杭州

 山、湖、泉、庭園に恵まれた風光明媚な古都である。古くから「天有天堂、下有蘇杭」と称えられてきた。 現在は江南にある浙江省の首府である。秦代に銭塘県が設置されて以来2000年余りの歴史を持つ都である。
 

西湖

西湖1



 数ある中国の景勝地の中でも特に有名である。西を市街地に接し、他の三方は 山に囲まれた、周囲15キロm、面積約6平方キロmの美しい湖である。
 水深は浅く平均1.5mで、深いところでも3mに達しない。かっては、武林湖、銭塘湖、西子(施)湖などと称していたが 、宋代のはじめ頃から杭州城の西に位置するから西湖と呼ばれるようになったと云われている。


 水光瀲艶として晴れ偏に好く
 山色朦朧として雨も亦奇なり
 若し西湖を把って西子に比ぶれば
 淡粧と濃沫と両つながら相い宜し


 千数百年来、西湖の美しさを詠った詩は多い。なかでも北宋の頃、この地の知事をつとめた蘇東坡の上の詩は とくに有名である。

西湖2



杭州について

 杭州のある浙江省一帯は温暖湿潤の地で、石器時代から人類の居住に 適し、それらの遺跡が各所に存在する。  隋代、銭塘県が杭州と改められ、洛陽からの運河の終点となり、商業都市として発展して行った。  五代には浙江は呉越国の領域に入り、杭州はその首都となる。南宋や元の代に入っても繁栄し続け、マルコポーロ の賞賛するところとなった。
 清代に入って、アヘン戦争の影響は浙江省の各地に直接に及び、攻撃や占領をされることとなった。
 日中戦争が起こった1937年の末頃には、その一部が日本軍に占領され、それが第二次大戦の終わりまで続くことと なった。
霊隠寺
霊隠寺1  西湖西北の霊隠山麓にある中国禅宗十刹の一つであり、雲林禅院とも云う。
 霊隠寺の南側の峰は飛来峰と云い、五代・宋・元代の石刻像380余体が、山中の洞穴及び渓流沿いに点在している。
霊隠寺2 霊隠寺3


虎包泉

 西湖の西南約2キロにある天下第三泉と云われる名泉である。唐代の九世紀初め高僧性空がここに住んでいたが 、水の便が悪く困っていた。ある夜、夢に仙人が現れて、2匹の虎に泉を掘らせるとお告げをした。翌日、2頭の虎が がけ下を掘っており、そこから清水が涌き出たと云う伝説がある。
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パンダ