでからレモンをかじると、とてもオレンジのように甘くなります。 酸味の効いたヤシ酒などを飲むために使われていました。 クルクリン・・・クルクリゴの実に含まれているタンパク質で、無味の水や、酸味を甘味に変えます。 紅茶などは砂糖を入れなくてもとっても甘く感じます。 ギムネマ酸・・・ギムネマシルベスタの葉に含まれる物質。 甘味だけを感じさせなくする働きがあります。 糖分の吸収を防ぐ働きもあるので、ダイエット茶として広まっています。 インドでは糖尿病の民間治療薬に使われています。
ミラクルフルーツ
アカテツ科 Richardella dulcifica
西アフリカ原産
2cmほどの大きさの赤い実をつける。
クルクリゴ
キンバイザサ科 Curculigo latifolia
マレーシア原産
ラッキョウのような形の実を茎の根元につける。
黄色い花を付けます。
ギムネマ・シルベスタ
ガガイモ科 Gymnema sylvestre
インド原産
つる草の葉。 |
ギムネマ茶を飲んでみよう!
用意するもの ギムネマ茶(スーパーのお茶売場にあります) 鍋またはヤカン,角砂糖・チョコレート・スポーツドリンクなど |
(1)スーパーのお茶売場で「ギムネマ茶」を探してください。 できれば、ギムネマ100%のものにしてください。 他のお茶とブレンドしたものが売られています。 10パック1000円程度です。
(2)鍋またはやかんで煮出します。 ウーロン茶のようなにおいがします。 効果をはっきりさせるには、少し濃いめに煮出した方がいいでしょう。 濃すぎたら水で薄めても大丈夫です。
(3)まず角砂糖を少しかじって甘さと食感を確かめておいてください。 そのあと、ギムネマ茶を口に含み、口の中全体になじませるようにゆっくり飲んでください。
(4)そのあと、角砂糖をかじってください。 甘みがなくなったでしょう! そして、食感はまるで砂を食べているようなざらざらした感じになります。
(5)そのあと、チョコレートもどうぞ。 少し塩味のするヌルヌルした変な感じです。 また、スポーツ飲料は塩水といった感じです。 甘味のなくなった世界を体験してください。
(6)
30分ほどで味覚は元に戻ります。安心してくださいね。 |
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