宇宙王者日本の宇宙開発


できごと

2003.5.9 小惑星探査機MUSES―C打ち上げ
 文部科学省宇宙科学研究所は午後1時29分、日本初の小惑星探査機「MUSES―C(ミューゼスC)」を搭載したM5ロケット5号機を、鹿児島宇宙空間観測所から打ち上げた。ミューゼスCは「はやぶさ」と命名された。地球から約3億キロ離れた小惑星1998SF36で表面の砂や岩石の破片(計約1グラム)を採取、2007年に地球に帰還する予定。

2002.12.14 H2A4号機打ち上げ
 宇宙開発事業団は鹿児島県南種子町(種子島)の種子島宇宙センターから、主力ロケットH2A4号機を打ち上げ、地表の大気や海洋の状態などを観測する環境観測技術衛星(ADEOS2)を高度約八百キロの軌道に投入することに成功した。
 あわせて、千葉工業大の鯨生態観測衛星(WEOS=愛称「観太くん」)、オーストラリア科学実験衛星(FedSat)、宇宙開発事業団の実験衛星マイクロラブサット1号(μ―LabSat)の三小型衛星も、所定の軌道に投入した。

2002.11.8 H2A標準型ロケットの製造は2005年から民間会社へ
 H2Aロケットを民営化する文部科学省の方針に基づき、10月23日から移管先の企業を募集していた宇宙開発事業団は申請書の受け付けを終えた。応募したのは現在の中心メーカー三菱重工業だけで、2005年度打ち上げ分から同社が標準型のH2Aの製造・販売を行うことが事実上決まった。
 増強型ロケットは、民営化の対象外。

2002.9.10 H2Aロケット3号機の打ち上げ成功
 宇宙開発事業団のH2Aロケット3号機が午後5時20分、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられ、発射から約14分後に無人宇宙実験システム研究開発機構の無人宇宙実験システム(USERS)を分離し、高度約450キロの円軌道に投入。同約30分後には、同事業団のデータ中継技術衛星(DRTS)をだ円軌道に投入した。

2002.6.26 宇宙開発委員会による今後10年の方針
 宇宙開発委員会はH2A標準型ロケットの民間移管など今後10年にわたる宇宙開発利用の目標と方向性を示した最終報告書をまとめた。宇宙開発事業団の基本計画と来年度予算に反映させる。
 H2Aの標準型は早期に技術の民間移管を進め、製造責任の一元化や営業体制を強化するほか、輸送能力を向上させた増強型は民間を主体に官民共同開発する。さらに、科学観測衛星の打ち上げには宇宙科学研究所が開発してきたM5ロケットを当面使用するが、2003年度に予定される宇宙3機関統合を機にMシリーズの政府によるロケット開発は終了する。

2002.2.5 DASHの再突入実験断念
 宇宙科学研究所はH2Aロケット2号機で4日打ち上げられ、台座から分離できず軌道上を漂っている高速再突入実験機「DASH」は分離が不可能で、計画していた大気圏への再突入実験を断念することを最終決定し、発表した。

2002.2.4 H2Aロケット2号機の打ち上げ
 宇宙開発事業団は午前11時45分、種子島宇宙センター(鹿児島県)から、国産次期主力ロケットH2A2号機を打ち上げた。
 第1段目の液体エンジンLE7Aと、第2段エンジンの2度にわたる点火は無事に完了したものの、分離を予定していた2基の試験衛星のうちの1基(DASH)から正常な分離信号が届かず、同事業団で確認を急いでいる。
 もう1基の衛星MDS1は正式に分離を確認している。

2001.10.18 三機関統合後の重点分野
 文部科学省と宇宙開発委員会は、民間で可能な通信・放送衛星の研究開発を国が手がけるのをやめ、ロケット開発など三つの重点分野に宇宙開発のテーマを絞り込むこととした。特殊法人改革の一環として、宇宙開発事業団などを統合して発足する新宇宙機関の経営計画に盛り込む。
 政府の宇宙開発計画はこれまで国産ロケットから通信、気象観測などの様々な人工衛星まで広い分野に研究資金をつぎ込んできたが、今後はH2Aロケット開発と、宇宙探査や地球環境・気象観測などに使う衛星開発に絞り込むことになる。

2001.9.26 8人目の日本人宇宙飛行士
 宇宙開発事業団(NASDA)は国際宇宙ステーションの滞在要員候補として基礎訓練を続けていた角野(すみの)直子さん(30)を、正式な飛行士として認定した。NASDAの宇宙飛行士は8人目。角野さんは今後、2005年の宇宙ステーション日本実験棟の稼働に備え、実践的な訓練に挑む。
 これから約1年間の運用訓練を終えれば、ステーション滞在の資格を得られるが、米国がステーション計画の一部縮小を決めたこともあり、日本人飛行士の滞在がいつになるかは不明。

2001.8.29 H2Aロケット1号機の打ち上げ成功
 宇宙開発事業団の次期主力ロケットH2Aの1号機が午後4時、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられ、同4時30分ごろ、第2段ロケットが予定の衛星軌道に乗った。同事業団のロケットは、前身のH2が2回連続で失敗したが、1997年11月のH2・6号機以来、約3年9カ月ぶりの打ち上げ成功。

2001.8.21 日本の宇宙3機関統合に決定
 文部科学省は傘下の宇宙開発事業団、航空宇宙技術研究所、宇宙科学研究所の「宇宙3機関」を統合することを決め、9月に新組織の方向性を検討する「統合準備会議」を設置すると発表した。早ければ2003年度にも日本の宇宙開発は一本化した組織で再スタートを切る。

2001.6.19 H2Aロケット最終機能確認試験
 宇宙開発事業団は次期主力ロケットH2A・1号機の最終機能確認試験を、三菱重工業飛島工場(愛知県飛島村)で行った。試験は第1段と第2段の機体を電線で接続し、コンピューターで性能をチェック。今後の解析で問題がなければ、7月上旬に鹿児島県の種子島宇宙センターに輸送され、8月後半から9月末までに打ち上げられる見通し。

2001.1.24 二人の宇宙飛行士が認定
 古川、星出両宇宙飛行士候補者は計画された基礎訓練項目を2000年12月までにすべて修了し、12月末に基礎訓練修了証が授与された。2001年1月24日、NASDA本社で行われた宇宙飛行士認定式で、ISS搭乗宇宙飛行士として正式に認定された。

2000.5.31 日本の宇宙開発計画
 国の宇宙開発委員会は2000年度以降のロケット打ち上げ目標を盛り込んだ宇宙開発計画を決定した。国産の次期主力ロケットH2Aについて、来年2月に予定されている1号機を含め、04年度までに計12機を打ち上げる予定でいる
 同計画は毎年策定されている。昨年11月にH2ロケット8号機が打ち上げに失敗したことを受け、同委員会は今後のロケット開発をH2Aに絞る方針を決めていた。H2Aについては、1、2号機を試験機、3号機以降を実用機とし、搭載する主な衛星は、環境観測技術衛星(01年)、情報収集衛星(2基=02年)などを予定している。
 同計画には、H2ロケット8号機に搭載し、軌道投入に失敗した運輸多目的衛星MTSATの新1号機を02年度、新2号機を04年度に打ち上げることも盛り込まれている。打ち上げに使用するロケットは未定。

1999.2.10 宇宙開発事業団は新たに3名の宇宙飛行士候補者を選定
 宇宙開発事業団は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、その運用及び利用に携わる日本人宇宙飛行士を養成するため、候補者の選抜作業を進めきたが、3名を宇宙飛行士候補者として選定した。
 古川 聡、星出 彰彦、角野 直子。


写真提供 NASA
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