- (1)報道2000.11.11
- 武雄市の総合葬祭会社「井上・アクロスウィル武雄斎場」は、故人の遺体から遺伝情報を持つデオキシリボ核酸(DNA)を取り出し、位はいの中で保存する新サービスを来年一月にも始める。
DNAを常温で長期保存できる新技術を生かしたもので、九州では二番目。
遺体の口内粘膜の一部を採取。提携する米国ヒューストンのDNA研究会社に送り、保存に適したカプセル入りにして、解析したDNAのデータとともに遺族に戻される。カプセルは専用の位はいに埋め込んで保存し、将来、故人のDNAが必要になった場合、再び取り出して利用可能。
同斎場は「紛失されにくい位はいを使い、DNAを子孫に残すことは、将来の遺伝子治療などに有効」としている。価格は、葬祭セット料金に含まれるため、専用位はい分のみ一万数千円を予定。生前者のDNA保存相談にも応じるという。
- (2)感想・意見
- 遺伝的疾患の治療には、自分の遺伝的系統が重要な情報になることもある。という意味では家系図の延長として、祖先の遺伝子情報を保存することに意義があるだろう。
遺伝系譜の解析が実際どこまで有意義で、どんな活用方法があるのかは現段階ではよくわからない。本人の遺伝子解析だけで十分という可能性もある。というわけで、今のところ自分のDNAを保存しておくことの実質的効果は不明。
自分の肉体を将来よみがえらせる可能性を残しておくというのも、自己満足の域を出ない。
位はいという保存方法は、将来子孫が増えたときに分割が難しいとかも懸念される。将来の活用方法が明確になった段階ではともかく、遺伝情報には非常に多くのものが含まれるような印象があることから、いまのところは故人を偲ぶよすがとしての意義が一番大きいような気がする。(2000.11.14)