| わが家のパソコン:興味はないかもしれないが、わが家のパソコン環境を紹介する。 まず、本体とディスプレイはパッカード・ベル。これは知ってる人は知ってるが、要するにNEC製ということである。フランスではディスプレイはまだ15インチが主流だが、ぼくは高い金出して17インチモデルを買った。本体はペンティアム搭載で、速さはよく知らない。200ちょっとだと思う。プリンタはエプソンだが、日本人には信じられないほど音が大きく、また、インクの乗りや乾きが恐ろしく悪い。先週買ったスキャナはキャノン。結局、すべて日本製ということだ。メモリーは、パリ郊外によくある台湾人(香港人?)経営のパソコン・ショップだとたいへん安いので、64メガも載せている。ディスクは昨年3ギガに変えた。 うちの特徴はシステムにある。つまり、日本語とフランス語のWindowsを両方載せているのだ。これについてはずいぶん試行錯誤をした。まずディスクをパーティションに切って、各々に日・仏システムを載せる。そこに「システム・コマンダー」というソフトを入れて、立ち上げ時に選択できるようにする。 最初は同じディスクに入れていたが、通信関係でいくつかディレクトリを指定できないものがあって、上書きしてしまうのだ。 他にも細かいことでは、こちらで買うソフトを両方で使う際には、メニューをデフォルトのフランス語ではなく英語にしなければならない、とか、日本語を先に載せると、フランス語を載せる際にスキャンデスクができずインストールが止まってしまう(一部に日本語のファイル名があるため、「ファイルシステムが壊れている」と出てしまう)、とかいうことがあった。 この「システム・コマンダー」というのはたいへんなすぐれものだが、なかなかに恐ろしいもので、バイオスをいじくってしまう。だから、何かの際にはこれをアンインストールしておかないと、ディスク初期化すらできない。 ところでマックのことは、ぼくは全く知らない。本当はすごく興味があるんだけど。 あ、あれは何だ? |
| ペーセー語:ここでついでに、フランス語のパソコン用語を紹介しようかと思う。まずはハードとソフト。これはある経緯がある。コンピュータがアメリカの圧倒的優位で発展したため、かつてフランスでも技術者は「ハードウェア」「ソフトウェア」と呼んでいた。英語の覇権をことのほか嫌うこの国では事態を重く見て、ある日「今後一切これらの言葉を使ってはいけない」と政府が決めてしまったのである。以後「マテリエル」「ロジシエル」という用語が使用されることになった。国が決めるというのがすごい。 そのわりには、英語の綴りをそのままフランス語で読むものも多い。「スキャネール」「ミクロソフト」「アンテルネット」「ペーセー(PC)」「セーデーロム(CD−ROM)」など。対応するフランス語にしているものも多く、「アンプリマント(プリンタ)」「エクラン(モニター)」「スーリ(ねずみ即ちマウス)」など。 さて、メールについても、政府はメールという英語が定着してしまうのを嫌がったらしい。が、今回は幸い自然発生的にいろんなのが生まれた。そのひとつに mel というのがある。どこが違うんだ、と思うかもしれないが、ここでは表記できないが中央のeには本当はアクセント記号が付いていて、これは「エレクトロニーク」というフランス語の形容詞の略なのだ。形容詞が後ろに付いているし、これは立派なフランス語なのだ。決してmailをフランス語読みしたのではないのだ。 ・・・どう見ても詭弁にしか見えないけどなあ・・・。 |
| 運転免許証:フランスで車を運転するには、当然免許証がいる。1年以内なら国際免許証でもいいが、それ以上の場合は、日本の免許証をフランスのものに書き換える。手続きはいたって簡単で、1時間もあればできるが、日本の免許証は取り上げられる。したがって、ちょっと日本へ帰った折りに車を運転することはできなくなる。 フランスの免許証で都合がいいのは、国家間の申し合わせにより、いわゆるEU域内共通であること。したがって、イタリアでもドイツでも、正規の運転免許証として通用するのである。 ところで、フランスの免許証は何と書き換えがない。一旦取ったら、それをずっと持っていることになる。実はこれは、身分証明書(フランス国民は大人は全員こういうものを持っている)も同じである。するとどういうことになるかと言うと、何十年も前の写真がずっと使われている、ということである。 ぼくは仕事の関係で、フランス人の免許証や身分証明書を見る機会が多いのだが、これがまあ、臆面もなく20代とおぼしき写真を貼っている中年女性や、現在はすっかり頭髪が少なくなった中年男性が目白押しである。これは、かなり笑える。 |
| 土足厳禁:ご存じの通り、欧米人は家の中でも靴をはいたまま生活している。うちのアパルトマンは当然西洋風にできているので、本来は土足で歩き回っていいようなカーペットが敷いてある。だが、わが家を含め日本人の家庭では、やはりそれではイヤなので日本風にしている場合が多い。つまり、玄関で靴を脱いでスリッパに履き替えるのである。玄関と言っても、もちろん家の中と段差や境界はないので、「だいたいこの辺まで土足OK」という目測でこなしている。当然客にもそれを強いることになる。不動産屋や電気工事の人でも、日本の風習だと言えばそうしてくれる。彼らはまあ、金もらってる方だから、当然従うかもしれないが、普通の客として招いたフランス人で、靴を脱ぐのは絶対にいやだ、と言い張る人もいるらしい。幸いわが家は今までそういうことはないが、同僚のうちであったそうだ。予期せぬことゆえ、靴下に穴でもあいていたのかもしれないが(笑)、西欧人にとって靴を脱ぐというのは、我々の想像以上に抵抗があるようだ。 また、現実問題として、スリッパというものがなかなか手に入らない。あってもバスルーム用とか寝室用のソフトなもの、すなわち短時間しか履かないものなので、一日中履いているとあっと言う間にすり切れて痛んでしまう。異国の生活は不便なものだ。 そういえば、前に住んでいた所は同じフロアにインド人の家族がいた。ある日、玄関の扉が開いていたので見えたのだが、彼らもまた自分たちの風習に従って住んでいた。つまり、大勢で床にベッタリすわって食事をしていたのである。 ところで、わが家に犬を連れた客が来たら、どうしよう(笑)。 |
| 郵便切手:フランスでは、封書とハガキの送料は同じ金額である。現在は3フラン。切手はタバコ屋とかでも買えるが、郵便局(ちなみにフランス語では「郵便局」が「ポスト」である。いわゆる郵便ポストは別の言い方をする。)にはこの通常切手の自動販売機がある。この通常切手、日本と違うところは、シールになっている点。ベロッと舐めなくても、あるいはスポンジを濡らしてひたすら貼らなくても、台紙からはがせば即貼れるようにできている。これは便利である。他に日本と違う点というと、こうして売られている通常切手は、額面が書いていない。時価なのである。つまり、今は3フランだが、例えばある日4フランになったとしても、その日から4フランで売られるようになるだけなのだ。だから、違う切手を印刷したり、差額分をとなりに貼り付けたりしなくてもいいようになっている。これも便利。 さらに、いわゆる「記念切手」というものが、申請するとけっこう簡単に作ってもらえる。ちなみにぼくは、自分の職場が図柄になっている切手を持っている。 |