最後から二番目の真実

 「最後から二番目の真実」フィリップ.K.ディック 創元SF文庫<SF テ-1-18> 2007.5
amazon.co.jp

 世界戦争が始まり、大部分の住民が地下へ避難して15年。苦しい耐乏生活が続くが、地上ではしかし戦争終結を隠して特権的なくらしが営まれていた。

こんなことを考えた:
 例によって核戦争とそれに続く皮肉な状況。今回はしかし、かなり具体的なメッセージがこめられていて、その点は良い。
 ディックの作品が読みにくいのは、登場人物の動機が読めないせいかと思う。ある人物があるところで行動するのだが、それまでの描写との脈絡が乏しいと思える。それが意外性につながるので、肯定的に受け止めることもできる。他者の行動など読めないのがあたりまえだから、そこが良いのだという見方ももちろんあり。

おすすめ度:★★★
 物語としてはわかりやすい。怪しい道具もたくさん。
 (2007.7.28)


SFして考えよう
 ホーム