「渦動破壊者」E・E・スミス 創元SF文庫 SFス1−7 2004.5 原作1960
amazon.co.jp「第二段階レンズマン」の少し後の時期の、”渦動破壊者”ニール・クラウドの話。その時期、制御不能の災厄”原子渦動”が多数の文明惑星に発生していた。
原子渦動を破壊する能力を身につけたただ一人の人物、クラウドの活躍。というのだが、お話は原子渦動とクラウドの戦いというわけではなくて、原子渦動を破壊するためにあちこちに移動するクラウドの前に待ち受ける陰謀や紛争との対決。それらの経験を通じてクラウドもさらに自分の能力を発達させていく。
クラウドはレンズマンじゃないし、レンズマンが活躍しないのにどうしてレンズマンシリーズなのよ、というのが気になるが、レンズマン世界の話だし、クラウドの能力はレンズマンもそなえていないようなものだし、活躍ぶりはやっぱりレンズマンのE・E・スミスを彷彿とするわけで、「レンズマンじゃない〜」という反発はひとまずおいて、レンズマン世界のもう一つの物語と思って虚心に読み進むのが良いと思う。
初稿:2004.6.3