韓国語<通訳翻訳小辞典>「日韓編」 【 さ 】シュレッダー 080227 三半規管 060503 茶話会 11/26
最期
日本の国語科の試験では中学2年生ぐらいで習います。今回の期末試験にも出しました。意味は「生命の終わる時」という意味。「期」を「ご」と読む例は「一期」「一期一会」などがあります。
さて、では韓国語では「人の命のサイゴ」はどういうのか? これ「최후」(最後)しかないです。日本で作られた四字熟語「一期一会」は卒業シーズンに良く使うので、韓国語ではない、ということは知っていました。それに対し、「一期」(いちご)は仏教用語で「人の一生」という意味だから韓国語でも言うようです。<성>には次の用例が挙がっています。「80년을
일기로 새상을 떠났다」。ただし「期」の読みは「기」しかないようで、<동아새漢韓辞典>でも「期」の音としては「기」しかあがっていません。
最後の切り札
この切り札というのがないんですよね。카드としか。마지막 카드。これは新聞でも良く見かけます。
細心の
「細心の注意」,これは「세심한 주의」。それこそ細心の注意を払っていないと「세심의」とやりかねません。
「細心の注意を払う」は「세심한 주의를 기울이다」。
最終回
番組の最終回という意味。これは「종방」(終放)と略します。
菜箸
ブラスバンドの指揮用に菜箸をワインのコルクに突っ込んだものを愛用しています。こんな丈夫なものでも先からどんどん折れていって短くなってしまいます。時々新しいのを作らないといけません。昨日職員室でコルクに穴をあける作業をしていたらネイティブの先生に不思議がられて、説明をしました。その時「菜箸」という単語が韓国にはないということに気がつきました。ただ「긴 젓가락」としか。
座高
「앉은키」 っていいます。「座高が高い」は「앉은키가 크다」。とっても面白いと思いますが、こんなこと面白がっている僕はヘンなんだろうか?
差出人―受取人
まよわずいきたいね。「보내는 사람」―「받는 사람」
差し引く
更紙(ざらがみ) 갱지
更紙あるいはわら半紙。これは「ざらざらした紙」というのが語源です。これを韓国語で「갱지」。日本語由来の韓国語だと思いますが「語源辞典」にはのっていませんでした。この「更」という漢字、「갱」「경」の二つの発音があります。今掲示板で話題になっている2種類(以上)の音を持つ漢字です。更年期(갱년기)、更新(갱신)、更正(갱정)、更衣室(갱의실)、それに対し更迭(경질)、更正、更新はどちらも辞書には出ています。「갱」が優勢で「更迭」「変更」というときだけ「경」だと覚えたほうがよさそうです。
さらなる〜
「さらなる発展につながることを〜」日本語でよく使う表現です。この時の「さらなる」。これを「한층 더」とやるとどうも連結が悪い。連体形で「発展」につなげたい。ここでは次のように「큰」を挿入すると落ち着 きます。「한층 더 큰 발전으로 연결되었으면 〜」。
茶話会
茶話会を다과회と言っていました。漢字は「茶菓会」。
サンタ
韓国から来た中学生から仕入れた小話。
<손자와 할아버지가 산에 올라갔는데 산이 불이 났다. 그랬더니 손자가 할아버지한테 뭐라고 했을까요?
“산타할아버지”>
韓国ではサンタクロース(산타클로스)を「산타할아버지」と言います。
三半規管
日韓辞典には삼반규관と出ていますが、生徒たちに聞くと「수평기관」といっていました。これは「平衡器官」という程度の意味だと思います。
東亜日報で、「세반고리관」と出ているのを見ました。「세」は「3」、「반」は「半」、「고리」は「목고리」とかいうときの「고리」で「輪、リング」の意味。3つの半リング状の規管という意味です
。エンパスで検索してみると、今も韓国語で삼반규관とも言うようです
。固有韓国語風の세반고리관もヒットしますので、今現在どちらも韓国語で用いられているということが分かります。
〜しあい
これもよくでてきます。「서로
〜」。これと同じで、韓国語の動詞の前に副詞を持ってきて意味をあわせるのに「〜したばかりの」もあります。「막
〜」
ジグザグ
もとは英語のzigzagだから지그재그。ジグザグの舌っ足らずのジグジャグではないので注意。갈지자「之の字」という言い方もよくします。
試験管ベービー
시험관아기
試験をする
ご存知「試験を受ける」は「시험을 보다」。では「試験を(実施)する」は? これも「시험을 보다」。先生が生徒の前で「では試験をします」は「그럼 시험을 보겠습니다」。これって矛盾していませんか? 理論的には「시험을 보게 하겠습니다」でなければおかしいはず。しかしとにかく、試験をする側も受ける側も「보다」。では、先生たちが教室で次のように会話しているとどういう解釈になるのでしょうか?
「선생님 내일 시험보겠습니까?」 「네, 내일 보겠어요」
その先生が明日試験を実施するのか、先生が何か試験を受けに行くのか、少なくともこの会話だけでは判断できないということです。
教師が言う「시험을 보겠습니다」は、日本語で大人が子供に対して「ボク、何歳?」式の、相手の側に立った表現という気がします。
し尿
これは、「糞尿」と訳してもいいですが、もうっちょっとスマートに「배설물」。
四捨五入
これをそのまま사사오입とやってしまいがちですが、「반올림」といいます。「○○を小数第3位で四捨五入すると」は「소수 세째자리에서 반올림하면」となります。
市町村 지방자치단체(地方自治団体)
これはよく出てきて、戸惑うもの。あっさり、これはこうと覚えておくと便利です。지방자치단체。これを「지자체」と略すこともしばしばあります。
地道に
「地道に努力」というときは「착실히 노력한다」です。착실히だと「地道に」の持っている地味な粘り強い感じが出ないな。「地道に」は,効果がなかなか出なくてもこつこつと努力を続ける感じ。「直実に」は要領よく効果的に努力している感じ。「堅実に」ともちょっと違うし…。とにかく「地道に」にぴったり来る訳語は見つかりません。
しもやけ
これがなんと「동상」(凍傷)。가벼운 동상といいます。理屈の上では納得はしますが、どこかぴんとこない。やっぱりしもやけと凍傷はべつもんだよな。동상에 거린다と言います。
シャーペンの芯
日本語ではシャー芯なんていいますね。韓国では「샤프 심」。
修正液
これは普通、「화이트」って言います。ホワイトね。
絨毛
これも理科の教科書を見ながら生徒たちに聞いたもの。「융털」。
シュレッダー
これを「분쇄기」(粉砕機)と言っていました。
縮刷版
<新聞の縮刷版とは言わない。「축소판」(縮小版)あるいは「축소인쇄판(縮小印刷版)と言う。>ネイティブ3人の一致した意見でした。とここまで書いて、エンパスで検索してみました。ありました。축쇄판と実際に言うようですね。エンパスでヒットする用例は確かに韓国でも「縮刷版」を使っているという結果を示しています。
障害は「장해」か「장애」か
辞書には両方出ているから迷いますね。使用頻度は「장애」の方が圧倒的に多いですよ。ためしにエンパスで検索してみると、次のような記述がありました。「80년대에 심신장애자복지법을
만들면서 장애자를 공식
용어로 썼고」つまり、「장애」を正式用語として使うということです。エンパスでは、まだまだ両方使われている現状が見て取れます。まぁ、われわれ学ぶ立場からすると「장애」と覚えておいたほうがよさそうですね。意味は全く同じです。「障害物競走」も「〜の障害になる」も「장애」です。「障害者」は「장애인」、あるいは「지체부자유자」とも。漢字は「障碍」。
新調
「洋服を新調する」は「양복을 새로
맞추다」。
推敲 퇴고
韓国から来た中学生に故事成語を教えていて。「推敲」は「퇴고」です。以前から知ってはいましたが、漢字音のことが気になっている時期なので心にひっかかりました。日本語音で何種類か読みがあり、韓国でも、というのがパターンですが、「推」はめずらしく日本語音で1種類、韓国語音で2種類というちょっと変ったパターンです。辞書的には日本語でも「推」は2種類の読みが出ていますが、実際の用例としては「漢字源」にはあがっていません。それに対して韓国の「새韓漢辞典」では「추」「퇴」があがっていて、用例も「推敲」のほかに퇴도(推倒)퇴식(推食)などあがっています(実際に使うかどうかは疑問)。語学的な追究はさておき、実際的にまとめると、<「推」は韓国では「추」と読み、「推敲」というときだけ「퇴고」と発音するので要注意>と簡単にまとめておきましょう。
「標準国語大辞典」には「추고」の見出しを立て、<「퇴고」の誤用>とあることから、韓国でも漢字語の読みに<ゆれ>があることがわかります。(12/30/00)韓国のインテリネイティブが추고と間違って使っているのを今日発見しました。<ゆれ>を実際に確認できました。下の「更新」なども「갱신」「경신」の2つの読みが、本来の意味上の違いによる使い分けがなくなってきているようです。
ちなみに、ホームページの「更新」は「갱신」、記録更新は「기록경신」。
水洗便所
これ水洗式便所っていうんです。수세식 변소。じゃ、ぽっとん便所は? 재래식 변소ですって。
すり傷
これは찰과상。知ってたけれど、余りに漢字が大げさな感じがして…擦過傷。ちょっとすりむいただけの「すり傷」、薬をつけるほどでもなく、なめて終りという程度の「すりキズ」。ところが「擦過傷」はちゃんと薬をぬって手当てしなけばならないかなり大きなケガ、という感じ。「しもやけ」と「동상(凍傷)」ぐらいちがうな。
座り込み
「座り込む漁民たち」は「연좌하는 어민들」あるいは「연좌데모하는 어민들」という言い方もします。漢字は連座。小学館の辞書には「오직 사건에 연좌되어 책임을 지다」(汚職事件に連座して責任を負う)という用例があがっています。
世界中で
これないんですよ。ただ「세계에서」としか。
赤飯
これは「赤」にとらわれていると訳せません。밭밥ですね。韓国でもお祝いやおめでたいときに밭밥を食べます。
接する
「接する」は、まずは機械的に「접하다」でほぼ事足りますが、「笑顔で接します」のように「対応する」という意味での「接する」は「대하다」です。「患者たちに笑顔で接します」は「환자들에게 웃는 얼굴로 접합니다」です。
瀬戸際外交
最近の北朝鮮の外交。これ「벼랑끝 외교」。まさに「がけっぷち外交」です。
善後策
善後策ってなんだ? これ「선후지책」(善後之策)と出ていて,がっかりすると同時に,面白いと思いました。<日>によると善後乃万全という語句が蘇軾の漢詩に出てくるようです。<小>には「선후지책을 강구하다」という用例が出ています。
戦場
これをネイティブの人が日本語で「戦争場」って言っていました。あ、なるほどね、전쟁터って言いますからね。
惣菜
惣菜あるいは総菜。これに屋がついて総菜屋。こういうお店,そういえば韓国にはない感じがしますね。日本ではスーパーにも総菜のコーナーがあって,便利ですが韓国ではほとんど見かけないようです。最近はコンビに文化が韓国に流入して,おにぎりはヒットしているようですが,お弁当なんかもまだそんなにはやってない感じがしますね。で,総菜は「반찬」。総菜屋は「반찬집」? いっそのこと英語で「デリカショップdelicatessen shop델리커 숍」なんてやった方がいいのかもしれませんが。
外付け
「外付けハードディスク」と言うときの「外付け」。これは対語が「内蔵ハードディスク」ですから「外蔵ハードディスク」って言います。外蔵なんて矛盾していますが,内蔵との対と考えると,なるほど納得がいきます。「外付け」なんていうもたもたした言い方よりよっぽどすっきりしているね。「외장 하드 디스크」。