(1999年5月)

5月31日(日)  東京消防庁によれば、てんぷらの揚げカスが原因の火災が今年、東京都内で6件発生しており既に昨年1年間と同じ件数になっている。大事には至っていないが、揚げカスが自然発火することはあまり知られていない。
 同庁の実験では、てんぷらなどの揚げ物は180〜220度で揚げられるため、揚げカスも鍋(なべ)から引き上げた直後は100度以上の高温を保っている。そのまま、山積みすると、余熱で酸化が促進され、揚げカス自体が燃えることが分かった。煙が出るまで約2時間、炎が出るまで約3時間と調理後、出火まで時間がかかるのが特徴。このため、調理を終えて、無人の状態で発火する危険性も指摘される。

5月27日(木)  「ゲームソフトのメーカーは、著作権法に基づいて中古ソフトの販売差し止めを求められるか」が争われた訴訟で東京地裁(三村量一裁判長)は「メーカーは著作権法で定められた頒布権を持たない」と述べて、中古ソフトの販売は自由にできるという判決を言い渡した。中古ゲームソフト販売をめぐる司法判断は初めて。
 判決理由で三村裁判長は「映画の著作物」は(1)一定の内容の影像を選択し、一定の順序で組み合わせることにより思想・感情を表現する(2)同一の連続影像が常に再現される――ことを要すると定義した。その上で、ゲームソフトは「影像内容や順序はプレイヤーの操作で異なり、ゲーム著作者の思想・感情の表現とはいえない」などと指摘して、「映画の著作物」には当たらないと判断した。

5月26日(水)  クローン羊のドリーを生み出した科学者たちがドリーのDNAにわずかな損傷があることがわかったと発表した。ドリーは、体細胞からの核移植によるクローンとしては世界初の哺乳動物。今回の発見で、将来のクローニング技術の利用に影響が生じるかもしれない。
 この発見は、科学雑誌『ネイチャー』への手紙の形で報告された。
 ドリーを含む3頭のクローン羊は、『テロメア』と呼ばれる、染色体の末端部分のDNA鎖が短かった。科学者は、このテロメア部分に若さと老化の秘密が隠されているのではないかと見ている。テロメアは細胞が分裂するたびに、つまり動物が年をとるにつれて徐々に短くなっていく。テロメアが短くなると染色体は不安定になることがあり、損傷を受けやすくなる。
 ドリーを生み出したイギリスのエディンバラのロスリン研究所と英PPLセラピューティクス社の研究者によれば、3年前に6才の羊から採った細胞でクローニングされたドリーは、ふつうの3才の羊と比べてテロメアが約20%短かったという。
 ドリーのテロメアが大幅に短かったのは、ドリーが中年の羊から採取した細胞で作られたためだ。

5月25日(火)  午後10時15分ごろ、茨城県日立市の駐車場で、4人ほどの若い男たちが、バイクで配達中の同市、ピザ店アルバイト、寺内さん(23)の頭を棒のようなもので殴り、「金を出せ」と脅した。男たちは寺内さんのポーチ内にあった現金約1万円とピザの入ったバッグを奪い、バイクで逃げた。寺内さんは軽傷。

5月20日(木)  米フロリダ州の裁判所で「死ぬ権利」が認められた身体まひの42歳の女性が入院先の同州オーランドの病院で生命維持装置を外されて死亡した。

5月19日(水)  米フロリダ州のオレンジ郡巡回裁判所は老人ホームへの入所をめぐって68歳の母親に銃で撃たれ、首から下が完全にマヒした42歳女性からの「安楽死」の訴えを認め、女性の人工呼吸器などの取り外しを許可する判断を下した。
 銃弾がせきついを傷つけたため、スミスさんは首から下を全く動かせない寝たきり状態となった。食べ物を自分でのみ込むこともできず、人工呼吸器とチューブ栄養で体を維持している。スミスさんの意識は正常で「この形では生きられない」と安楽死を希望した。

5月18日(火)  静岡、山梨県内にビニール製の気球が次々飛来し、合わせて28個確認された。使用目的の分からないタイマーとみられる機械などが付いており、両県警が調べている。

5月12日(水)  東京都新宿区の慶応大病院に入院中の30歳代の男性が臨床的に脳死状態となり、厚生省はこの患者が臓器移植法に基づき脳死と判定され、臓器提供に向けた準備が始まったと発表した。
 1997年10月の臓器移植法施行以降、今年2月末、高知県の高知赤十字病院で初の脳死判定が行われてから2例目となる。

5月10日(月)  米上院情報特別委員会のシェルビー委員長は、北大西洋条約機構(NATO) がユーゴスラビアの中国大使館を誤爆した件について、誤爆はデータが更新されておらず、中央情報局(CIA)が92年当時のベオグラードの地図を基にしたためである、と述べた。

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