スタートレック エンタープライズ
未知なる種族の惑星

 「スタートレック エンタープライズ 未知なる種族の惑星」ディーン・ウェズリー・スミス&クリスティン・キャスリン・ラッシュ ハヤカワSF文庫<SF1446> 2003 原作2002


amazon.co.jp

 スタートレックが宇宙大作戦で、スタートレックではないエンタープライズがスタートレックと銘打たれるのは日本での知名度に配慮ということで仕方ないが、宇宙大作戦Vとか宇宙大作戦22(世紀)とかして欲しいような。
 なわけで、エンタープライズのオリジナル小説の邦訳。TVシリーズを見ていない私としては、この作品世界を味わう貴重な機会である。TNG(新・宇宙大作戦)が始まった時は情報がほとんど無くてTV作品を見ることにすごくあこがれていたのだが、インターネットから情報が入ってくるようになると特にTVは見なくてもいいかなという気持ちになる。
 TNGのDVDは揃えたし、見返しもしているから、単に設定だけに興味が向いているわけではないが、TV放送時間につきあってビデオをセットしたり放送契約をしたりしてそれでも見逃すリスクを冒すよりは、数年後にDVD(等)で見ればいいやと思う。
 でもって、アーチャーの率いるエンタープライズは宇宙時代を迎えた未知種族と接触、ファーストコンタクトを通じて彼らに宇宙文明の世界を紹介する役割を担うことになる。
 この段階で宇宙連邦は無く、艦隊の誓い(不干渉の原則)も確立していない。多くのことが、前例を持たない手探りで行われる。この初々しさはなかなか良いが、この本の特徴ではなくて、シリーズの特徴なんだろうなあ。いやまあ、そうした未知との先の見えないぞくぞくするような接触感覚は物語としてなら私は好きだ。
 しかし、今回の物語自体については、ありがちってことになるかな。エンタープライズ世界そのものを味わうということならば、詳細な描写があって(たぶんTVシリーズでは触れられないようなところを含めて)興味深かった。


 初稿:2003.6.17

 前のページに戻る 
 読んだSF 
 ホーム