二度の恐怖


「バアーン」

クラッカーのような音が鳴った

そのうち

大地震のようにガタガタゆれた

平な道なのに

シーソーみたいにゆれた

「パンクしてる」

お父さんのところに行ったら

タイヤがナイフで切られたように

二箇所も切れていた

ナイフで切れる訳がない

この山ののろいかと

私はまた怖くなった


 

<解説>

この詩の背景は、当サイトの伝承探訪記で取り上げている、かつて白神山地の奥深く、秋田・青森の県境付近にあったとされ、今尚その坑口の発見には至っていない幻の金山、長慶金山跡を訪ねた時のことです。
当該ページでもご紹介している通り、この金山跡の調査にあたっては、数々のミステリーじみた逸話がまことしやかに語られていますが、事実、我が家で探訪した折にも、突如としてデジタルカメラが撮影不能になる、等、いくつか妙な現象に遭遇しました。
我が家では都合3度チャレンジしましたが、この詩の出来事は、その二度目の探訪の折の実話です。
カメラの事にしろ、このパンクにしろ、偶然と言ってしまえばそれまでの話しに過ぎませんが、当時娘は小学4年生で、私が語る長慶金山伝承をおぼろげながらも理解しており、こんな想像をしたのかも知れません。


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