豊郷町立日栄小学校保護者を中心とする住民による「日栄小学校複合化施設」建設の是非を問う住民投票条例を求める署名運動が始まりました。住民投票を求める直接請求は、町長や議会が住民の民意を反映しないときに、法律で保障された権利です。日本共産党町支部は、日栄小学校の「複合化施設」問題について次の見解をまとめ、12月末からの直接請求の署名運動に協力していくこととしました。みなさんのご支援をお願いします。
やっぱり問題が多い 日栄小学校「複合化施設」建設総工費17億円・町民1人あたり24万円
問題1 狭い敷地に三施設
「高齢者と子供のふれあい」をはかる託老所(デイサービス施設等)と保育園の「合併」構想は、同じ福祉施設どうしとして運営されているところであります。しかし、福祉を目的とした託老所・保育園の「合併」と違い、福祉施設に小学校を加える合併(複合化)は多くの問題があります。小学校は、保育を受ける幼児と違い、授業をおこなうところです。それぞれの目的と成長段階にそって落ちつける環境が必要ではないでしょうか。また、心身虚弱老人へのデイサービスの福祉と、小学生への教育環境の保障・両立となると、日常の家庭生活においても難しい問題があるものです。
問題2 住民の意思を無視
大野町長は、日栄小学校の敷地に日枝保育園・デイサービス施設を加えた「合併」(複合化施設)建設を、「全国的に例のない新しいユニークなこころみ」として、就任して一年もたたないうちに、それまでの保護者らの意思をくつがえして強引に決定しました。そのため、保護者らは「子ども達がおちついて勉強に専念できる教育環境をつくりたい」と町長提案の撤回を求め、九月議会では二千筆の請願署名を提出しました。残念ながら、請願署名は議員三人だけの賛成で否決でしたがこれまで運動を続けてきました。この間の大野町長の強引な行政運営は、「とにかく建物をつくりたい、土を掘り返したいという先に建設ありき」が一貫しています。住民の意思を無視してだれのための町政かが問われています。
無計画なムダ使い
日栄小学校敷地に「複合化施設」の一つとして、介護保険の認定を受けない虚弱老人を対象としたデイサービス施設(利用者60人)建設が予定されています。しかし、完成すると今年度に建設・開設されたばかりの石畑・八町団地にある「ふれあいプラザ」施設(利用者約10人)が、一年だけの使用で役割を終えることになります。また、日枝保育園施設もまだ使用できるのに移転建設されます。子どもの出生が減っている中で、今後の町の保育園をどうするのか充分な計画もないなかでの工事となっています。
国が「20人授業」計画、「複合化施設」案では教室が不足
国が学校教職員の定数改善計画を明らかにしました。来年度から5年間で「20人授業」を実現して、教員1人あたりの児童生徒数を欧米並みに改善、すりとしています。小学校は教員1人あたり児童18.6人になります。日栄小学校を三施設複合には、こうした点での対応策がなく、建設を強行した場合、「20人授業」に必要な教室数が不足することになります。