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宇宙王者

 現実の宇宙開発の話題をまとめます。
2003.11.7 国際宇宙ステーション 2003.10.18 第8次長期滞在クルー出発
中国有人飛行 2003.10.16 有人宇宙船神舟5号成功
2003.10.12 スペースシャトルオービタ「コロンビア」事故 2003.8.26 事故調査委員会最終報告
ブラジル宇宙開発 2003.8.22 ロケット爆発事故
宇宙観測 2003.8.25 NASA宇宙赤外線望遠鏡打ち上げ
国際宇宙ステーション 2003.8.29 プログレス12補給船打ち上げ
宇宙探査 2003.9.21 木星探査機ガリレオのミッション終了

スペースシャトルオービタ「コロンビア」事故

 1986年の「チャレンジャー」事故から再びシャトルが事故で失われた。(2003.2.3)

2003.8.26 事故調査委員会最終報告
 米スペースシャトル「コロンビア」の空中分解事故で、米航空宇宙局(NASA)が設立した独立事故調査委員会は、打ち上げ時の外部燃料タンク断熱材の左翼直撃が事故原因と断定した最終報告書を発表した。「損傷個所の応急修理方法の開発」など再発防止策を勧告するとともに、スケジュールを優先して安全を軽視するNASAの体質を問題点として指摘、「欠陥が解消されなければ、再び事故が起こる」と警告した。
 248ページに上る報告書で、調査委は原因について「打ち上げの際、外部燃料タンクの断熱材がはがれて機体の左翼を直撃し、強化炭素複合材(RCC)製の左翼前縁部に穴が開いた。大気圏再突入時にその穴から外部の高温ガスが流入し、機体が損壊した」と結論づけた。また「構造的原因」として、NASAの組織上の問題に踏み込んだ。飛行中、一部技術者は断熱材直撃が「重大事故につながる恐れがある」と警告したが、技術者間の電子メールでの論議にとどまり、幹部には伝えられなかった。「衛星画像を入手して、確認すべきだ」との技術者の提案も、飛行管制責任者が受け入れなかった。報告書は「飛行管制責任者は小さな欠陥を、普通のことだとして、無視する習慣に陥っていた」と批判、独立した安全確認組織の設立などを提言し再発防止策として、計33項目を勧告した。
 提言には機体を覆う耐熱タイルやRCCの健全性を飛行中に検査し、損傷個所を応急修理する方法の開発や、打ち上げ時と飛行中の機体の映像を、多様な装置や手段で取得することが含まれる。

2003.4.22 事故の最有力原因を判断
 米スペースシャトル「コロンビア」の空中分解事故で、米航空宇宙局(NASA)が設立した独立事故調査委員会は、左翼前縁部のT字形部品が脱落して高温ガスが流入したことが最有力原因と判断し、NASAと最終検討作業を始める方針を明らかにした。
 同委員会はコンピューター解析結果などから、脱落部品が左翼前縁部のT字形部品である可能性が高いと結論付けた。この部品は前縁部を覆う強化炭素複合材製パネル同士を接合している。脱落により細長いすき間ができたため、大気圏再突入時に外部の1500度以上の高温ガスが流入し、機体が壊れたと推定している。今後NASAと検討作業を始める。

2003.2.1 事故発生の状況
 午後のNASAの会見で説明された事故前の経過によると、米東部時間1日午前8時53分(日本時間1日午後10時53分)ごろから、機体左翼側の油圧システムや着陸用タイヤの温度計などが相次いで異常を示し、同9時にジョンソン宇宙センターの飛行管制センターとの交信が途絶えた。
 打ち上げ時に外部燃料タンクの断熱材が左翼を直撃したトラブルについては、NASAの技術チームが解析し、帰還前日までに「飛行に問題がない」と判断していた。しかし、温度計の異常が同じ左翼側で発生していることから、事故との関連を改めて調査される。

2003.2.1 「コロンビア」空中分解
 米東部時間午前9時(日本時間午後11時)頃、一連の科学実験ミッションを果たし15日間の飛行を終えて帰還のため大気圏に再突入したスペースシャトルオービタ「コロンビア」(STS−107)がテキサス州上空で空中分解し、乗組員7人全員が死亡した。
 機体の破片はテキサス州東部からルイジアナ州にかけての広い範囲に落下した。NASAや国土安全保障省は、住民の協力を呼びかけながら、機体と飛行士の捜索活動を行った。テキサス州では破片の近くに遺体の一部が見つかった。

それゆけ国際宇宙ステーション

 ここまで来れば、もう止まらない、宇宙の国際交流センター。(2001.1.17)
 残念ながらオービタ「コロンビア」の事故はステーション建設の計画をに重大な影響を与えるだろう。(2003.2.3)

2003.10.18 第8次長期滞在クルー出発
 国際宇宙ステーションに長期滞在するクルーが乗ったソユーズロケット「TMA−3」が、日本時間午後2時38分、当地のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。搭乗しているロシア航空宇宙局のアレクサンドル・カレリと、米航空宇宙局(NASA)のマイケル・フォールの2人は、今後約200日間にわたって宇宙に滞在する。また欧州宇宙機関(ESA)のスペイン人宇宙飛行士ペドロ・デュークは国際宇宙ステーションで8日間実験を行った後、6カ月の任務を終えた長期滞在クルーとともに地球に帰還する。

2003.8.29 プログレス12補給船打ち上げ
 ロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)は、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を目的としたプログレス補給船をソユーズロケットにより、日本時間午前10時48分、バイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)から打ち上げた。

2003.6.8 プログレス11補給船打ち上げ
 ロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)は、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を目的としたプログレス補給船をソユーズロケットにより、日本時間6月8日午後7時34分、バイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)から打ち上げた。
 今回のプログレス補給船には、ISSに滞在しているクルーの飲料水や食料、予備品等が搭載されている。ソユーズと2基のプログレスが、同時にISSにドッキングするのは、今回が初めて。

2003.5.4 第6次搭乗員地球へ帰還
 国際宇宙ステーションに滞在していた米国とロシアの飛行士、第6次搭乗員3名を乗せたロシアの宇宙船ソユーズTMA1が午前、カザフスタン中部のアルカルイク近郊に着陸した。

2003.4.26 交代要員を乗せてソユーズ打ち上げ6S
 交代要員のロシアと米国の飛行士2人を乗せ、国際宇宙ステーションに向かうロシアの宇宙船ソユーズTMA2が26日午前(日本時間同午後)、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。
 交代は当初スペースシャトル「アトランティス」で行う計画だったが、2月に起きた「コロンビア」空中分解事故で米航空宇宙局(NASA)がシャトルの運用を停止したため、初めてソユーズで行うことになった。

2003.2.2 プログレス10補給船打ち上げ
 スペースシャトルオービタ「コロンビア」の事故後特に予定を変更することなく、ロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)は、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を目的としたプログレス補給船をソユーズロケットにより、日本時間午後9時59分、バイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)から打ち上げた。
 ISSとのドッキングは、日本時間2月4日午後11時48分頃の予定。

2002.11.24 エンデバーSTS−113打ち上げ
 スペースシャトル「エンデバー」が現地時間午後7時50分(日本時間24日午前9時50分)、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。
 同シャトルには、米国が認定する米先住民としては初の宇宙飛行士ジョン・へリントン氏や、国際宇宙ステーション(ISS)交代要員3人が搭乗。ISSへのP1トラス取付作業などを行った後、現在ISSに滞在している乗組員を乗せて帰還する予定。

2002.10.30 ソユーズ宇宙船交換ミッション5S
 ロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)と米国航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士の緊急帰還機として利用されるソユーズ宇宙船の交換を目的としたソユーズロケット(国際宇宙ステーションへのソユーズ宇宙船交換ミッション(5S))を日本時間午後12時11分にバイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)から打ち上げた。ISSとのドッキングは11月1日、着陸は11月10日(共に日本時間)の予定。
 ソユーズ宇宙船は、軌道上での運用寿命があるため、定期的に新しいソユーズ宇宙船と交換する必要がある。今回の宇宙船は、新型のソユーズTMA-1宇宙船(TMA初号機)だった。

2002.10.7 アトランティスSTS−112打ち上げ
 米国航空宇宙局(NASA)は、スペースシャトル「アトランティス号」(STS-112/国際宇宙ステーション(ISS)組立ミッション(9A))を米国東部夏時間午後3時45分(日本時間10月8日午前4時45分)フロリダ州NASAケネディ宇宙センターにおいて打上げた。
 今回のフライトでは、「S1トラス」をISSに取り付ける。ISSとのドッキングは、米国中部夏時間10月9日、着陸は、米国東部夏時間10月18日の予定。

2002.9.26 プログレス9補給船打ち上げ
 ロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)は、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を目的としたプログレス補給船をソユーズロケットにより、日本時間9月26日午前1時58分、バイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)から打ち上げた。
 ISSとのドッキングは、日本時間9月30日午前2時07分頃の予定。

2002.6.26 プログレス8補給船打ち上げ
 ロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)は、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を目的としたプログレス補給船をソユーズロケットにより、日本時間6月26日午後2時36分、バイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)から打ち上げた。
 ISSとのドッキングは、日本時間6月29日午後3時25分頃の予定。

2002.6.5 エンデバーSTS−111打ち上げ
 米航空宇宙局(NASA)は米東部時間午後5時23分(日本時間6日午前6時23分)、フロリダ州のケネディ宇宙センターから、スペースシャトル「エンデバー」を打ち上げた。宇宙飛行士7人が乗り組み、12日間の飛行中、地球周回軌道上に建設中の国際宇宙ステーションにドッキングして、ISSのロボットアームがトラス上を移動する際に使用する「モバイル・ベース・システム」の取り付けと実験装置や物資の搬入を行う。7人のうち第5次搭乗員となる米国人飛行士1人、ロシア人飛行士2人は、ステーションで半年間滞在していた第4次搭乗員3人と交代する。

2002.4.25 ソユーズ宇宙船交換ミッション4S
 ロシア航空宇宙庁(RASA)と米国航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士の緊急帰還機として利用されるソユーズ宇宙船の交換を目的としたソユーズロケット(ソユーズ宇宙船交換ミッション(4S))を日本時間4月25日15時26分にバイコヌール宇宙基地から打上げた。また今回の飛行には、世界で2人目の宇宙観光客となる南アフリカ共和国の実業家マーク・シャトルワース氏が搭乗している。

2002.4.9 アトランティスSTS−110打ち上げ
 米国航空宇宙局(NASA)は、スペースシャトル「アトランティス号」(ST-110/国際宇宙ステーション(ISS)組立ミッション(8A))を、米国東部夏時間4月8日午後4時44分(日本時間4月9日午前5時44分)フロリダ州NASAケネディ宇宙センター(KSC)から打ち上げた。
 今回のフライトではISSに「S0トラス」(エスゼロトラス)を取り付ける。S0トラスは、最終的には約90mの長さとなるISSのトラスの中心部分となり、将来このトラスの両端に太陽電池パネルが取り付けらる。

2002.3.22 プログレス7補給船打ち上げ
 国際宇宙ステーション(ISS)に食料、燃料、補給品などを届けるプログレス7補給船が、日本時間3月22日午前5時13分カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。
 日本時間3月25日午前5時55分に、中央アジアの上空で、サービスモジュール「ズヴェズダ」後部のドッキングポートにドッキングする予定。

日本の宇宙開発

 日本は、宇宙開発をどう進めていくのでしょう。(2001.1.17)

2003.5.9 小惑星探査機MUSES―C打ち上げ
 文部科学省宇宙科学研究所は午後1時29分、日本初の小惑星探査機「MUSES―C(ミューゼスC)」を搭載したM5ロケット5号機を、鹿児島宇宙空間観測所から打ち上げた。ミューゼスCは「はやぶさ」と命名された。地球から約3億キロ離れた小惑星1998SF36で表面の砂や岩石の破片(計約1グラム)を採取、2007年に地球に帰還する予定。

2002.12.14 H2A4号機打ち上げ
 宇宙開発事業団は鹿児島県南種子町(種子島)の種子島宇宙センターから、主力ロケットH2A4号機を打ち上げ、地表の大気や海洋の状態などを観測する環境観測技術衛星(ADEOS2)を高度約八百キロの軌道に投入することに成功した。
 あわせて、千葉工業大の鯨生態観測衛星(WEOS=愛称「観太くん」)、オーストラリア科学実験衛星(FedSat)、宇宙開発事業団の実験衛星マイクロラブサット1号(μ―LabSat)の三小型衛星も、所定の軌道に投入した。

2002.11.8 H2A標準型ロケットの製造は2005年から民間会社へ
 H2Aロケットを民営化する文部科学省の方針に基づき、10月23日から移管先の企業を募集していた宇宙開発事業団は申請書の受け付けを終えた。応募したのは現在の中心メーカー三菱重工業だけで、2005年度打ち上げ分から同社が標準型のH2Aの製造・販売を行うことが事実上決まった。
 増強型ロケットは、民営化の対象外。

2002.9.10 H2Aロケット3号機の打ち上げ成功
 宇宙開発事業団のH2Aロケット3号機が午後5時20分、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられ、発射から約14分後に無人宇宙実験システム研究開発機構の無人宇宙実験システム(USERS)を分離し、高度約450キロの円軌道に投入。同約30分後には、同事業団のデータ中継技術衛星(DRTS)をだ円軌道に投入した。

2002.6.26 宇宙開発委員会による今後10年の方針
 宇宙開発委員会はH2A標準型ロケットの民間移管など今後10年にわたる宇宙開発利用の目標と方向性を示した最終報告書をまとめた。宇宙開発事業団の基本計画と来年度予算に反映させる。
 H2Aの標準型は早期に技術の民間移管を進め、製造責任の一元化や営業体制を強化するほか、輸送能力を向上させた増強型は民間を主体に官民共同開発する。さらに、科学観測衛星の打ち上げには宇宙科学研究所が開発してきたM5ロケットを当面使用するが、2003年度に予定される宇宙3機関統合を機にMシリーズの政府によるロケット開発は終了する。

2002.2.5 DASHの再突入実験断念
 宇宙科学研究所はH2Aロケット2号機で4日打ち上げられ、台座から分離できず軌道上を漂っている高速再突入実験機「DASH」は分離が不可能で、計画していた大気圏への再突入実験を断念することを最終決定し、発表した。

2002.2.4 H2Aロケット2号機の打ち上げ
 宇宙開発事業団は午前11時45分、種子島宇宙センター(鹿児島県)から、国産次期主力ロケットH2A2号機を打ち上げた。
 第1段目の液体エンジンLE7Aと、第2段エンジンの2度にわたる点火は無事に完了したものの、分離を予定していた2基の試験衛星のうちの1基(DASH)から正常な分離信号が届かず、同事業団で確認を急いでいる。
 もう1基の衛星MDS1は正式に分離を確認している。

宇宙探査

 シャトル+宇宙ステーションの活動が一般化すると、次は太陽系内探査が大きな課題にあげられると思う。(2001.4.8)

2003.9.21 木星探査機ガリレオのミッション終了
 1989年にスペースシャトルから放出された米航空宇宙局(NASA)の木星探査機ガリレオが木星の大気層に突入し、14年間の使命を終えた。
 ガリレオは95年12月に木星の軌道に到達。これまでに34回、巨大なガス惑星の周囲を回って、さまざまなデータを地上に送ってきた。
 しかし、搭載した燃料が残り少なくなってデータ送信ができなくなる上、衛星の一つエウロパに衝突して汚染してしまう可能性も出てきたため、木星の大気層に突入させることにした。

2002.4.9 ボイジャー1号の機器、予備系への切替に成功
 NASA JPLは、ボイジャー1号の位置センサー、太陽センサー、スタートラッカーを予備系に切り替えることに成功し、今後20年間の飛行に十分な電力と通信能力を確保できた。これらの予備系は1977年の打上以来25年間宇宙空間で保管されてきた。ボイジャーと地球との交信には片道12時間かかるため、切替作業は慎重に実施された。今回の成功により、今後の深宇宙飛行の続行に確信が得られた。

2002.3.1 火星無人探査機「マーズ・オデッセイ」大量の水の氷を発見
 米航空宇宙局(NASA)は、火星軌道上を周回する無人探査機「マーズ・オデッセイ」の観測から、火星の南極周辺の地表近くに大量の水の氷が存在しているのはほぼ間違いないと発表した。
 オデッセイは、ガンマ線などを使って火星表面の観測を行う最新機器を搭載。南極周辺の地表近くで大量の水素を観測したという。水素は水を構成する元素であり、NASAの科学者らは、水が凍ってできた氷の存在を示す証拠と判断した。

2001.10.23 火星無人探査機「マーズ・オデッセイ」到着
 火星上の水の存在を調査するために打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の火星探査機マーズオデッセイは、打ち上げ後200日で火星の軌道に到達した。
 マーズオデッセイは、2年半かけて火星を周回し、大気および地質組成を調査する。

2001.8.8 太陽風を採取する「ジェネシス」出発
 太陽表面から放出されるプラズマの流れ(太陽風)を採取する米航空宇宙局(NASA)の探査機「ジェネシス」が米東部夏時間8日午後12時13分(日本時間9日午前1時13分)、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地からデルタロケットで打ち上げられた。NASAは試料を分析することで、太陽風を生み出す太陽磁場の実体が分かり、太陽系起源の解明につながる期待している。
 太陽風は太陽表面から連続的に流れ出ている主に陽子と電子からなるガスで、超音速で周囲に広がり、地球の磁場にも影響を与えている。ジェネシスは百数十万キロを飛行して、9月に地球と太陽の重力が同じになる地点に到着する。太陽風の粒子を採取し、3年後に試料を地球に持ち帰る。月よりも遠い宇宙から試料を持ち帰るのは初めてになる。

2001.4.7 火星無人探査機「マーズ・オデッセイ」出発
 米航空宇宙局(NASA)は午前11時(日本時間8日午前零時)すぎ、フロリダ州ケープカナベラルの基地から火星無人探査機「マーズ・オデッセイ」を打ち上げた。
 今年10月24日に火星の周回軌道入りし、最新の探査装置を使って、火星の表面近くに水が存在する可能性を探るほか、地表の鉱物組成や宇宙からの放射線量などを調べる予定。

2001.2.28 「ニア」がミッションを終える
 小惑星エロスへの着陸に初めて成功した米国の探査機「ニア」は、予定より2週間延長されたミッションを無事終了した。
 ニアは28日、米航空宇宙局(NASA)の通信網を通じて地球に最後のデータを送り、5年間にわたる任務に幕を閉じた。
 計画責任者のロバート・ファーカー氏は声明で、「計画は、当初予定をはるかに上回る成果があった」と感想を述べた。ニアは当初、周回軌道上で1年間エロスを観測した後、役目を終える予定だったが、その後、地表への着陸が計画に加えられ、無事成功した。小惑星への着陸に成功したのはニアが初めて。  ニアの太陽電池パネルは着陸後も機能し、地球へデータを転送し続けたため、NASAはミッションを2週間延長、さらに多くのデータを収集した。

2001.2.12 史上初、小惑星へ探査機が着陸
 米航空宇宙局(NASA)の無人小惑星探査機「ニア・シューメーカー」が米東部時間12日午後3時(日本時間13日午前5時)すぎ、太陽系の小惑星「エロス」への着陸に成功した。エロスは火星と木星との間にある数万個の小惑星の一つ。小惑星への探査機の着陸は史上初めてで、着陸直前に、岩石の多いエロスの表面の鮮明な画像を約3億キロ離れた地球に送ってきた。
 ニアは着陸用の設計ではなく、表面に衝突して破損すると予測されたが、エンジンを噴射して減速し、「ヒメロス」と呼ばれる大きなくぼ地に着陸。その後も地球に信号を送っている。NASAは「速度が遅かったことと、重力が地球の約1000分の1しかなく衝撃が小さかったことが幸いした」とみている。

宇宙観測

 外宇宙は、見るだけ。でも、観測機器が進歩してさまざまな発見がある。(2001.1.17)

2003.8.25 NASA宇宙赤外線望遠鏡打ち上げ
 米航空宇宙局(NASA)は米東部時間午前1時35分(日本時間午後2時35分)、太陽の周りを回りながら、非常に遠い星からの熱などを観測する「宇宙赤外線望遠鏡」(SIRTF)をケープカナベラル空軍基地(フロリダ州)からデルタロケットで打ち上げた。
 SIRTFは長さ約4・5メートル、直径約2・1メートルの筒型で、重さは約865キロ。口径約80センチの赤外線望遠鏡などの赤外線観測装置を搭載。軌道は地球とほぼ同じで、地球の後について太陽の周囲を回り、可視光を中心にしたハッブル宇宙望遠鏡や、エックス線天文衛星チャンドラとともに、宇宙空間でNASAの天体観測の一端を担う。

2002.3.1 スペースシャトル「コロンビア」、ハッブル宇宙望遠鏡の改修に出発
 米航空宇宙局(NASA)は米東部時間午前6時22分(日本時間同午後8時22分)、フロリダ州のケネディ宇宙センターからスペースシャトル「コロンビア」を打ち上げた。
 コロンビアは99年9月から整備・改良を行い、飛行は2年半ぶり。5回の船外活動(宇宙遊泳)により、ハッブル宇宙望遠鏡に従来のカメラの10倍の解像度を持つ新型カメラや太陽電池を取り付ける。飛行期間は11日間で、12日に帰還予定。

2001.11.27 太陽系外惑星大気の観測
 米航空宇宙局(NASA)は、ハッブル宇宙望遠鏡を使い、地球から約150光年離れた惑星の大気の成分を、観測することにはじめて成功したと発表した。
 この惑星は木星ほどの大きさの巨大ガス惑星。惑星の大気の中を通過してきた恒星の光を分析。恒星から直接届いた光の波長と比較した。大気にはナトリウムが多く含まれ、恒星との距離も近いため、大気の温度はセ氏1100度と高温で、地球に生息するような生物はまずいないとみられる。

2001.8.23 セレスより大きな小惑星
 今年7月に見つかったカイパーベルト天体「2001KX76」(地球から43天文単位)は太陽系最大の小惑星であることが欧州宇宙機関(ESA)の研究で分かった。直径1200キロ以上で、これまで最大とみられていた「セレス」の同950キロを上回る大きさ。
 1801年に発見された最初の小惑星セレスは200年間も維持してきた「最大の小惑星」の呼び名を明け渡すことになる。

2001.4.7 銀河系の電波地図
 南米チリにある名古屋大の電波望遠鏡「なんてん」(口径4メートル)が観測した天の川(銀河系)の電波地図がほぼ完成し、可視光による従来の観測では分からなかった銀河系中心部の詳しい構造が世界で初めて明らかになった。銀河面(銀河系の赤道面)は平らな円盤ではなく、約5000光年(約4京5000兆キロメートル)の大きな振幅で波打っていることなどが分かり、研究リーダーの福井康雄教授(電波天文学)は「宇宙誕生・銀河形成の仕組みを解明する第一歩が得られた」と話している。
 「なんてん」は一酸化炭素の出す波長を使い、銀河系の中心を0度とした経度(銀経)240度〜50度、緯度(銀緯)10度〜マイナス10度の範囲を観測し、5年間で100万点以上のデータを得た。その結果、銀河面から角のように1万光年ほど突き出した巨大なガス雲が見つかるなど従来の物理法則では不可解な現象を数多く発見した。
 福井教授は「太陽系が属する銀河系はちりなど光を遮る物質があり、これまでうまく観測できなかったが、そうした物質の影響を受けない電波によって初めて銀河系の姿が見えてきた。今後1、2年に銀河系の立体構造も解明できる」と話している。

2001.2.26 火星生命の痕跡
 米航空宇宙局(NASA)は火星から飛来したとされているいん石から、かつて火星にバクテリアのような原始的生物が存在した証拠になり得る「鎖状になった磁鉄鉱の結晶」を発見したと発表した。
 NASAの研究者は「磁鉄鉱の結晶は磁力を持っているので、自然界では鎖のような形にはならない。(バクテリアなどの)生物が介在してできたものだ」と結論付けている。

2001.1.11 ブラックホールを直接観測
 宇宙にある謎の天体「ブラックホール」と通常の宇宙空間との境界を初めて確認したと、米航空宇宙局(NASA)が発表した。NASAは「ブラックホールの存在が初めて直接的な証拠で示された」と評価しており、ブラックホールの構造の解明に役立つ成果という。
 ブラックホールは巨大な質量を持つ天体で、あらゆる物質は、その重力によって中心部に引き込まれる。光さえ抜け出せないため観測が難しく、存在を示す直接の証拠はなかった。
 NASAのゴダード宇宙飛行センターの研究グループは、ハッブル宇宙望遠鏡を使って、ブラックホールの候補とされる天体「白鳥座XR1」を調べた。天体の周囲にある高温のガスが発する紫外線を観測したところ、天体に近い場所では紫外線が消えることが分かった。ガスがブラックホールに引き込まれたためだとみられ、同センターのジョセフ・ドラン博士は「ブラックホールの境界を示している」とみている。

宇宙機の開発

 ”宇宙船”のイメージを変えてしまったスペースシャトルだが、初飛行は1981年。最新の技術を生かした新しい往還機は、あるいはその他の宇宙機はどう開発されているか。(2001.1.17)

2001.3.1 X33計画、X34計画を断念
 米航空宇宙局(NASA)は米スペースシャトルの後継機として約13億ドル(約1500億円)をかけて開発を進めていたX33計画、X34計画を断念することを決めた。機体や燃料タンクに複合素材を使って軽量化を図り、打ち上げ費用の低減を目指したが、技術開発に失敗した。
 試験機であるX33に続き、大型化した実用機「ベンチャースター」を製造し、国際宇宙ステーションへの人員輸送や衛星打ち上げに利用する計画だったが、次世代機開発構想は仕切り直しとなった。
 X33は長さ約18メートルのくさび形。打ち上げ途中に燃料タンクや固体ロケットブースターを切り離すシャトルと異なり、完全一体型の再使用可能ロケットを目指した。しかし、成功のカギを握る複合素材製の水素燃料タンクが1999年の試験中に破損。X33は一度も飛行できなかった。
 NASAは次世代機の開発自体は断念しておらず、新たに民間企業から提案を募っている。

中国有人飛行

 巨大な中国は世界で三番目の有人飛行成功国となるか。(2001.1.17)

2003.10.16 有人宇宙船神舟5号成功
 中国は15日に初の有人宇宙船「神舟5号」を午前9時(日本時間同10時)に打ち上げ、同9時10分(同10時10分)予定された軌道に乗った。16日午前6時23分(日本時間同7時23分)、同国北部の内モンゴル自治区で回収した。
 中国初の宇宙飛行士になった楊利偉中佐(38)。

2002.12.30 神舟4号打ち上げ
 新華社電によると、中国は午前零時40分(日本時間同1時40分)、国産の無人宇宙船「神舟4号」を搭載したロケットを甘粛省の酒泉衛星発射センターから発射し、十数分後に予定の軌道に乗せることに成功した。今回の実験に成功すれば、05年までに宇宙飛行士を載せた「神舟5号」を打ち上げる方針。

2002.3.25 無人の神舟3号打ち上げ
 新華社電によると、中国の第3番目の無人宇宙船となる「神舟3号」が午後10時(日本時間同11時)すぎ、中国甘粛省の酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、順調に地球を回る軌道に乗った。数日間、地球を周回し、一連の科学実験を行う。「神舟3号」には有人宇宙船用のデータを集めるため、人型のシュミレーション設備が搭載されている。打ち上げロケットは過去2回と同様の「長征2号F」。
 年内にもう一度、無人宇宙船の打ち上げが予定されていると報じられている。

2001.2.6 中国有人飛行は5年後
 航空宇宙に関する研究を行っている中国空間技術研究院の徐福祥院長は、中国は5年後を目処に、有人ロケット「神舟」を数基開発し、最終的には今世紀初の有人宇宙飛行を成功させるという歴史的目標を達成し、中国人宇宙飛行士を宇宙へと送り出すことを目指すことを明らかにした。
 中国空間技術研究院を傘下とする中国航天科学技術グループは、有人宇宙飛行およびロケットキャリアといった2大システムの開発を担当している。中国航天科学技術グループ公司の胡鴻福副総経理は、「有人飛行では宇宙飛行士の生命を最優先しなければならず、高い信頼性が求められる。旧ソ連ではガガーリンの飛行までに5回、アメリカでは初の有人飛行までに8回、無人飛行実験が行われた」と説明し、中国でも、有人飛行という歴史的成果を上げるためには、さらに無人飛行実験を続ける必要があるとの考えを示した。

2001.1.22 神舟2号に搭乗した生き物
 中国の宇宙産業関係者によると、神舟2号には、猿、犬、兎、軟体動物が搭乗していて、生きて回収されたとのこと。

2001.1.16 「神舟2号」本体は周回を続ける
 北京航天指揮控制センターによると、無人宇宙船「神舟2号」は着陸用カプセル回収後も、本体部分は引き続き地球の周りを周回し、宇宙科学に関するデータの観測を始めている。
神舟2号は16日18時23分、本体部分と着陸用カプセルの切り離しに成功。本体部分は地上管制網からのコントロールで正常な周回軌道に戻った。本体部分はこれまでのところ順調な周回を続けており、搭載された観測機器も順調に作動している。専門家によると、本体部分には大気成分観測機と大気密度観測機が搭載されており、既に貴重なデータが送られてきているとのこと。

2001.1.16 「神舟2号」回収
 有人宇宙飛行へ向けた中国の無人宇宙船「神舟2号」が午後7時22分(日本時間同8時22分)、内モンゴル自治区中部に着陸、回収に成功した。
 甘粛省の酒泉衛星発射センターから10日未明に打ち上げられた神舟2号は、地球を108回周回し、宇宙科学に関する所期の実験を成功裏に終えたとされる。宇宙滞在は7昼夜、162時間余りに及び、1999年11月の第1回打ち上げ時の約21時間を大幅に上回った。

2001.1.10 無人宇宙船「神舟2号」打ち上げ
 新華社電によると、中国が独自開発した無人宇宙船「神舟2号」が午前1時(日本時間同2時)、甘粛省の酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、10分後に予定軌道に乗った。
 中国は1999年11月20日に最初の無人宇宙船打ち上げに成功しており、今回の打ち上げは有人宇宙飛行に向けた2度目の実験。打ち上げの成功を受けて、宇宙船の命名者である江沢民国家主席がプロジェクトチームに祝電を送った。
 神舟2号は軌道船、帰還船、推進船の3部分で構成され、「長征2号F」ロケットで打ち上げられた。数日間、軌道を周回し、生命科学、微重力科学などに関する実験を行った後、地球に帰還する。

インド宇宙開発

 インドもすごいぞ。(2001.10.24)

2001.10.23 インドのロケット打ち上げ
 インド宇宙研究機関(ISRO)は、極衛星打ち上げロケット(PSLV)で観測衛星など人工衛星3基を打ち上げたと発表した。打ち上げられたのはインド、ドイツ、およびベルギー製の衛星で太陽方向と常に一定の位置をなす「太陽同期軌道」に順調に乗せられた。

ブラジル宇宙開発

2003.8.22 ロケット爆発事故
 ブラジル北東部マラニョン州にあるアルカンタラ打ち上げ基地で午後1時半ごろ、ブラジルが開発した人工衛星打ち上げ用ロケット(長さ約20メートル)が爆発し大破した。ブラジル航空宇宙局の職員ら21人が死亡、約20人が負傷した。
 電磁波か金属部品の落下で生じた火花がエンジン1基の燃料に引火し、残る3基のエンジンに広がったとのみられる。

宇宙技術

 宇宙に関わる技術もしだいに発展。(2001.1.20)

2001.1.11 高真空溶接
 高松高専の吹田義一教授と大阪大大学院の黄地尚義教授、マサチューセッツ工科大の増渕興一教授らの研究グループは、宇宙環境に近い高度の真空状態で、半導体レーザーを使った溶接実験に世界で初めて成功したと発表した。国際宇宙ステーションの建造が進むなか、ステーションの修理などへの応用も期待される。

ミールへの挽歌

 1986年に打ち上げられた宇宙ステーション「ミール Mir」もソビエト連邦崩壊、国際宇宙ステーションの建設本格化など、さまざまな出来事のもとでついに廃棄が決定されたらしい。それにしても、15年にわたる宇宙ステーションの維持は画期的なことだ。その最後(?)を追う。(2001.1.17)

2001.3.23 ミール廃棄計画終了
 ロシアの宇宙ステーション「ミール」は昨日3回の姿勢制御に続き、遠地点高度231km、近地点高度213kmの状態からプログレスのエンジンを使って3回に分けた逆噴射を行い大気圏に突入。燃え残った破片がニュージーランド東方の南太平洋上に落下した。ロシアのミール廃棄計画は成功裏に終了した。

 写真提供NASA

西暦1999年、2000年のロケット打ち上げ

 世界で、ロケットがどれくらい打ち上げられているんだろうと興味を持って約2年間打ち上げ記事を追いかけてみました。思っていた以上にたくさんのロケットが打ち上げられていました。
 こんな表(宇宙開発事業団提供)もあるのでご参考までに。(2001.1.17)

写真提供 NASA
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