銀河パトロール隊

 「銀河パトロール隊」E・E・スミス 創元SF文庫 SFス1−1 2002.1 原作1950


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 おなじみの名作を、小隅黎の新訳で。ということで、話の中身についてはもう言うことは無いから、今回気が付いたことをいくつか。
 ともかく面白かった。どれくらい面白いかというと、宇宙のどのような言語にもその面白さを表す概念は存在しないので、ここでは面白かったとだけ書いておく。みたいな、”筆舌に尽くしがたい”描写がけっこうあるのね。いま同じことをやったら手抜きとみなされるだろうなあ。
 ボスコーンのヘルマスは透徹した理性を持つ悪人ということで、なかなかいい味を出してますねえ。
 人間とは似ても似つかない、人間にはない知覚力を持った、人間と価値観を共有する宇宙人。てのはさすがに不思議。異様な部分がSFで、それ以外はお約束。これぞレンズマンの醍醐味。
 たいへんにわかりやすい物語。以前に読んだときよりも一層わかりやすいのは、訳のせいなのか、私が変化したのかは不明。
 galact−という接頭語はギリシア語でミルクを意味する。銀河=ミルキーウェイだからそれは良いのだが、ガラクトース(galactose)も同じ接頭語を持つというのはやはりなんか情けないなあ。ミルキーパトロールはかわいい感じ。
 ”レンズ”というご都合主義の道具。昔は結構嫌いだったのだが、こう何度も接しているとだんだん好きになってしまう。


 初稿:2002.3.17

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