紀州 民話の旅
本ページの内容は、昭和57年に和歌山県が発行した「紀州 民話の旅」を復刻したものです。施設整備、道路改修等により、現状は記載内容と異なっている場合がありますので、ご注意ください。
子安さん
〜御坊市小松原〜
御坊市湯川町小松原にある湯川神社は、近くのお年寄りたちから「子安さん」と呼ばれて親しまれている。「子安さん」は、安産の神様。亀山城主、湯川直春の妻、富の前が、この神社に産室をつくり、富士山のふもとの浅間神社の分霊を勧請してまつったところ、すこぶる安産だったとかで、その村は「富安」と呼ばれるようになり、いまでも「富安」という地名が残る。
安産の神様として名高いだけに、近郊からも安産の願をかけにやってくる新妻が多い。さらにアメリカやカナダなど、日高郡美浜町から海外へ移住した人の二世、三世らにも、ここの「安産の帯かけ」が送られることも。いま、近くに市民プールや高校ができ、若者たちの歓声がこだましている。
(メモ:国鉄紀勢線御坊駅から徒歩約5分。太鼓橋や池もあり、夏には涼を求める人が目立つ。)
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