ファースト・レンズマン

 「ファースト・レンズマン」E・E・スミス 創元SF文庫 SFス1−5 2003.7 原作1950


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 ほとんど書くことが無いなあ。お話は、犯罪組織に対して決め手を欠いていた正義の組織三惑星連合が、レンズを手に入れて、地歩を固め、最初の反撃に移るまで。
 過去から連綿とつながるアリシアの対エッドア作戦が、ついに本格発動した。レンズマン組織はまだごく小さいのだが、敵対する相手も三惑星連合に対しては手を抜いていたから、なかなかいい勝負。レンズを手にした分だけレンズマン側が有利だ。
 すでに舞台背景は「…子供たち」までであきらかだから、お楽しみは物語の細部。アリシアがサムズに与える示唆とか、将来的に銀河パトロールの中軸を担う各種族との交渉とか、低エネルギーでのバーゲンホルムの使い方とか、盛りだくさんで息をつかせぬ充実ぶり。
 肩の力を抜いて、余裕で読んでいくというのが、オトナになった今の読み方で、30年以上前に読んだときには、未来の予言書として真剣に没頭していたよなあ。


 初稿:2003.10.12

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