宇宙探査
できごと
2003.9.21 木星探査機ガリレオのミッション終了
1989年にスペースシャトルから放出された米航空宇宙局(NASA)の木星探査機ガリレオが木星の大気層に突入し、14年間の使命を終えた。
ガリレオは95年12月に木星の軌道に到達。これまでに34回、巨大なガス惑星の周囲を回って、さまざまなデータを地上に送ってきた。
しかし、搭載した燃料が残り少なくなってデータ送信ができなくなる上、衛星の一つエウロパに衝突して汚染してしまう可能性も出てきたため、木星の大気層に突入させることにした。2002.4.9 ボイジャー1号の機器、予備系への切替に成功
NASA JPLは、ボイジャー1号の位置センサー、太陽センサー、スタートラッカーを予備系に切り替えることに成功し、今後20年間の飛行に十分な電力と通信能力を確保できた。これらの予備系は1977年の打上以来25年間宇宙空間で保管されてきた。ボイジャーと地球との交信には片道12時間かかるため、切替作業は慎重に実施された。今回の成功により、今後の深宇宙飛行の続行に確信が得られた。2002.3.1 火星無人探査機「マーズ・オデッセイ」大量の水の氷を発見
米航空宇宙局(NASA)は、火星軌道上を周回する無人探査機「マーズ・オデッセイ」の観測から、火星の南極周辺の地表近くに大量の水の氷が存在しているのはほぼ間違いないと発表した。
オデッセイは、ガンマ線などを使って火星表面の観測を行う最新機器を搭載。南極周辺の地表近くで大量の水素を観測したという。水素は水を構成する元素であり、NASAの科学者らは、水が凍ってできた氷の存在を示す証拠と判断した。2001.10.23 火星無人探査機「マーズ・オデッセイ」到着
火星上の水の存在を調査するために打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の火星探査機マーズオデッセイは、打ち上げ後200日で火星の軌道に到達した。
マーズオデッセイは、2年半かけて火星を周回し、大気および地質組成を調査する。2001.8.8 太陽風を採取する「ジェネシス」出発
太陽表面から放出されるプラズマの流れ(太陽風)を採取する米航空宇宙局(NASA)の探査機「ジェネシス」が米東部夏時間8日午後12時13分(日本時間9日午前1時13分)、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地からデルタロケットで打ち上げられた。NASAは試料を分析することで、太陽風を生み出す太陽磁場の実体が分かり、太陽系起源の解明につながる期待している。
太陽風は太陽表面から連続的に流れ出ている主に陽子と電子からなるガスで、超音速で周囲に広がり、地球の磁場にも影響を与えている。ジェネシスは百数十万キロを飛行して、9月に地球と太陽の重力が同じになる地点に到着する。太陽風の粒子を採取し、3年後に試料を地球に持ち帰る。月よりも遠い宇宙から試料を持ち帰るのは初めてになる。2001.4.7 火星無人探査機「マーズ・オデッセイ」出発
米航空宇宙局(NASA)は午前11時(日本時間8日午前零時)すぎ、フロリダ州ケープカナベラルの基地から火星無人探査機「マーズ・オデッセイ」を打ち上げた。
今年10月24日に火星の周回軌道入りし、最新の探査装置を使って、火星の表面近くに水が存在する可能性を探るほか、地表の鉱物組成や宇宙からの放射線量などを調べる予定。2001.2.28 「ニア」がミッションを終える
小惑星エロスへの着陸に初めて成功した米国の探査機「ニア」は、予定より2週間延長されたミッションを無事終了した。
ニアは28日、米航空宇宙局(NASA)の通信網を通じて地球に最後のデータを送り、5年間にわたる任務に幕を閉じた。
計画責任者のロバート・ファーカー氏は声明で、「計画は、当初予定をはるかに上回る成果があった」と感想を述べた。ニアは当初、周回軌道上で1年間エロスを観測した後、役目を終える予定だったが、その後、地表への着陸が計画に加えられ、無事成功した。小惑星への着陸に成功したのはニアが初めて。 ニアの太陽電池パネルは着陸後も機能し、地球へデータを転送し続けたため、NASAはミッションを2週間延長、さらに多くのデータを収集した。2001.2.12 史上初、小惑星へ探査機が着陸
米航空宇宙局(NASA)の無人小惑星探査機「ニア・シューメーカー」が米東部時間12日午後3時(日本時間13日午前5時)すぎ、太陽系の小惑星「エロス」への着陸に成功した。エロスは火星と木星との間にある数万個の小惑星の一つ。小惑星への探査機の着陸は史上初めてで、着陸直前に、岩石の多いエロスの表面の鮮明な画像を約3億キロ離れた地球に送ってきた。
ニアは着陸用の設計ではなく、表面に衝突して破損すると予測されたが、エンジンを噴射して減速し、「ヒメロス」と呼ばれる大きなくぼ地に着陸。その後も地球に信号を送っている。NASAは「速度が遅かったことと、重力が地球の約1000分の1しかなく衝撃が小さかったことが幸いした」とみている。1999.10.13 ルナ・プロスペクターの成果
米航空宇宙局(NASA)は月に氷が存在する証拠を求めて7月末に南極付近のクレーターに無人月探査機ルナ・プロスペクターを激突させた実験について、氷の存在は確認できなかったと発表した。1999.9.30 マーズ・クライメート・オービターの失敗原因を発表
米航空宇宙局(NASA)は、火星探査機「マーズ・クライメート・オービター」が火星周回軌道に乗るのに失敗して火星大気に突入したのは、探査機を制御する二つのチームが「キロメートル」と「マイル」の2種類の単位を混在して使用していたためだとする調査結果を発表した。単純なミスを発見できず衝撃を受けている。1999.9.23 Mars Climate Orbiterとの連絡が途絶える
昨年12月11日に打ち上げられたMars Climate Orbiterが火星周回軌道に入るための主エンジンを起動するタイミングで連絡が不通になった。壊れたものと思われている。1999.8.25 「マーズ・ポーラー・ランダー」は12月3日に着陸
米航空宇宙局(NASA)は火星の生物存在に不可欠な水の有無を確認する無人火星探査機「マーズ・ポーラー・ランダー」を12月3日に火星の南極に近いなだらかな台地に着陸させると発表した。ランダーは特殊マイクを搭載しており、火星の音を初めて地球に送信する予定。1999.7.31 ルナ・プロスペクター、月面に到着
米航空宇宙局(NASA)の月探査機「ルナ・プロスペクター」は7月31日午前5時51分(米国東部夏時間)、月の南極近くのクレーターに衝突し、18ヶ月に及んだミッションを終了した。衝突は氷水を含んだ煙を観測することを目的として計画されたが、目に見えるちりの煙が観測された報告はない。「ルナ・プロスペクター」にはまた、1960年代の月調査における先駆者で、月への旅を望みながら2年前に交通事故で亡くなった故ユージーン・シューメーカー氏の遺灰も乗せられていた。1999.3.23 スターダストがセーフモードに切り替わり原因追及中
2月8日に打ち上げられたスターダストは、最低限必要な動作だけを行い地上からの指示を待つセーフモードに切り替わった。26日には地上からのコマンドで正常モードへ復帰させる機会があるが、制御担当者は原因を調査中。1998.10.25 パイオニア10/11号に働く未知の力
米ロス・アラモス国立研究所が発見したという、「パイオニア10/11」探査機と、「ユリシーズ」太陽探査機の軌道の微妙なずれは1980年頃から継続的に観測されており、既知の全ての物理現象を考慮に入れても、なお太陽方向に地球の表面重力の100億分の1の加速度がかかっていることを示している。
広範囲な宇宙探査が、まさかそんな方向で科学に影響を与えてくるなんて(私は)思ってもみなかったことだ。それにしても、相対性理論に修正が必要になって、それがひょっとして光速以上で宇宙を移動する手法の開発につながったら…なんて考えてしまうのはやはり期待しすぎというものだろうなあ。