紀州 民話の旅
本ページの内容は、昭和57年に和歌山県が発行した「紀州 民話の旅」を復刻したものです。施設整備、道路改修等により、現状は記載内容と異なっている場合がありますので、ご注意ください。
宗祗法師
〜吉備町下津野〜
和歌で有名な宗祗法師は、室町時代の応永二十八年(一四二一)、藤並荘(現在の吉備町)下津野一ツ松で生まれた。父親は伎楽の師匠で、宗祗にも継がせようとしたが、宗祗はこれを嫌い、剃髪して僧となり仏道を修業、のち和歌や連歌に心を寄せた。
宗祗屋敷跡には古い井戸が残り、そのそばには「宗祗法師生誕井」の碑が建っている。いまその周囲は、ほとんどミカン畑となっているが、東西に十五メートル、南北に二十メートルの鉄サクで囲われていることなどからみて、もとはかなりの屋敷であったことが想像できる。
生涯を旅に送ったという、この風雅の宗祗。松尾芭蕉が、西行とともに尊敬したとか。一説では近江の生まれともいう。
(メモ:国鉄紀勢線藤並駅から金屋口行きバスに乗り、一ツ松で下車すぐ。国道42号線から東へ約八百メートル。有田鉄道下津野駅からも近い。)
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