チャンピオンたちの朝食

 「チャンピオンたちの朝食」カート・ヴォネガット・ジュニア ハヤカワSF文庫<SF851> 1989.12 原作1973

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 自分を取り巻く環境を、普段の価値から離れてながめてみると、複雑にからみあった怪奇な世界が見える。たとえばダブルスタンダードであるかのようなものが大量に見付かる。リンゴとは、こんなかっこうをした人気のある果物である− えっリンゴが何か知っているって?ではバミューダの国旗のデザインは?知らないのならあなたはダブルスタンダードをおかしている。同じ世界にあるもので、あちらを知ってこちらを知らないなどということがあって良いのか。
 そんなものが大量に詰め込まれている。面白いかどうかは、そうした当たり前のことを当たり前でないと言われるのが好きかどうかで違ってくる。SFを好きな人の大部分はたぶんそうしたことが好きだ。むしろそこにSFの本質を見るかもしれない。

 この本の執筆を境に、著者は自分の名前から”ジュニア”を外す。著者が50歳の時の著作だ。


 初稿:2004.2.18

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