韓国語<通訳翻訳小辞典>「日韓編」 【 た 】 抵抗1/5 蛋白質 8/26 頭角を現す 12/16
体感〜
体感景気のことを「체감경기」とそのまま言うことが多いのですが,<朝>で次の用例を見ました。「피부경기」(皮膚景気)!「피부로 느끼는〜 」などという余計な言葉は一切ありません。韓国人は피부が好きですね。피부미용, 피부로 느끼는 …
(〜に)対して
「Aに対してBは〜」と言うような時、A에 대해 B는 とやると「AについてBは」と誤解されかねません。ここは「비해」を使いたいものです。作文の時はこの理屈はよく分かるのですが、読解の時に、비해を「に対して」とやらずに「に比べて」とやると変てこな文章になります。「〜에 대해」は簡単なだけに、かえって注意が必要です。
(〜にも)大丈夫なように
大丈夫はほとんど「괜찮다」で間に合いますが、ここでは「아무 문제 없도록」。
退部届
ブラスバンド部の書類を整理して、入部届けや退部届もきっちり作りました。日本語版と韓国語版両方で。入部届は<입부신고>でいいですが、退部届の方は<퇴부신고>でも十分通じるけど、普通は<탈퇴신고>と言うそうです。脱退とはすごく大げさな印象になってしまいますね。
逮捕状
逮捕は「체포」だから「체포장」かと思いきや、実は「구속영장」(拘束令状)。
たいやき
たいやきはなんと「붕어빵」。「鮒パン」です。生臭くてまずそうな名前ですね。「鮒パン」に関して生徒から面白いなぞなぞを教えてもらいました。
빨간 금붕어를 찔렀더니 빨간 피가 나오고 파란 금붕어를 짤렀더니 파란 피가 나왔는데 노란 금붕어를 찔렀는더니 노란
피가 아닌 검은 피가 나왔다.왜 그럴까요? (赤い金魚を刺すと赤い血が出て,青い金魚を刺すと青い血が出た。ところが黄色い金魚を刺すと黄色い血ではなく,黒い血が出てきた。さて,どうして?)
답 : 붕어빵이었기 때문에. (答え:たいやきだったから。)
高波
거센 파도。거세다は「荒々しくて強い」。
たすき
駅伝でする「たすき」のことを何と言うのか? 答え「띠」。「たすきをかけなさい」は「띠를 매세요」。駅伝は世界的にもエキデンというのかと思いきや、韓国では絶対に言わないとの事。ただ「릴레이」というそうな。
打席
打席というのを「타자석」打者席って言ってたな。
立小便
これは何と「노상방뇨」(路上放尿)! 大小便を「する」にあたる動詞はいくつかあって,それなりに下品度が決まっています。「대변/소변」は「보다」。これが一番標準的。「똥/오줌」は「누다」まぁ普通。一番下品な言い方は「싸다」。
立替
これは日韓辞典では「입체」などと出ていますが、実際には입체はあまり使いません。使うのは「대신으로 지불하다」(代わりに払う)、あるいは「대납」(代納)。なるほど代納はなっとく。
旅
「かわいい子には旅をさせよ」、これは<プ>には「귀여운 자식은 여행을 시켜라」と出ています。これをみると、以前どこかできいた笑い話を思い出します。「ねぇ、おとうさん、ヨーロッパ旅行させてよ。かわいい子には旅をさせろって言うじゃない。」まさにこれ、旅と旅行の違い。
笑い話は、旅と旅行の違いをわかっていないおかしさ。韓国語の方は、旅と旅行の区別がないおかしさ。
玉突き衝突
これKBSニュースで「연쇄 추돌」(連鎖追突)って言っていました。
駄目押し
「そして駄目押しになったのが‘冬のソナタ’だ」=「그리고 결정타가 된 것은 ‘겨울 연가’다」。「駄目押し」は「決定打」。
だるまさんがころんだ
韓国でも同じ遊びがあります。これ「무궁화 꽃이 피었습니다」と言います。韓国の方が情緒があっていいですね。
堪能
堪能を大辞林で引いていろいろ学びました。@足んぬの音便化したものから A堪能(かんのう)の誤用で語学に堪能(たんのう)なともいうようになったこと、以上2点。面白いですね。広辞苑にもほぼ同じ記述があります。
さて、観光案内のパンプレットに「心ゆくまで堪能してください」というのがありました。「마음껏
만끽하십시오」としました。
ところで、「마음껏」と類似表現に「실컷」がありますが、「껏」「컷」はどう違うんでしょうか? 「楽々韓国語」の逆引きで調べてみました。<껏>は기껏,목청껏,밤새껏,아직껏,힘껏など挙がっており、かたや<컷>は수컷、암컷などごく少数がヒットしますが、「〜いっぱい」の意味では拾えません。<まとめ>「〜いっぱい。〜のかぎり」という意味の接尾辞は껏で、컷とするのは실컷一語のみ。(실컷の컷は接尾辞ではないと考えた方がよさそうです。실컷という一語の副詞と考えた方がよさそうです。まぎらわしいですね。)
null43さんの掲示板書き込みをそのまま引用させてもらいました。
≪실컷 は本来「싫+껏」で「いやになるくらい」が元の意味です。「いや」の意味がなくなり、「思う存分、たっぷりと」の意になりました。従って、힘껏,
마음껏などの「껏」と同じ部類になります。
Samuel Martinは「껏」には2種類あり、上のようなのは「能力、容量の限度」を表すもので、もう一つは「까지」が変化したもの(여태껏,이때껏など)としています。
ちなみに、싫증という語があります。これは실쯩と書いても同じ発音になりますが、どうつづるかは正書法の分野にはいりますね。≫
「만끽」の「끽」は漢字音としては大変珍しい音。
蛋白質
蛋白質のハングルつづりは단백질。上級者の答案の採点をしていて、これを담백질と誤っているのがあまりにも多くて、気になりました。日本語でtampakushitsuと言う風に「ん」を[m]と発音する部分にあたり、かつ「淡白」という時は「담백」だから類推で間違うのだろうと思います。上級者になれば、漢字語を一つ一つ覚えるというより、類推する力があるので、余計に間違いやすいのだろうと思います。落とし穴の1つですね。
宙返り
공중 회전
張本人
これそのまま言います。장본인。 韓国人の名前みたいで面白いですね。
チョレギサラダ
チョレギサラダって何ですか? という質問をメールで受けて、それに答えようといろいろ調べてみました。
<日本国語大辞典には「ちょろぎ」とでていて、これではないかと思われます。
「ちょろぎ」シソ科の多年草とあります。
あとテレビハングル講座の何月号だったか最近号にも
嶺南地方(プサン、慶州付近)の方言として出ていますが、これもあいまいな記述です。
確かにネイティブに聞いても分かりませんね。
在日の人に聞いて回ってもやっぱりよくわかりませんでした。
僕が今お答えできるのはこの程度です。>
月の輪熊
これ韓国語では「반달곰」(半月熊)って言うんですって。
つけ
これは普通「외상」。외상으로 사다(つけで買う)などと使います。問題は「急激な経済成長のつけがまわってきた」というようなときの「つけ」。これなんとしましょうか? 少なくとも「외상」じゃだめです。「악영향」か「여파」か。「악영향」が素直でわかりやすいかもしれませんね。
都合
「全部まとめて」という意味ならそのまま「도합」。「都合100人」は「도합100명」。「都合が悪い」の場合は「도합」といわずに「사정이 나쁘다」、「自分の都合ばかり考える」は「자기
형편만 생각하다」。
強気
「〜はあくまでも強気」これは「〜은 어디까지나 강경한 자세이다」程度でしょうか。「強気」は「強硬(な)姿勢」とするしか方法はなさそうです。対語の「弱気」は나약한 〜。
つり橋
현수교(懸垂橋)。「つり橋をかける」は「현수교를 놓다」。현교(縣橋)、吊橋(적교)とも辞書には出ています。
抵抗
抵抗は「저항」でいいのですが、「新しい単語に抵抗がある」となると「저항」ではおかしいです。「저항감」と「감」を補わないと韓国語としては不自然です。
手作業 수작업
訓読みの漢字はどうしても訓読み的に「손작업」とやってしまいがちですね。
手品
韓国から来た生徒が輪ゴムで手品をしてみせた。この時彼は自分の芸を、마술(魔術)と言っていた。何と大げさな、と思ったが、韓国語には手品にあたる単語が無い。日本では江戸時代から手品という言葉は使われていた様子。魔術というと、なにかもっとすごい大規模な感じがして、輪ゴムをちょろっと使って、人を一瞬驚かせる程度じゃ、魔術はやっぱりどうしても大げさだな。
点滴
昨日は僕がダウンして、お医者さんで点滴を打ってもらいました。点滴は링거。「点滴を打つ」は「링거를 맞다」。本来リンゲルというのは薬品の名前で、点滴注射そのものを指すわけではありませんが、リンゲルで代表して言うようです。
〜といい,〜といい
「〜といい,〜といい,〜だ。」という文型。これは「〜도 그렇고,〜도 그렇고,〜이다(하다).」となります。야궁도 그렇고, 사격도 그렇고, 한국인 선수의 활약이 두드러진다.「アーチェリーといい,射撃といい,韓国人選手の活躍が目立つ。」
頭角を現す
これを韓国語で言おうとして困りました。後で辞書で確かめてびっくり。「두각을 나타내다」。こんな言い方あり? 日本語から入ったのかと調べてみると,どうやら中国の古典から来ているようす。他に似たようなものに「馬脚を露す」があり,これも「마각을 드러내다」とありました。これも中国の古典から。ついでに日本語でも頭角は「現す」,馬脚は「露す」です。ちゃんと韓国語でもその違いがきっちり反映されているところがうれしい。
頭取
韓国のニュースを聞いていて「은행장」という単語が耳に入って改めて不思議に思った単語。「頭取」という古めかしい言い方のほうが特殊だということに思い至ります。日本では江戸時代あたりから使われている言葉のようです。 そういえば「取締役」なんていうの、これどうしたらいいんでしょうね。一応常識的な線で「이사」としていいと思います。「代表取締役」が「대표이사」ですね。
同率〜位
「同率2位」だとか「同率首位」だとか日本語では言いますが,韓国語では「공동〜위」です。
得意―不得意
これって韓国語になりにくいんですよね。「잘
하다」―「잘 못하다」です。
得意科目―不得意科目は「잘 하는 과목」―「잘 못하는 과목」。
独壇場
独壇場は実は誤用で、本来は独擅場(ドクセンジョウ)。ではこの独擅場を韓国語音で発音した「독천장」がそれにあたるかというと、さにあらず。小学館もプライムもその辺の表記が曖昧です。독천장は「我がもの顔にふるまうこと」。日本語の独壇場にあたる意味としては「독무대」、つまり「一人舞台」ということ。독판とも。ここでは延世と東亞の새국어사전がさえていました。
どこ
「〜の魅力はどこですか?」という場合,「〜매력은 어딥니까?」は変です。ここは「〜매력은 어디에 있습니까?」でなければなりません。
とことん
「とことん遊びつくしましょう」なんて、へんな文章を韓訳しなきゃいけなくなりました。観光案内パンフレットって、日本語自体が、ちょっと変なんですよね。表面的で。これ、「실컷 놉시다」ってやりました。(あるいは「실컷 즐겨봅시다」)とことん、は끝까지がぴったりくる場合もあるでしょうが、ここでは「思いっきり」程度で、「실컷」としました。「〜(し)つくす」も韓国語になりにくいですね。簡単に動詞の前に「다」を付ければ、ほぼ解決がつきますが、ここではそれもちょっと不自然な感じがして……。でかような、ごくシンプルな訳に落ち着きました。以下、「必見」も「盛りだくさん」も○○市観光案内パンフレットから。
塗炭の苦しみ
「塗炭」は「泥水と炭火」、つまり「水火の苦しみ」。韓国語では「苦しみ」は言わずに「塗炭」だけで言います。「도탄에
빠지다」。
とど
「とどのつまり」は「결국」程度しか訳せませんね。ところで「とど」って何? 大辞林曰く、「魚のボラが幼魚から成魚になる間に幾度も名前が変わって最後にトドという名になることから、行きつくところ、結局、多く、よくない場合にいう。」と大変面白い説明が出ていました。
さて、とどの説明で바다사자(海の獅子=トド)が出て、바다사자の説明で물개(水の犬=オットセイ)が出ました。ついでに강치(アシカ)も。
とりこ
「五体不満足」(以下<五>の略称で)の韓国語版、「나는 선생님으로부터 빌린 워드프로세서의 포로가 되어버렸다」。<教>には「그는 사랑의 포로가 되었다」。これも日本語の語感とだいぶちがう。漢字で書けば「捕虜」。ワープロの捕虜になるはね、ちょっと抵抗あるな。
飛んで来た
日本語の小説の一場面で「先生が飛んで来る」というのがありました。これをそのまま「선생님이 날아 오신다」とやって、生徒に笑われてしまいました。なるほど、날아 오다だと、文字通り、「飛んでくる」です。ここは日本語の表現が誇張されているわけでして、それがあまりにも日常よく使われる表現だから、ついうっかりそのままやってしまったというわけ。ここは「선생님이 뛰어 오신다」でなくっちゃね。