白き狼の息子

 「白き狼の息子―永遠の戦士エルリック〈7〉」マイクル・ムアコック ハヤカワSF文庫<SF1603> 2007.3 原作2005
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 エルリック7冊目。ムアコックの世界でもとびきり怪しい、魔法機械をあやつるグランブレタン帝国。ホークムーン率いる革命勢力側に肩入れすることになるエルリック一行。

こんなことを考えた:
 エルリックとホークムーンがまたしても邂逅かと思わせておいてというあたりの演出がにくい。特定の能力者なら時空を超えて、多元宇宙に影響を及ぼせる。多元宇宙だけあってこのホークムーンはあのホークムーンとなんか違うようなところも。勝利の戦いも、別の宇宙では敗北となり、その数は知れず、ならば多元宇宙に影響するというのは影響を及ぼしていることになるのか。
 すべてありうることは、あるとする世界の中でしだいに浮かび上がる個人の姿勢。まるで薄っぺらながら、本人は気に入っている哲学を見るかのようだ。
 先が見えないこの現実を反映していく物語の結末はそれとして、個々の状況を楽しむのが吉。

おすすめ度:★★★
 ホークムーンと暗黒帝国の内実が踏み込んで描かれているのが好き。
 (2007.5.30)


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