
- 01/05/31 チェルノブイリ原発と甲状腺がんの関係
- 旧ソ連・ウクライナで86年に起きたチェルノブイリ原発事故で周辺の子供の甲状腺がんが急増したと指摘される問題で、がん患者はほぼ全員が事故前の生まれで、事故の翌年以降に生まれた子に甲状腺がんは出ていないことが分かった。長崎大医学部の柴田義貞教授(放射線疫学)らが現地の子供約2万人を調査し、モスクワでの国際会議で発表した。
子供の甲状腺がんの増加をめぐっては「事故後にがんが注目され、従来は見過ごされていたがんが見つかっただけ」との反論があった。
柴田教授らは98年2月から昨年12月まで、チェルノブイリから200キロ前後離れたベラルーシ共和国のレチツなどの5地区とゴメリ市で各地の学校を巡回し、8歳から17歳までの子供計2万1601人を検診。超音波検査などで丹念に調べた。
その結果、事故翌年の87年から89年までに生まれた9472人では、甲状腺がんの子は一人もいなかった。事故翌日の86年4月27日から同年末までに生まれた子は2409人いたが、甲状腺がんは1人だけ。これに対し、事故前の83年から事故当日までに生まれた9720人では、31人の甲状腺がん患者がいた。
子供の甲状腺がん患者は通常、100万人に1人程度とされるが、事故前に生まれた子は、約3000倍も多くがんが起きていることになる。
甲状腺がんは、原発から放出された放射性ヨウ素などが、甲状腺に吸収されて起きたと考えられる。放射性ヨウ素は比較的短時間で分解する性質があり、長期的には残らない。(私の意見) チェルノブイリ周辺での甲状腺がんは、チェルノブイリ原子力発電所が稼働していることで発生し、事故で原発が無くなった結果発生が無くなったという皮肉な結果。しかし、チェルノブイリ原発はその後も無事だった発電機で継続運用されていたのだから、事実関係については簡単に断定できない。
- 00/05/01 JCO臨界事故
- 平成11年(1999年)9月30日午前10時35分頃、茨城県東海村の核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)で違法な手順による六フッ化ウラン(UF6)を二酸化ウラン(UO2)の粉末に転換する作業中に、ウランを含んだ溶液が臨界に達する臨界事故が発生した。この事故では3人の作業員が作業中に被爆、そのうち大内さん(35)は17シーベルト、篠原さん(40)は10シーベルトの放射線を受けた。大内さんは同年12月21日、篠原さんは平成12年4月27日に死亡した。
関連:「国内初の臨界事故が核燃料加工施設で発生」(原子燃料政策研究会機関誌「Plutonium」No.27解説記事)(私の意見) 不十分な教育と、経営者の意識不足が引き起こした事故。原因究明と再発防止の努力に期待する。
篠原さんは、致死量の放射線を浴びながらも、医療努力により救命への期待が大きくなっていたが残念な結果となった。現代医療も奇跡を起こすには足りなかった。
それにしても原子力安全委員会の報告書一覧から緊急提言・中間報告(ウラン加工工場臨界事故調査委員会:平成11年11月5日)へのリンクがつながっていないのはどういうことなんだろう。これは重要な文書だと思う。