23(金)
旧ソ連製の宇宙科学ステーション「ミール」(全長13メートル)が、北海道苫小牧市の市科学センター(杉山光二館長)に常設展示されている。
ミールは、1986年に打ち上げられた世界初の有人宇宙ステーション。展示されているのは、高度約400キロの地球軌道を飛行中のミールのトラブル発生に備え、装備や性能を同じにした唯一のバックアップ機。札幌市内の建設会社がバックアップ機を購入し、苫小牧市に寄贈した。
23(金) 1989年11月の坂本堤弁護士一家殺害など2事件の実行役として殺人罪に問われた元オウム真理教幹部の岡崎一明被告(38)に対し、東京地裁は求刑通り死刑を言い渡した。山室恵裁判長は、弁護士事件は松本智津夫(麻原彰晃)被告(43)を首謀者とする組織的犯行と認定し「教団批判の急先鋒(きゅうせんぽう)だった弁護士を家族ともども殺害したもので、残虐極まる犯行。動機は教団の利益追求に尽き、人命軽視も甚だしい」と指摘した。岡崎被告の捜査段階の供述を「自首」と認めたが、教団から殺されるのを恐れた自己保身が理由だったとして刑の減軽を認めず、「無期懲役に処する事案とは一線を画す」と判断した。
21(水)
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームは、木星軌道を周回中の探査機「ガリレオ」が木星を周る2個の月(ヨーロッパ、カリスト)が木星の磁場を乱していることを示すデータを観測した。2個ともに固有の磁場を持っていないことから、同チームは、塩分を含む海水が氷面下で移動し、磁場を誘起した可能性を指摘している。
ドイツ・ケルン大学の地質物理学者、フリッツ・ニューバー氏は、「生命の誕生に欠かせない条件の一つが、これらの月面上では満たされている」と指摘した。
ガリレオはこれまでにも「ヨーロッパ」表面上で氷を発見、「カリスト」では水素と二酸化炭素(CO2)を発見した。
16(金) 中国の新華社通信が伝えた民政省のまとめによると、今年夏に長江(揚子江)流域など中国各地で起きた洪水による死者は3656人、直接的な経済損失は2642億元(約3兆9000億円)に上った。
16(金)
和歌山市で7月25日に発生した毒物カレー事件以降、毒物や有害物質の混入事件は全国各地で相次いでおり、今月5日までに警察庁に報告のあったものだけで計25件。このうち、8件で容疑者が検挙されている。
事件の発生地域は計16都府県、青酸化合物やヒ素、アジ化ナトリウムといった毒物などが混入された事件は5件。農薬や殺虫剤、防腐剤、漂白剤などの有害物質の混入事件は20件。
16(金) 郵政省の地上デジタル放送懇談会(座長・猪瀬博学術情報センター所長)は、地上波放送のデジタル化に関する最終報告書をまとめた。デジタル化のスケジュールは6月の中間報告と同じで、2000年から関東圏で試験放送を開始し、2003年末までに関東、近畿、中部の3大都市圏で本放送を始めるようNHKや民放各局に求めた。その他の地域の本放送開始は2006年末までとしており、現行のアナログ放送の終了時期は2010年を目安としている。
14(水)
2000年から「成人の日」と「体育の日」を1月と10月のそれぞれ第2月曜日とする祝日法改正(ハッピーマンデー法)が午後の参院本会議で全会一致で可決、成立した。
先の通常国会でも、「3連休が増えれば、レジャーに活用され、消費拡大の効果も期待できる」として、自民、社民、さきがけ3党が「成人の日」を、野党側が「成人の日」に加え「体育の日」「海の日」「敬老の日」を月曜にそれぞれ移す祝日法改正案を提出したが、与野党間の調整がつかず継続審議になっていた。今国会で改めて与野党が協議した結果、関係団体などの反対の少ない「成人の日」と「体育の日」を第2月曜とすることで折り合った。
これ以上経緯を追求する気もないが、何にでも反対意見はあるものだなあ。ハッピーマンデーてのは和製英語かしら。
12(月)
宇宙の民間利用を促進するための「商業宇宙法1998」が、開会中の米議会の上院、下院を通過した。米スペースシャトルのような宇宙往還機を民間企業が打ち上げることを認めるもの。
これまで、米国では民間企業もロケットを打ち上げられたが、スペースシャトルのように地上と宇宙を行ったり来たりする再利用型の往還機は米航空宇宙局(NASA)のような政府機関に限られていた。
12(月) 聯合通信によれば、韓国政府の当局者は「日本大衆文化開放についての金大中(キムデジュン)大統領の意思は確固としており、できるだけ速やかに第1段階の開放を実施するという姿勢だ」と語り、「早ければ年内にも韓日合作映画や国際映画祭で受賞した日本映画の輸入が許可されるだろう」との見通しを明らかにした。
9(金)
小、中、高校生の体力、運動能力の低下傾向が依然続いていることが文部省がまとめた1997年度の体力・運動能力調査で分かった。10年前に比べ、ほとんどの年齢で下回り、特に16、17歳では背筋力や握力が64年度の調査開始以来、男女とも最低となった。
10年前(1987年度)との比較で、16歳の女子の背筋力が132・38キログラムから126・34キログラムと約6キログラム、握力も28・17キログラムから26キログラムと約2キログラム、ともに低下するなど、ほぼすべての項目で低下、項目を指数化した合計点で1割近く低くなっている。
8(木) 地球の軌道を周回するハッブル宇宙望遠鏡は、赤外線カメラと分光計を使って宇宙空間を観測した結果、宇宙誕生(ビッグバン)直後の120億年前に形成されたものとみられる渦巻き状銀河系を発見した。
8(木) 東京時間夕方の外国為替市場でドル/円は、急落し、一時115円台を付けた。ドル/円が115円台で取引されるのは、97年8月14日以来。
7(水)
米厚生省は、米国内の1997年のエイズ感染による死者数が、前年に比べて半分近く減少し、米国民の10大死因から外れたと発表した。米国のエイズ死者数は1995年の約4万3100人をピークに、96年に減少傾向を見せ始めていたが、これほどの大幅な減少は初めて。シャレーラ厚生長官は「新しい治療薬との3剤投与で、エイズウイルス(HIV)感染者がより長く生存できるようになったため」と評価している。
米厚生省によると、97年のエイズ死者数は約1万6700人で96年の約3万1000人から47%減り、死因別では、前年の第8位から14位に後退し、肝臓病(10位)やアルツハイマー病(12位)、殺人(13位)より少なくなった。エイズ死は90年以降、常に死因の10位以内に入っていた。米国民の死因のトップは心臓病の72万6000人。
人口10万人あたりのエイズ死者数で比較すると、97年の5・9人は、95年に比べるとほぼ3分の1で、エイズ死亡統計が可能になった87年以降、最も低い数字となった。
シャレーラ厚生長官は、死者数の減少を歓迎する一方で、依然、米国内で、毎年約4万人が新たにHIVに感染し、感染者総数は増え続けている点を指摘し、「いかにHIV感染を未然に防ぐかが究極の目標だ」と強調した。
初稿:1998.5.27 改訂:1998.5.28〜