「航宙軍提督ハリントン」デイヴィッド・ウェーバー ハヤカワSF文庫<SF1410>、<SF1411> 2002.8 原作1995
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amazon.co.jp (上) (下)マンティコア航宙軍から半給休暇を命じられているハリントンは、グレイソンに請われて提督軍務に付く。
話の筋立てとしては、それで言い尽くしている。味わいどころとしては、ヘイヴンの政治状況とか、テロリストの理屈とか、巨大天蓋崩壊の原因追求とか、宇宙戦の推移とかたくさんある。とはいえ、まっとうすぎてこれといった感慨が湧かないんだよなあ。矛盾した要求の前に立つオナーの整理の仕方はみごとだし、それを取り巻く人たちの行動も妥当。
天蓋の構造解析方法とかは珍しくSFっぽいが、残念ながら解法が見えているだけに、証拠をすべて抹消したつもりになっているテロリスト側が間抜けになってしまう。
ということで、ハリントンは状況に意志を屈することなく、またもや勝利をつかむのでした。
初稿:2002.9.7