(1999年8月)

8月30日(月)  大海で生活するクジラに系統的に最も近いほ乳類はカバだったとする研究結果が、東京工業大の岡田典弘教授(分子進化学)らのDNA分析でまとまり、31日付けの米科学アカデミー紀要に発表された。
 岡田教授らは、同じ祖先から枝分かれした動物が共通して遺伝子の同じ場所に持つレトロポゾンという特殊な遺伝子に着目し、ラクダ、ブタ、ウシ、カバなどのレトロポゾンと、クジラやイルカなどクジラ目のレトロポゾンの配列を比較分析した。クジラはひづめを持つ偶蹄目(ぐうていもく)と近縁関係にあることが分かっていたが、その中でもカバが最も近い「親類」だと判明した。

8月25日(水)  米アラスカ州との国境付近にあるカナダの氷河で、数千年前にこの一帯に住んでいた先住民とみられる人間の遺体などがこのほど見つかった。北米大陸でこうした遺体が見つかったのは初めて。

8月18日(水)  丸い団子っ鼻で親しまれた夢の超特急「0系新幹線」が、来月18日を最後に東海道新幹線から姿を消す。東京五輪に合わせた1964年10月の開業時から35年間活躍した。JR東海は今月28日、「ひかり306号」を0系で臨時運転し鉄道ファンらと“労”をねぎらう。

8月13日(金)  人工衛星を使って世界中のどこからでも通話が可能な携帯電話サービスを行っている「イリジウム」(本社・ワシントン)は、日本の会社更生法に当たる米連邦破産法11条の適用をデラウェア州の米連邦破産裁判所に申請した。事業は継続する方針だが、裁判所の管理下で債権債務関係を整理し、再建を目指す。
 同社は、約15億5000万ドル(約1790億円)の融資の返済の目途がつかず、11日に債務不履行(デフォルト)を宣言しており、再建の行方が注目されていた。同法の適用を申請したことについて、「顧客には影響はなく、世界的な携帯電話サービスに支障はない」と説明している。

8月12日(木)  オーストラリアの約27億年前の堆積層から、最古の真核生物の痕跡を発見したと、豪シドニー大などの研究チームが13日発売の米科学誌「サイエンス」に発表した。これまで17億前の痕跡が最も古かったが、今回の発見で約10億年さかのぼることになる。
 研究チームは、オーストラリア北西部の深さ600メートル以上の堆積(たいせき)層から、細胞核を持つ真核生物に特徴的な有機化合物の脂質を 発見した。
 今回の発見は単細胞の原核生物であるラン藻よりも後に出現したとされる真核細胞の痕跡が、原核生物とほぼ同時期の堆積層から見つかったことを意味する。

8月11日(水)  ソフトバンク、東京電力、米マイクロソフトは、超高速・定額・低価格で常時接続が可能なインターネット接続サービスを提供する新会社を9月に共同で設立することで合意したと発表した。10月より試験サービスを開始、来年夏には本格サービスを開始する予定。なお、サービス地域は関東圏。
 特徴は、メガビット級の超高速接続を定額料金制、しかも絶対的低価格で提供すること。米国とのコスト比較では、1Kbps当たりのコストは現在アメリカは日本の40分の1との事だが、この新しいサービスではアメリカを越えて現在の数百分の1程度になるという。

8月11日(水)  5月に米南部ジョージア州アトランタ郊外の高校で銃を乱射し、生徒6人を負傷させたとして加重暴行などの罪に問われている15歳の少年について、同州ロックデール郡少年裁判所は成人として裁くべきだとの決定を下した。CNNテレビによると、成人扱いで有罪になった場合には、最高で禁固351年の刑を受けることになる。

8月11日(水)  ロシアの宇宙ステーション「ミール」が、人類史上初の宇宙からの日食観測を行った。特に、日食による丸い影が地球の上を通過する姿が写真およびビデオ撮影され、モスクワの管制センターに送られ、ロシアのテレビで紹介された。「ミール」は高さ2000キロの地点から、日食の影を平行して追いかけた。

8月9日(月)  ロシアのエリツィン大統領は、ステパーシン内閣の全閣僚を解任するとともに、首相代行にプチン連邦保安局長兼、安全保障会議議長を任命。エリツィン大統領は直ちにセレズニョフ下院議長に書簡を送り、プチン氏の首相就任を承認するように要請した。
 エリツィン大統領は、昨年3月にチェルノムイルジン首相を解任した後、キリエンコ、プリマコフ両首相を相次いで解任。ロシアの政局は年末の下院選挙に向けて一気に流動化する。

8月9日(月)  国旗・国歌法が成立した。参院本会議は別の法案とのからみで開会が2時間ほどおくれたが、当初の予想通り、大きな波乱もなく、自自公3党を中心に大差で可決された。

8月4日(水)  オーストラリア地質調査機関の研究チームが、約25億年前の堆積層から微生物のラン藻(ラン細菌)の痕跡を発見したと、5日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。これまで発見された中では世界最古の生物の痕跡となり、地球にどの段階で生命が誕生したかの研究に新しい手がかりをもたらすと注目される。
 単細胞微生物であるラン藻は光合成で酸素の生産を始めた最初の生物と考えられ、それ以降の生物進化に決定的な影響を及ぼした。地球上に原始生命が発生したのは約35億年前と推定されるが、生命の直接的な証拠が見つかったのは今回のラン藻が最古となる。

1999  7月  6月  5月  4月  3月  2月  1月
1998 12月 11月 10月  9月  8月  7月  6月  5月


 ホーム