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NO.55
2002年2月4日  -反省・子狸現れるの巻-

 昨日は節分、今日は立春なのに、この山では一昨日からこの冬初めての積雪です。6cm余りの雪で一面の銀世界が静まり返っています。普段の週末なら猟犬をつれたハンターの車が何台もやって来るのですが、さすがに雪の山道を敬遠したと見え全く姿を見せません。動物たちには暫しの平穏が訪れた訳で、ホッとしています。
 さっそく昨日は動物たちの足跡を見に歩いて来ました。野兎・狸・リス・イタチ・山鳥などが見られましたが、鹿や猪の足跡はひとつもありませんでした。去年の雪の時は鹿も猪もあったのですが、どうしたのでしょうか、なんとなく全体の数が減っているとは感じていたのですが、猟師たちに捕られてしまったものか、それとも安全な所に避難しているのか、そうであってほしいと願うばかりです。
 今日は太陽が昇るにつれてぐんぐん気温が上がっているようで、常緑樹にかぶさっている雪が音をたてながら落ちています。庭も陽の当たる場所は雪が溶けて来ました。例の狸たちの「おやつ場」はまだまだらな雪が残っていて、昨日から姿を見せないままです。でも昨日置いたピーナッツは無くなっているので、多分夜の間にやって来たのでしょう。
 最近のことですが、狸たちは私たちに大分慣れてきたようで、おおよその時間に合わせて呼ぶと、茂みから姿を現すことが多くなりました。やはり美味しいおやつは相当に魅力的なもののようです。
 呼び方は様々で、どれが一番良いか試しているのですが、まだこれと言う決め手は見つかりません。それは、鈴を鳴らす・舌打ち・おいでおいでと声を出す・口笛・手を叩くなどなのですが、残念ながら犬や猫のようにはいかないのです。その原因は野性の用心深さと里山の狸のようには人間に慣れていないためではないかと思います。それにもう一つは去年の春に生まれた若い個体だと言うことで、全ての経験が浅い所為なのだと思うのです。ただ、どの辺まで慣れさせて良いものか、まだ私たちの方に若干の迷いがあることもあって、これはこれからの悩ましい課題になりそうです。
 さて、ここまで書いて一休みしていたら、夕日の沈む頃になってとんでもない事実が判明しました。それは私の生半可な知識と判断を思い知らされるものだったのです。と言うのは暗くなりかけた餌場に現れた二匹の狸の内の一匹が、顔の黒い初めて見る狸であったことです。そして、いつものように私たちが窓を開けておやつをやろうとしたら、ひどく怯えて茂みに逃げ込んでしまったのです。暫くして茂みの中から「ミュウミュウ」と言う甘えた鳴き声が聞こえました。つまり子狸が現れた訳で、今まで去年の春生まれた若い狸たちと思い込んでいたのは実は親狸だったのです。また推量が外れるかも知れませんが、この三ヶ月余り訪れてくれる狸について考えていたことはほとんど間違いであったようです。もう少し勉強しなくては。反省反省。この子狸は私たちに馴れて仲良くしてくれるでしょうか。  では、また。
 





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