Series No.003

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名無しの探偵(オプ) ビル・プロンジーニ

一番最近(2000.01〜)読んでいるシリーズです。

これも結構古いので探すのが大変です。

主人公はサンフランシスコの私立探偵で、ダン・カーニーのような探偵事務所ではなく、一人で事務所を構える一匹狼です。

作品中「私」こと探偵本人の名前は出てきません。ゆえに「名無しの探偵」ということなのです。

この「私」は決してスマートでもストイックでもなく、ビール腹を気にし、煙草の吸い過ぎによるガンを心配し、彼女とうまく行かないことに悩み、と普通の人と同じような悩みを抱えた中年男として描かれています。

取り扱う事件はどちらかというと地味なようにも思えるのですが、必ずといっていいほど殺人事件が絡みます。(また、必ずといっていいほど自分で死体を発見してしまうんだなこれが。)

シリーズの前半は割と渋め(暗め)の作風で、私はこちらのほうが好みです。

後半の作品は、相棒とも呼べる親友エブと恋人ケリーを絡めたエンタテイメント色が濃くなっている(明るくなっている)ような気がします。こちらの方が読みやすいと思いますが、雰囲気はちょっと変わってしまっていて残念です。

翻訳は高見 浩氏がお勧めです。また初期の作品が多いこともあるので新潮文庫版をお勧めします。

リストは原作の発表された順に並べてみました。日本での翻訳本発行順とはかなり違うので、連続して読むときの参考にしてください。

「名無しの探偵事件簿」は日本向け書き下ろしの短編集です。ここに収められた短編は『小説新潮』誌1982年5月号から1983年3月号に掲載されたものです。ですから正確には発表された並びには入らないのかもしれません。ただ、「追跡」のもとプロットとなる作品が収められているので少なくとも「追跡」よりは前ということでこの位置に並べました。

久々に新刊が出ました。でもなぜか講談社。しかもだいぶ間が飛ばされてます。

タイトル翻訳出版値段初版発行日発表年
誘拐 高見 浩 新潮文庫 360円 1977.11.30 1971
失踪 高見 浩 新潮文庫 360円 1978.08.25 1973
殺意 高見 浩 新潮文庫 360円 1980.02.25 1973
暴発 吉村 透 徳間文庫 380円 1987.10.15 1977
依頼人は三度襲われる
(コリン・ウィルコックス共著)
宮脇 孝雄 文春文庫 360円 1980.03.25 1978
死角 高見 浩 新潮文庫 360円 1981.09.25 1980
脅迫 高見 浩 新潮文庫 440円 1983.01.25 1981
迷路 徳間文庫 未入手 1982
標的 吉村 透 徳間文庫 500円 1988.08.15 1982
名無しの探偵事件簿 高見 浩 新潮文庫 360円 1984.01.15 1982〜1983
追跡 関口 篤 徳間文庫 440円 1988.10.15 1983
復讐 高見 浩 新潮文庫 400円 1985.6.25 1984
亡霊 矢島 京子 徳間文庫 440円 1989.2.15 1984
ダブル
(マーシャ・マラー共著)
徳間文庫 未入手 1984
矢島 京子 徳間文庫 500円(税込み) 1989.10.15 1985
奈落 徳間文庫 未入手 1986
報復 遠藤 不二彦 徳間文庫 520円(税込み) 1990.08.15 1988
凶悪 木村 二郎 講談社文庫 762円(税別) 2000.06.15 1995