2月27日(土) 高知赤十字病院(高知市新本町、開発展之(かいほつのぶゆき)院長)は、脳死状態と診断した中年患者の家族から、臓器移植法に基づく脳死判定の実施と、脳死段階での臓器提供に承諾する書面が提出されたと発表した。書面は26日午後10時54分に出されていた。同病院による臓器移植法に基づく脳死判定で脳死と判定されると、同法施行後初の脳死移植が実施される見通し。
2月25日(木) 脳死段階で臓器提供することをドナー(臓器提供者)カードで意思表示していた高知県の44歳の女性患者が、高知赤十字病院(高知市、開発展之院長)でいったん脳死状態に陥ったと判断されたが、臓器移植法に基づく脳死判定の結果、脳波が確認され、現時点では脳死ではないと判断された。同法に基づき脳死判定が実施されたのは、1997年10月の施行後初めて。
2月23日(火)
ワシントン郊外に96年オープンしたニュース博物館「ニュージアム」が実施、した、全米のベテラン記者や歴史家が選んだ「20世紀最大のニュースは何か」の投票結果が公表された。
トップには1945年の「広島、長崎への原爆投下」が選ばれた。3位には41年の「日本軍の真珠湾攻撃」が入っており米国の報道機関にとって今世紀、「日本」が最大の衝撃を与えたことが分かった。
2位は69年の「アームストロング船長による月面着陸」で、原爆投下と小差だった。4位は03年の「ライト兄弟の人類初飛行」、5位は20年の「米国の女性
参政権発効」。
「世紀の報道」と題されたこの投票には、全米の新聞、テレビ・ラジオ局幹部の記者やアーサー・シュレシンジャー氏ら有力歴史家67人が参加した。
2月23日(火)
米クリントン政権はヒューズ・エレクトロニクスが申請していた、傘下のヒューズ・スペース・アンド・コミュニケーションズによるアジア・パシフィック・モービル・テレコミュニケーションズ(APMT)への衛星輸出(4億5000万ドル相当)を許可しない、と発表した。
APMTは、中国政府のコントロール下にあるという。
2月21日(日)
日本のロケット研究の草分けで、組織工学研究所長の糸川英夫(いとかわ・ひでお)氏が午前3時15分、多発性脳こうそくのため長野県丸子町内の病院で死去した。86歳。東京都出身。自宅は長野県丸子町生田75。葬儀・告別式は故人の遺志により行わない。
1935年東大航空工学科卒。中島飛行機の設計課長として、陸軍の戦闘機「隼」を設計した。48年東大教授。55年東大生産技術研究所勤務時代に日本初のペンシルロケット打ち上げに成功。64年東大宇宙研究所に移り、日本のロケット研究・開発を推進した。
2月21日(日) 全天で最も明るい金星と二番目に明るい木星が23、24日の夕方、西の空で大接近する。二つの星はくっつきそうなくらいまで近付き、競い合うように輝く姿が見られそう。3月上旬には、地平線から水星、木星、金星、土星が曜日の順番に並んで見える「惑星直列」も出現する。
2月18日(木)
環境庁がまとめた汽水域・淡水魚類のレッドリストでメダカやホトケドジョウが絶滅の危機にひんしていることが分かった。絶滅の危機にひんしている種は8年前の22種類から54種も増加し76種となった。同庁は「メダカやドジョウが消えたのは、全国的な開発の影響だ」と話し、保護の必要性を訴えている。
評価の対象になったのは国内で生息が確認されている約300種。絶滅の危機にひんしている種のうち、近い将来に絶滅する危険性が高い「絶滅危ぐ1類」には、種の保存法で国内希少種に指定されているミヤコタナゴやイタセンパラ、ホトケドジョウなど58種類が選ばれた。また、絶滅の危険性が増大している「絶滅危ぐ2類」には、メダカやムツゴロウなど18種類が選定された。
2月7日(日) すい星の核(本体)を雲のように取り巻くチリを地球に持ち帰る米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「スターダスト」が、午後4時4分(日本時間8日午前6時4分)、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた。「月の石」より遠方の天体物質を持ち帰る試みは今回が初めて。すい星のチリは、太陽系形成当時の原始物質をそのまま保存しているといわれ、太陽系の起源や生命の起源の解明につながる貴重な「タイムカプセル」になると期待されている。
2月5日(金) 原始の海で生命の誕生につながった有機物の重合(分子の結合)が海底の熱水噴出孔で起きることを、長岡技術科学大(新潟県長岡市)の松野孝一郎教授(生物物理学)らの研究グループが実験的に再現することに初めて成功し、5日発行の米科学誌サイエンスに発表した。
2月4日(木)
ロシアの宇宙ステーション「ミール」は、直径25メートルのポリエステル製反射鏡を使って太陽光線を地上に照射する実験を試みたが、2回の試みともに反射鏡が開かずに失敗した。これは巨大な鏡を使って冬に光の乏しいロシア北部を照らし、昼間を長くして農業を活性化したり、あるいは建設現場や災害地域を照らし出したりすることが可能かどうかを確認しようというもの。
タス通信によれば、中央官制センターの専門家が失敗の原因を分析中だが、実験続行には懐疑的な見方が広がっているという。
2月4日(木)
宇宙開発事業団は、2000年冬に1号機を打ち上げる新大型ロケットH2Aの名前とシンボルマークを公募すると発表した。
H2Aは現在のH2ロケットを改良・低コスト化し、国産ロケットとして初の商業化を目指しており、同事業団は「21世紀の宇宙開発を切り開くロケットにふさわしいものを期待している」と話している。
応募期限は5月7日まで。名前ははがきか同事業団のホームページ(http://www.nasda.go.jp/)で、シンボルマークはA4用紙に縦17.5センチ、横10センチの大きさに描き、いずれもコメントを付けて応募してほしいとのこと。優秀作品各1点はロケット本体に描かれる。問い合わせは同事業団広報室。電話03―3438―6111。
2月3日(水)
国際天文学連合(IAU)は、太陽系第9の惑星としての冥王星の位置付けに変更がないことを確認する声明を発表した。この発表は、冥王星を「海王星横断物体(TNO)第1号」あるいは「10,000番目の小惑星」として再分類するという提案をIAUが検討中と報道されたのを受けたもの。
同分科会の小天体名称委員会は、冥王星に小惑星の番号をつけないことを決定している。
2月1日(月) 米航空宇宙局(NASA)のゴールディン長官は、2003年を目標に、火星の空にプロペラ機のような飛行機を飛ばす計画に着手したことを明らかにした。空気中を前進する際に翼に生じる揚力を使う飛行機が、地球以外の場所で飛ぶのは初めて。NASAは航空産業界からアイデアやデザインを募集し、ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功した1903年からちょうど100年目にあたる年に、火星飛行機の成功を目指す。
2月1日(月)
鳥取大医学部泌尿器科(宮川征男教授)のニコラウス・ソフィキティス講師は、人間の精子のもとになる細胞の一種「精祖(せいそ)細胞」をラットの精巣に注入し、精巣の中で精子にまで発達させる実験に成功したと発表した。注入したのは男性不妊症患者の細胞で、患者の体内では精子に発達できないものだった。人間の生殖細胞を動物に作らせるのに成功したのは世界で初めて。同講師は男性不妊治療への臨床応用を目指すという。しかし実験段階とはいえ、「動物と人間の境目があいまいになる」など倫理的な批判が予想され、大きな議論を呼びそうだ。
同講師は動物実験を重ねた上で臨床応用を目指している。また、共同研究者の開業医は「ラットに作らせた精子を人間の卵子に注入し、受精能力があるかどうか確認したい」として、既に日本産科婦人科学会に、受精実験の許可を求める手紙を送ったという。
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