海 南( 琼 )

 海南、その簡称は「 琼(ケイ)」という。琼(qiong第二声)は、美しい玉を意味する。  海南省(=海南島)は、中国の最南端に位置し、熱帯地域を有する唯一の省である。全島の陸地面積は約3.5万平方Kmで、台湾に次ぐ 中国第2の大島である。
 海口、分昌、三亜をはじめ9の市と、10の自治県からなっている。最新の人口調査によれば海南省の総人口は787万人、そのうち 少数民族が130万人教を占めている。
 少数民族の主なものは、先住民であり古代越人の子孫といわれている黎(Li第二声)族と苗族、回族である。居住民の使用言語は比較的 多く普通語のほかに7,8種類の方言がある。
 

海南の首都・海口の万緑園
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 海南島は熱帯季節風気候及び熱帯海洋気候に属し、年平均気温は22℃-25℃である。森林覆蓋率は51%で中国一である。
空、海ともに蒼く、水清らかであり、花鮮やかで果実や海産物も多い。このようなこともあって、海南省の平均寿命は全国一長い そうである。
 

 3月31日から4月3日まで三泊四日の行程で、河内長野市中国語愛好会の有志と、海南島の海口と三亜を遊覧した。これは、 そのあらましを取りまとめたものである。



海口

   関西国際空港午後4時離陸予定の海南航空HU486便が約20分遅れで出発、飛行時間は5時間20分である(復路は約4時間) 5時間超の飛行はチョッピリきつい。(注、大阪‐海口間の定期便は平成16年9月16日より就航した。往路1便16時発、 復路1便10時発である)
 機内は中高年のオジサンたちがやけに多い。どうやらゴルフ旅行のようだ。海南島には13のゴルフコースがあるそうだ。
 午後8時(日本時間9時)に到着、予定より多少早く到達した。機外に出るとムットする、気温は26℃ある、出発地の大阪に 比べると10度以上の差異がある。


空港の歓迎看板
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 空港の出口を出ると、ガイドさんが大きな紙切れを掲げて我々を待っていた。彼の名は秦生連という、38歳の桂林生まれの男性である。 なお、マイクロバスの運転手は王さんという30過ぎの男性である。 この2人と四日間行動を共にすることとなる。

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   海口市は別称『椰城』とも云い、海南島最大の都市で海南島の北端に、南渡江の河口にある海南省の省都であり、政治、経済、文化の 中心である。常住人口は約80万人である。
 亜熱帯海洋性気候に属し年間平均気温は24℃と暖かく、また年間平均降水量が1,600mm以上もあり、1年を通して台風の大きいことで 知られている。


早朝 万緑園で太極拳を演じる人々
太極拳の人々


海口から三亜に向かう途中の興隆温泉地区 康楽園大酒店の庭園
太極拳の人々


五公祠 
五公祠  



海口一の見所。唐と宋の時代に政権抗争に敗れ、海南島へ流された5人(唐代の李徳裕、宋代の趙鼎、李光、胡銓、李綱の五名臣)の歴史的 人物を祀るため1989年に建てられた重要文化財。


五公詞以外に「蘇東波」祀った蘇公詞がある。また海南島の蝶の標本展示館、向かい側には歴史博物館もある。 
 







五公祠1 五公祠3 五公祠2
興隆熱帯植物園 

 1957年開設、面積600畝(40ヘクタール)、1,200品種以上の熱帯植物を有する植物園である。
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老 街 

 海口の繁華街の1つ、中山路、新華路、解放路の交差するあたりにある。20世紀前半に立てられた西洋風の建物が並ぶ。それらは レンガと木材で造られている。レンガを積んだ上にモルタルを塗る、それが禿げ上がったところに小鳥が来て糞をする。その糞の中に木の 種が混じっていて、それがレンガの上で成長する。数年するとビルの柱や梁の上で相当大きな植物が生育する。まことに奇妙な風景が見られる。
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 老街の一角に『自由市場』がある。豊富な海産物、野菜などが売りに出されている。海蛇は勿論のことコプラも売られている。
ウサギや猫もそこかしこで売られている。永年,猫や犬を飼っていた者にはとってもやり切れない風景である。人間、とりわけ中国人の 胃袋の強靭さには驚かされる。


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三亜
   島の南端にある三亜市の天涯海角は、宋の時代の詩人・蘇軾(そしょく)が流された所で有名。別称の琼(けい)は、古来、海南島を 琼崖と呼んだことによる。
東洋のハワイめざす亜龍湾の海岸
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 三亜市は、人口約45万の海南省第2の都市である。住民の45%を黎族、苗族、回族など10余りの少数民族が占めている。  三亜は、歴代王朝から流刑地とされてきたこの海南島の中でも最南端に位置するため、この世の果てと云う意味の天涯海角と呼ばれてきた。
 年間平均気温は26℃で、冬でも20℃以下になることのない熱帯性気候に属する常夏の地として、リゾート開発が進められている。
亜龍湾の海岸
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天涯海角
  天涯海角

 中国にも天地創造に似た神話がある。
--往古の時、四極(天を支える四極の柱)廃れ、九州裂け、天は兼ね覆わず、地はあまねく載せず、火は燦炎として滅せず、水は浩洋として 息(や)まず。
 ここに於いて、女媧、五色の石を練りて以って蒼天を補い鼇(ごう、大亀)の足を断ちて以って四極を立て、黒龍を殺して冀州を 済(すく)い、芦灰を積んで淫水(洪水)を止めたり。--

 この神話の世界で、天を支えた四極の南の一端が、この海南の三亜であるとされている。





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鹿回頭公園
   黎(Li)族の伝説にまつわる公園で、三亜市の市街地から南3kの海岸沿いの小山に造られている。
黎族は、海南島内陸部に住むタイ語系の少数民族で、この半島にまつわるつぎのような伝説がある。

 --かって、この地を治めていた暴虐な領主がいて、若者に鹿を捕ることを命じた。ある日彼は山上で豹に狙われた美しい鹿に出会った。 豹を射殺した後、領主の命令を思い出し、その鹿を追った。長い追跡の後ようやく亜龍湾の珊瑚崖に追い詰め、その鹿に矢を射ようとした。
 その瞬間、鹿は美しい娘に変わり、若者の元に駆け寄った。そこでその若者は射るのをやめ娘と結婚した。
その後、娘は兄弟を呼び寄せ若者とともに暴虐な領主を倒し、この地で黎族の平和な村を作った。--
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鹿回頭公園から望む三亜港 海上生活者の船が多く見られる
後方の海は、南中国海である。
三亜港