(1999年7月)

7月29日(木)  エネルギー消費に基づく世界全体の二酸化炭素(CO2)排出量が昨年、5年ぶりに減少に転じたことが、米環境シンクタンクのワールドウオッチ研究所の分析で分かった。同研究所は「経済が拡大してもCO2を減らせる」と指摘し、地球温暖化防止は産業界が主張するほど困難ではないと結論している。

7月26日(月)  米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所のスティーブン・オストロ博士はニューヨーク州コーネル大学で行われた小惑星・いん石・すい星に関する学術会議で、有人火星探査よりも、水の豊かな小惑星「KY26」への到達がはるかに容易だと述べ、2015年までに小惑星への有人往復飛行が可能との見通しを明らかにした。

7月26日(月)  気象庁は東北北部が梅雨明けしたとみられると発表した。これで日本列島全域が梅雨明けした。東北北部の梅雨明けは平年と同じ。

7月24日(土)  気象庁は東北地方の南部と北陸地方で梅雨明けしたとみられる、と発表した。平年と比べ東北南部は1日、北陸は2日遅い。梅雨明けしていないのは東北北部だけとなった。

7月23日(金)  台湾の中央通信によると、羽田発台北行きの中華航空機内で携帯電話を使用した乗客の日本人男性(54)が、民間航空法違反容疑で逮捕された。男性は、自分の携帯電話が鳴ったため、応じたところ、日本人乗務員に注意され、いったん電話を切ったが、自分からまた電話を使用したので乗務員が警察に連絡したという。

7月23日(金)  羽田発新千歳行き全日空61便ボーイング747型ジャンボ機(乗客503人・乗員14人)がハイジャックされ、長島直之機長(51)が刺殺された事件で、ハイジャック防止法違反容疑などで逮捕された男(28)が操縦室(コックピット)に押し入った後、自ら操縦かんを握っていたことが、警視庁捜査1課などの調べで分かった。このため同機は姿勢を崩して降下、極めて危険な状態が続いた。
 男は調べに対し「フライトシュミレーターをやっている。機長をしばって、実際に自分で操縦したかった。殺す気はなかった」と供述。さらに「レインボーブリッジの下をくぐってダッチロール(蛇行)をやりたかった」などと話しているという。

7月23日(金)  気象庁は関東甲信越地方と九州南部が梅雨明けしたとみられる、と発表した。関東甲信越地方の梅雨明けは平年より3日遅く、昨年より10日早い。

7月22日(木)  1998年に発生した南極上空のオゾンホールが過去最大になり、地球大気中のオゾン量も低緯度地域を除いて減少傾向が続いていることが、環境庁がまとめた同年度のオゾン層監視報告書で分かった。日本でも札幌上空でオゾン量の減少傾向が確認された。
 南極のオゾンホールは南半球の春に出現する。報告書によると、98年は9月中旬に南極大陸の面積の約2倍に当たる2720万平方キロに達し、過去最大になった。消失したのは12月中旬以降で、観測史上最も遅い時期となった。
 世界気象機関はオゾン層破壊物質の大気中濃度は2000年までにピークを迎え、その後は減少すると予測している。

7月22日(木)  米国に本部を置く国際天文学連合(IAU)は、地球に近づくいん石やすい星の危険度を測る際、地震のマグニチュード(M)に似た10段階の国際基準を導入すると発表した。イタリアのトリノで開かれたIAU総会で決まったことから、「トリノ・スケール」と命名された。
 トリノ・スケールは地球に接近する物体の大きさやスピード、衝突の可能性などを測定し、ゼロから10までの数字で表示。ゼロないし1は地球への影響は一切なく、ニアミスとなる2から7は「憂慮」から「脅威」まで。8から10は地球に衝突するケースで、激突の結果、天変地異など世界的破局をもたらす場合は最高の10にランクされる。

7月22日(木)  気象庁は九州北部、中国、四国、近畿、東海の各地方で梅雨明けしたとみられると発表した。九州南部地方を除き、西日本では夏本番を迎える。関東地方は、北陸地方から関東地方北部にかけて梅雨前線が停滞しているため、梅雨明けは今週末以降になる見込み。

7月21日(水)  英国中部マンチェスターの刑事法院は「無知に基づく振る舞いと強情な態度が多数の乗客を危険にさらした」として飛行機内で携帯電話のスイッチを切らなかった男性(28)に対し、禁固1年の判決を言い渡した。

7月20日(火)  米国の深海探査隊は38年前にガス・グリソム飛行士を乗せて米国2番目の有人宇宙飛行を達成しながら、着水後のトラブルでフロリダ沖の大西洋の深海底に沈んでいた米宇宙船「リバティベル7」を海上に引き揚げることに成功した。船内からグリソム飛行士が宇宙にみやげに持っていったマーキュリー計画の記念10セント硬貨7枚が見つかった。しかしトラブルの鍵を握る宇宙船のハッチは発見でなかった。
 リバティベル7は、マーキュリー計画の第2段としてグリソム飛行士が乗り込み、1961年7月21日に15分余りの弾道飛行を行い着水した。しかし、ハッチの爆薬がなぜか作動してハッチが開き、海水が大量に入ったため、海底に沈んだ。グリソム飛行士はおぼれる寸前に救出された。同飛行士はその後、アポロ1号の訓練中の火災事故で死亡した。

7月19日(月)  北太平洋を中心に生息するコククジラが今年前半、大量に餓死し米西海岸などの海岸線に打ち上げられている。発見された死がいだけで150頭に上っており、実際に死んだコククジラは約800頭に上ると推定されている。コククジラは国際捕鯨委員会(IWC)による捕獲禁止以後、増え続けており、米国内では餓死の原因について「数の急増によるえさ不足」「異常気象によるえさの減少」という二つの見方が出ている。
 コククジラは、乱獲のため今世紀初めには約2000頭に減少し1947年にIWCが捕獲を禁止。ワシントン条約の「絶滅の恐れのある野生動植物の種」にも指定されている。しかし捕獲禁止以後は徐々に増え始め、現在では2万6600頭が生息しているとされる。

7月18日(日)  午後10時25分ごろ、東京都渋谷区西原3の路上で、宅配ピザ店の男性アルバイト(21)がバイクから降りて配達先を探していたところ、男が後ろから包丁のようなものを突き付けて脅し、現金約3万円入りのポシェットを奪って逃げた。けがはなかった。

7月12日(月)  気象庁はペルー沖の太平洋赤道付近で海面水温が平年より低くなる「ラニーニャ現象」が今年春に終息したと発表した。この海域で前後5カ月間の水温を平均した「5カ月移動平均値」が6カ月連続で平年より0・5度低くなった場合をラニーニャ現象としており、昨年10月から今年3月までこの基準を満たしていた。

7月9日(金)  アメリカ合衆国独立記念日の週末、フロリダ州ハリウッド在住のビリー・ミッチェル氏(33歳)は『パックマン』でパーフェクトスコアを獲得した。
 ミッチェル氏は、ドットとパワーエサとイジケモンスターとボーナスフルーツをすべて食べ尽くし、1回も命を落とすことなく256面をクリアして、ついに最高得点の333万3360点を達成した。

7月9日(金)  米サンフランシスコにあるエラン製薬は老人性痴呆の一つであるアルツハイマー病に特徴的な「アミロイド班(老人班)」と呼ばれる脳のしみの沈着を防ぐワクチンを開発し、動物実験で予防効果を確認した。アルツハイマー病の予防や治療法の糸口になると注目されている。同社は5年以内に発売認可を得たいと話している。

7月9日(金)  難病のアミロイド・ポリニューロパシー(FAP)患者に生体肝移植を行い、摘出するFAP患者の肝臓を分割し、さらに別の肝臓病患者2人に移植する「ドミノ肝移植」が午前、京都大学付属病院(京都市左京区)で始まった。生体からのドミノ分割肝移植は世界で初めてという

7月8日(木)  九州・山口地方でビニール製の気球が落下しているのが相次いで見つかり、各県警が同日夜までに計33個を確認した。うち数個にはタイマーか通信機とみられるプラスチック箱と円筒形の容器が糸などでぶら下げられていた。飛来元は不明だが、宮崎県の気球にはハングル文字が書かれたチラシが入っており、朝鮮半島からの可能性もあると見られている。
 宮崎市の海岸近くで見つかった気球には、下部をくくって袋状にした部分に、カラー写真とハングルが印刷されたハガキ大のチラシ数枚が入っていた。九州管区警察局によると、写真は登山中の観光客を映したもの。ハングル文字の内容は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金剛山の最近の観光客数などが書かれているという。

7月7日(水)  国連の常設機関・国連環境計画(UNEP)が、北大西洋条約機構(NATO)軍のユーゴ連邦空爆により、ユーゴ以外の欧州諸国でも深刻な環境汚染が進んでいる、と警告する内部報告書を作成していた。
 報告書は今年5月、国連が現地を調査した際にユーゴ側から得た情報に基づいて作成した。化学工場など81カ所への爆撃の影響を中心に分析している。  それによると、ベオグラード近郊のパンチャボ市化学工場の爆撃(4月18日)で、発がん性のある塩化ビニールガスが発生。爆撃直後は作業時の安全基準の1万倍に達したほか、爆撃で毒物を含んだ縦3キロ、幅1・5キロ、長さ約20キロの雲ができ、毒性の強いフォスゲンガスも検出された。雲は10日間同市上空に停滞し、許容量の4〜8倍の亜硫酸ガスなども発生した。
 さらに、ユーゴ全域の変電施設への攻撃で、ポリ塩化ビフェニール(PCB)が大量に流出。これに石油精製施設からの重油流出が加わり、国内の地下水やドナウ川の汚染が進んでおり、報告書は「大気、河川、土中の汚染は、欧州で人体や生態系に深刻な脅威となっている」と指摘した。ドナウ川はドイツ、オーストリアなどを流れており、その流域では鳥の死骸が多数見つかった、ともいう。
 また、報告書は、コソボなどで使用された劣化ウラン弾について「放射能汚染を引き起こし、人体、生態系にとって非常に危険」と明言。発がん性や先天的異常の可能性を指摘したうえ、「直径0・5〜5ミクロンのウラン酸化物が風に乗って広がる」として、汚染がバルカン地域だけでなく、独やハンガリー、ギリシャなど数百キロにわたり広がる可能性を述べている。

7月7日(水)  山陽新幹線のコンクリート崩落事故を受けて行われたトンネルの施工不良部点検についてJR西日本は「2049カ所を確認」と発表したが、JR東日本は「6日からの緊急点検では確認していない」とコメントした。

7月7日(水)  東京都目黒区の首都高速3号から重さ約300キロの標識板が落下した事故で、首都高速道路公団が点検した結果、標識板の支柱5本に同様の亀裂が入っていたことが分かり、午前までに5本全部を撤去した。
 さらに、支柱の金属が設計仕様よりも薄いものが40本あることも判明した。同公団はこれらの事態を重視し、支柱の製造メーカーや関係者から事情を聴くなど本格調査を始めた。

7月6日(火)  米国防総省のベーコン報道官は定例会見で、北朝鮮が、引き続きミサイル発射を準備している兆候があると語った。報道官は「我々は先週と同様、今週も(ミサイル発射の)準備とみられる証拠を得ている」と述べ、状況が変わっていないことを示唆。北朝鮮が発射を断念したなどとする観測には否定的な見方を示した。

7月6日(火)  情報処理振興事業協会がまとめた6月のコンピューターウイルスの被害状況によると、6月の届け出総数は385件。このうち話題のワーム「エクスプローラージップ」の被害も初めて6件届けられている。また、今年の届け出総数は1936件で、6月時点では過去最速のペースとなった。

7月6日(火)  時速500キロで浮上走行する翼の付いた高速列車「エアロトレイン」の開発を目指す走行実験が、鉄道総合技術研究所(JR総研)リニアモーターカー宮崎実験線(宮崎県日向市〜都農町)で始まった。
 エアロトレインは東北大流体科学研究所の小浜泰昭教授(航空流体力学)が発案。車体に四つの翼と二つのプロペラを装着し、軌道外の太陽電池 と風力発電機からの電力で、プロペラを回して始動。飛行機が地面すれすれを飛んだ際に翼周辺の気流が変化し、揚力を増す「地面効果」を利用し て浮上し、プロペラの推進力で前進する。
 将来的には、太陽光など自然エネルギーを動力源としたプロペラを車体に設けて推進力を持たせるなどし、有人走行につなげる。

7月5日(月)  凶暴化が目立つ暴走族対策に乗り出した警視庁は、暴走族などを新たに「非行助長集団」と呼ぶことを決めた。暴走族などが道路交通法で取り締まる範囲を逸脱し、凶悪犯罪を起こしかねない集団に変容、青少年の犯罪組織加入や犯罪を助長していることから、新たな名称でとらえ直して対策を立てることにしたもの。

7月2日(金)  東北大大学院理学研究科の大家寛教授(宇宙空間物理学)は、我々の銀河系の中心部に24個の巨大ブラックホール群があることを示すデータを観測したと発表した。従来は銀河系中心に太陽質量の300万倍の超巨大ブラックホールが1個だけ存在すると考えられてきた。
 大家教授はブラックホールの自転によって生じると考えられる周波数20〜30メガヘルツのパルス(信号)に着目し、宮城県と福島県の観測所に設置した複数のアンテナで、銀河系中心からのパルスを観測した。その結果、24個のブラックホールがあることを示すデータが得られた。最も大きいものは質量が太陽の125万倍、大きさは半径369万キロで太陽の6倍。最小のものは質量が太陽の3200倍、半径は9300キロで地球より少し大きい。

7月1日(木)  持ち株会社のもとで東西の地域会社と長距離・国際の3社に「分割・再編」したNTTの新体制がスタートした。
 再編で誕生したのは持ち株会社(日本電信電話=旧NTTの存続会社)、地域通信を担当する東日本電信電話(NTT東日本)、西日本電信電話(NTT西日本)、長距離・国際通信を担当するNTTコミュニケーションズ。
 NTT東日本は神奈川、山梨、長野、新潟県以東の都道県内通信を、NTT西日本はそれより西の府県内通信をそれぞれ担当する。NTTコミュニケーションズは都道府県をまたぐ長距離通信と、これまで子会社方式で実施してきた国際業務に本格参入する。また、持ち株会社はこの3社のほか、NTTドコモ、NTTデータなどすべての子会社の司令塔としての役割を果たす。

1999  6月  5月  4月  3月  2月  1月
1998 12月 11月 10月  9月  8月  7月  6月  5月


 ホーム