27(日)
セルゲーエフ・ロシア国防相は新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「トーポリM」を実戦配備する最初のロケット連隊があるサラトフ州タチシチェボ・ミサイル基地を訪問した。単弾頭型の「トーポリM」は、21世紀におけるロシア核戦略の主力となるとみられている。
インターファクス通信によると、セルゲーエフ国防相は同基地で、「新型ミサイルの実戦配備で、全世界が原子爆弾を廃棄するまでロシアの核抑止力が十分なレベルに達することになる」と語った。
「トーポリM」は昨年12月に発射実験が行われた。ロシア軍は99年に同ミサイルを10基、また2000年以降は毎年40基を配備する予定としている。
26(土) 東京都杉並区の毒物宅配事件で、自殺した同区内の無職の女性(24)は、宅配便の代金を振り込んでいた別の女性と以前入院していた病院で知り合い、インターネットを使って、宅配便の送り主で札幌市内で自殺した男性から毒物を入手する方法を紹介されていたことが警視庁捜査1課の調べで分かった。同課は自殺した男性が、自殺に関するホームページを開設していたことから、無職の女性がこのホームページにアクセスして自殺に使用した青酸化合物入りのカプセルを入手したとみて午後、自殺ほう助容疑で男性宅を家宅捜索する。
25(金)
東京都杉並区の無職の女性(24)が札幌市内から宅配便で届いた青酸化合物とみられる毒物をのみ自殺した事件で、宅配便の差出人は同市北区に住む男(27)だったことが警視庁捜査1課と高井戸署の調べで分かった。男は既に15日に自宅で死亡していた。同課は男が女性から銀行口座を通じ、毒物代金を受け取った後、自殺したとみている。
また、この男は今年6月以降、杉並区の女性を含め計7人から銀行口座に送金を受けていたが、男が送った毒物で死亡したのはこの女性1人だけと分かった。
女性はパソコンを使用していなかったとみられるが、インターネットを利用すると通常では入手困難な毒物などの情報が入手でき、女性が何らかの方法でこれを利用した可能性も指摘されている。
25(金) 内臓や皮膚など、人体のどんな組織にも分化できる“万能細胞”である胚性(はいせい)幹細胞(ES細胞)の研究について、文部省はヒトのクローン作製に応用される恐れがあるとして、大学などで研究を実施する場合には、学内の委員会と、学術審議会の専門委員会での審査を受けるよう通知した。
25(金)
政府は臨時閣議で、1999年度一般会計予算と財政投融資計画の政府案を決定した。財政構造改革法を凍結して積極型に転じ、政策的経費である一般歳出は、98年度当初比5・3%増の46兆8878億円と20年ぶりの高い伸びとなった。
税収は12年ぶりに50兆円を割り込み、財源不足を補うために過去最大の31兆500億円の新規国債を発行する。このうち、経常的な経費に充てる赤字国債は、前年度の当初予算計上額の3倍以上の21兆7100億円に膨らみ、過去最大。99年度末の国と地方の長期債務残高は、国内総生産(GDP)の120・9%に当たる600兆円に達する見通しで、世界でも突出した“財政赤字大国”となる。
政府は、来年1月19日にも召集される通常国会に政府予算案を提出する。
24(木) 再利用型の宇宙実験機として文部省宇宙科学研究所、宇宙開発事業団などが共同開発した宇宙実験・観測フリーフライヤー(SFU)について、同研究所などはコストなどが合わないことから再利用を断念すると発表した。
21(月)
1989年のルーマニア民主化革命で処刑されたチャウシェスク元大統領が愛蔵していたワイン1150本が競売に掛けられ、1億5000万レイ(約175万円)でイスラエル企業が落札した。
これらのワインは大統領宮殿に保管されていたもので、革命後は大蔵省が管理していた。最も古いものは1918年産で、競売に際してはボトルごとにチャウシェスク氏が所蔵していたことの証明書が添付された。しかし、1本当たりの落札価格は約1500円で、たたき売りに近い結果となった。
21(月)
文部省宇宙科学研究所が今年7月に打ち上げた日本初の火星探査機「のぞみ」が地球を離れて火星に向かった。順調に航行を続ければ、来年10月ごろに火星へ到着するとみられている。
「のぞみ」は20日午後5時10分ごろ、地球の中心から約7400キロの地点で、地球の重力を利用した「スイングバイ」と主エンジンの噴射で秒速11・4キロまで速度を上げた。しかし、その後、予定と少し離れた軌道に乗っていることが分かったため、21日午前8時1分と同39分の2回にわたって軌道修正のための噴射を行い、想定された惑星間軌道に乗った。
ただ、修正前の軌道のずれが大きく燃料を予定外に消費したため、火星到達時の減速に影響が出る恐れもあり、文部省宇宙科学研究所は今後、対策を検討するとしている。
17(木)
米天文学者らのチームは、地球から180億光年先と地球からこれまでで最も遠い超新星を新たに発見、Albioniと名付けた。チームの代表を務める米カリフォルニア州のローレンス・バークレー研究所のサウル・ペルムター氏が、記者会見で明らかにした。
これまでの観測で、宇宙を拡大させると見られる未知のエネルギーがあることが知られていた。今回の発見でこれまでの観測が確認できるという。
17(木)
米国のクリントン大統領は、イラクに対して、”強力で持続的な”一連の空爆を実施するよう指示したことを明らかにした。同大統領は、これは、イラク政府が大量破壊兵器を再び製造し、最終的には使用すると確信しているからだ、と述べた。
同大統領は、イラクのフセイン大統領を抑制せずに放置すれば、数カ月以内に大量破壊兵器を再び製造し、最終的にはそれを使用すると確信している、と述べた。
16(水)
韓国・京畿大学病院の研究チームは、ヒトの細胞を使ったクローン技術による史上初の卵子培養実験に成功したと発表した。
発表によると、同チームは30代の女性から摘出した卵子と体細胞を培養、胎児の初期段階まで成長したことを確認した。実験中止までに、細胞が4つにまで分裂したことを確認した。
同チームは、「細胞を子宮内壁に着床させれば、ドナー(細胞提供者)と同じ遺伝的特徴を持つ子供が産まれるだろう」と述べ、社会的、法的、倫理的な合意が形成されるまで、今後はクローン実験を続けないとしている。
9(水) 和歌山市園部の自治会の夏祭りで、カレーを食べた住民4人がヒ素中毒で死亡、63人が重軽症になった毒物カレー事件で、和歌山県警捜査本部は夫や知人計3人に対する殺人未遂罪などで起訴された同地区の元生命保険会社営業職員、林真須美被告(37)がカレーなべに猛毒の亜ヒ酸を混入したとして、殺人と殺人未遂容疑で再逮捕した。連鎖反応のように各地で毒物混入事件が続発し、日本列島を震かんさせたカレー事件は発生から138日目で容疑者逮捕となった。
8(火) 中国社会科学院などが北京、上海など国内5大都市で実施した児童(6―12歳)の読み物に関する調査によると、「最も面白く、ユーモアがある本」として日本の人気漫画「ドラえもん」が選ばれた。「日本の漫画」は好まれる読み物のジャンル別で3位になるなど、中国でも高い人気を集めている。
4(金) 国際宇宙ステーションの初の建設作業を行う米スペースシャトル「エンデバー」が米東部時間午前3時35分(日本時間4日午後5時35分)、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。連結機能を持つ米国製の大型部品「ユニティ」を宇宙に運び、約2週間前に最初の大型部品としてロシアが打ち上げた基本機能棟「ザリャー」と合体させる作業を手がける。
2(水)
サントリーが実施した、世界で初めての宇宙旅行優待懸賞の当選者5人が決まった。
2001年12月以降に米国の旅行会社が主催する宇宙旅行はスペースクルーザーに搭乗して上空100キロまで飛行、無重力状態や宇宙観察を体験するもの。
懸賞には65万人が応募。当選したのは、静岡県の高校生(15)▽東京都の大学生(20)▽長野県の会社役員(49)の男性3人と東京都の高校生(17)▽埼玉県の公務員(38)の女性2人の計5人。
2(水)
韓国の聯合通信は、韓国政府が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の今年の穀物生産量を約400万トンと推定し、最低限必要な480万トンからみて80万トン程度が不足するとみていると報じた。韓国政府当局者の発言を引用して伝えたもので、今年10月の中朝国境地帯での現地調査や、世界食糧計画(WFP)など国際機関の推定値を総合して判断した結果としている。
北朝鮮当局は、これまで今年6、7月の豪雨被害などで穀物生産量は283万1000トンにとどまったと主張。国際社会に支援の継続を訴えている。
2(水) 警察による通信傍受などを盛り込んだ組織的犯罪対策関連法案への反対集会に参加、発言したことが裁判所法で禁じられた「積極的な政治運動」に当たるとして懲戒申し立てを受けた寺西和史仙台地裁判事補(34)の分限裁判抗告審で、最高裁大法廷(裁判長・山口繁長官)は仙台高裁の戒告決定を支持、判事補側の抗告を退ける決定を下した。これにより、寺西判事補の戒告が確定した。
初稿:1998.5.27 改訂:1998.5.28〜