ロボット

(1)基本概念
 ロボットと言えば、いまだにアシモフのロボットのことだと思いたいが、世の中には工業用ロボットがあり、ホンダが歩行ロボットを開発し、アニメではガンダムの新世代が継続している。ロボットの概念がますます多様化する中で、私なりのロボットの定義を示したい。
 最初のロボットはカレル・チャペックの「R.U.R(ロッサムズ・ユニバーサル・ロボッツ)」に登場するものだそうで、語源はチェコ語のrobotnik(農奴)とのこと。ロボットが機械であったことから、チャペックの言うロボットが「奴隷機械」として作成された「機械人間」であったことは間違いない。作品の中では「奴隷に甘んじない機械」として描かれていることから、「意志を持つ機械人間」をその原義として採用することは妥当と思う。
 ところで”意志を持つ機械”が”機械”本来の意味で矛盾することに飽きたらず書かれたアシモフの一連の作品で、ロボットは「人間のような、しかしあらかじめ規定された行動原理にもとづいて動作する機械」として再定義された。
 その後、工業用ロボットと称する「多様な一連の動作ができる機械」が製作され利用されるようになるが、その外観は人間らしくなかった。しかし、その動作は人間のそれに似て精密で、なおかつ誤りが少なかった。
 このとき作られた機械は、全く人間らしい外観を持たないにも関わらず、”ロボット”と呼びたくなるような性質を備えていたものと推測する。
 では、外観に関わらずそう呼びたくなるような性質とは何かと言うと、”人間に代わることのできる”という性質だと考える。このこの性質は、チャペックのロボット、アシモフのロボット、鉄腕アトム、鉄人28号、マジンガーをはじめとしてガンダムに至るマンガロボットを統括することから私としてはこれをロボットの概念として採用したい。
 すなわちロボットとは「特定の条件の下で多様な状況に対応して、人間の代わりを果たすことを意図した機械およびその発展形態」である。(2000.7.15)

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国際宇宙ステーション(写真提供:NASA)