| 「スクレイリングの樹―永遠の戦士エルリック〈6〉」マイクル・ムアコック ハヤカワSF文庫<SF1596> 2007.1 原作2003 | |
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エルリック6冊目。みずからの呪われた宿命を全世界とともに滅ぼそうとするゲイナー。とは言っても多元宇宙だから、一つの世界だけにとどまるのではその狂気の野望を果たすことにはならない。 多元宇宙全体が盛衰する仕組みが要請され、その仕組みをめぐる攻防が始まる。 |
こんなことを考えた: 手段があればひとはどこへでもでかけていく。そこに起こるのは規模を増した、おなじみの構造。<上方世界の神々>はひとの道具となり、時空は入り混じる。前面に立つのはひとの動機と行動。ひとは自己認識に直面する(可能/不可避になったときあなたはどうする)。 他者との戦いを追求して、ついに自己との対決に追い込まれる、というのは現実世界とも共通の構造だ。それを作品の中でやってしまうと、作者の個人的満足につき合わされたような気になる。 | |
おすすめ度:★★ ここまでくると、好き嫌いが分かれるだろう。単独で読んでも意味が無いだろうから、読むかどうかは先行作品と他のムアコック作品を通して決めれば良い。 | |
| (2007.4.20) | |