韓国語<通訳翻訳小辞典>「日韓編」 090829
【 あ 】
裏づけ090829 ウォシュレット090612 うつ病 119 うるさい081118
愛犬家
これ、애견인。「著名人」、これは、저명인사。漢字語のちょっとした違いが、面白い。
あいこでしょ
じゃんけんはご存知「가위바위보」。じゃ「あいこでしょ」は? これないんですね。「가위바위보」を際限なく? くり返すということです。省略して「보」「보」と連呼するようです。日本でも「しょ」「しょ」ってやってますな。
アイゼン
アイゼンは「아이젠」。「アイゼンをつける」は「아이젠을 채우다」。「アイゼンをはずす」は「아이젠을 풀다(벗다)」。
赤身の魚
赤身の魚は「붉은 살 생선」。対して白身の魚は「흰 살 생선」。ついでに,食物としての魚は생선,生物としての魚は물고기。
赤ワイン
これね当たり前と言えば当たり前なんでしょうが,ちょっとびっくりしたから書くだけです。적포도주「赤(せき)葡萄酒」。白ワインは「はくぶどうしゅ」です。つまり백포도주。
悪循環
「悪循環」は「악순환」。これは簡単。では「悪循環」の対義語は? 日本語では何て言うんでしょう。 ちくま文庫の『勉強力をみがく』という本には「良循環」とあります。朝鮮日報には「호순환」(好循環)とあります。
挙げて
「航空業界挙げて大歓迎」というときの「挙げて」。「통 틀어」「모두」「전부」「모조리」。「항공업계가 통틀어 대환영한다」あるいは「항공업체들 모두가 대대적으로 환영한다」。「国を挙げて」となれば「거국적으로」となります。
朝もや
아침안개としか。となると霧ともやの違いが気になってきます。もやって뭐야?
足かせ
日韓の翻訳の作業で出てきました。「手錠」はよく知っていたのですが(수갑,쇠고람)、「足かせ」はうっと詰まってしまいました。例文は「借りた本を自分でかえしにくるという足かせを自分ではめるわけ」ですから、足かせはそのまま足の手錠式に訳すのではなく、柔軟に対応して、「義務」、「責任」程度でいいですね。足かせは場合によっては「妨害」がぴったり来る場合もあると思います。結局、訳は빌린 책을 스스로 돌려주어야 한단느 책임감을 지게 하는 것입니다. としました。ちなみに足かせそのものは좃쇄。가족이 족쇄가 되어서 한국에 못 간다.「家族が足かせになって韓国に行けない」。ああ。
足並みをそろえる
「足並みをそろえる」って何て言うんだっけ? 「足」やら「並」という言葉に引っ張られるともうだめ。「足並み」という日本語も「歩調」に置き換え、その「歩調」を韓国語に訳すという手続きが必要です。こういうふうによりやさしい表現に置き換えるのが通訳・翻訳のテクニックでもありますが、ぴったりあてはまる語彙を知らないで簡単にしてしまうのもまた文章の味をうすくしていまします。まぁ、この辺が勉強なんでしょう。보조를 맞추다
足の踏み場もない
これはそのままです。발 디딜 틈이 없다。ちなみに「立錐の余地もない」これもそのまま「입추의 여지도 없다」です。
厚化粧
화장발。接尾辞の−발は<小>にも<プ>にも出ていません。<標>には「효과의 뜻을 더하는 접미사」例としては「약발、화장발」が上がっています。약발は薬の効果のこと。화장발も化粧の効果があるということ。つまり、あまり美人でなくても화장발이 좋다というと、化粧映えのする、ということ。ある生徒が「우리 멈마는 화장발이다」という使い方をしていました。化粧の効果でなんとかなっているという意味ですね。厚化粧としてもまちがいではないでしょう。
穴があったら入りたい
「穴があったら入りたい」の「穴」は「쥐구멍」。「쥐구멍에라도 들어가고 싶다」。
穴があくほど
「穴があくほど見る」は「뚫어지게 보다」。僕が授業中に女子学生によく言う言い回し。「나를 그렇게 뚫어지게 보지 마라」。
脂が乗る
「脂が乗ってくるこれからが楽しみだ」。「일에 신바람이 날 지금부터가 기대된다.」あるいは「한창 전성기를 맞이할 지금부터가 주목된다.」これでどうだろうか?
天下り 낙하산(落下傘)
どこにでもあるようですな。落下傘とはうまいこと言ったもんで,上のほうから降って来るものに違いありません。ほかに「コネ採用」という意味で使われることもあるようです。「コネで採用される」は연줄로 채용되다.落下傘に関して<M>で낙하산을 타고 탈출했다.「落下傘に乗って脱出した」と言っていました。日本語じゃ乗るともぶら下がるとも言いませんね。ただ「落下傘で」だけ。それにしても落下傘に乗るとは…。
※타다に関連して。타다は単純に「乗る」と置き換えられますが,実際は,日本語の乗るより,「体重を預けるもの」というニュアンスがあります。
スキーもスケートも,ロープにぶら下がるのも,타다です。타다の項目参照。
網かけ
ワープロ上でよく行われる文字装飾の一種。これに適する韓国語は「회색으로 처리한다」「회색으로 처리된 부분」などという他ありません。
網タイツ
これ「망사스타킹」網紗スタッキングです。
アメとムチ 당근과 채찍
「アメとムチ」を엿과 채찍なんて言うはずないよな,と思いつつネイティブに聞きました。案の定,そういう言い方は絶対にしないと言われてしまいました。「なぜアメとムチなのか,馬にとってはニンジンとムチがエサと脅しになるものだから,アメではなくニンジンでなければならない」ですって。なるほど,ごもっとも。そうか。馬にとって,か。今まで気が付かなかった。てっきり人間だと思っていた。人間をムチでひっぱたくかアメをしゃぶらせるか,と。教師失格だな。語源はビスマルクの政策にあるらしいですが,まぁ,原語やいわれはともかく,「ニンジンとムチ」は印象に残る表現です。CD-ROMの総合辞典Bookshelfで「アメとムチ」と打ち込んでみました。驚き!「国語辞典」ではなく,自然に「和英辞典」に移動して,和英の方から項目をひぱってきてくれました。賢いな。さて,「和英辞典」曰く,Use the carrot and the stick to make aperson work harderと。「ニンジンとムチ」という表現は英語にもあったんですね。というより,きっと韓国語の表現も英語から来ているんでしょう。
アメリカン・フットボール
これ<五>には「미식축구」となっています。
あり方
「〜のあり方」は「〜의 바람직한 운영법」「이상적인 사고방식」など、ちょっと飛躍して補わないとなかなかぴったり収まりません。
暗証番号 비밀번호(秘密番号)
こういうのがすぱっと出て来ない。似たり寄ったりの漢字語が難しい。油断すると日本語に引っ張られてしまいます。
いきおい
「すごい勢いで走る」=「무서운 기세로 달리다」。「酒の勢いで」=「술기운으로」。とここまでは簡単ですが、「いきおいそうなる」という時の「いきおい」にはとまどいました。これは「당연한 결과」あるいは「자연히」ですね。
行き先
「행선지」または「목적지」。簡単な言葉でも,頭の中で漢字語に置き換えてそれを韓国語音に置き換えるという作業を最初はしないといけません。そのうち回路が直接つながるようになります。こういう何でもない言葉がぱっと出て来なかったりするんですよね。
位置づける
「위치 짓다」とは普通言いません。文脈に合わせて、「차지하다」「평가하다」「인정하게 되다」「〜으로 분류하게 되다」程度で何とか通じるように整えないといけません。
一日も早く 하루빨리
「も」が抜けちゃっています。意味は一日という数字にこだわらず,「可能な限り早く」という意味ですね。では文字通り「一日早く」はどうなるのかというと하루만 빨리。日本語に助詞があるとき韓国語にはなく,日本語に助詞がないとき韓国語には助詞があるという面白い現象です。
一目散
これは漢字をそのまま韓国語音に置き換えてもだめだと直感でわかります。ではどう言うのか。「옆도 돌아보지 않고 곧장」「쏜살같이」(矢のように)ぐらいかな。
一本
柔道の一本です。これは「한판」。「一本勝ち」は「한판승」。「技あり」はなんと「절반」。つまり(一本の)半分という意味。「有効」「効果」は同じで「유효」「효과」です。他にもいろんな技の名前がそれぞれ韓国語で新聞に出ていて興味もひかれますが,覚えておくのこのくらいでいいでしょう。
居眠り運転
졸음 운전
いぶし銀
「いぶし銀のような独特の光沢があり」という文章。いぶし銀がむずかしい。「고담한 은색의 독특한 윤택이 있고」とやりました。「いぶし銀」はここでは色そのものですが、よく比喩的にも使いますね。それの場合は「은은한 매력」、「은연한 매력」というところでしょうか。
異例の
「異例の抜擢」,これは「이례적(인) 발탁」。油断をすると「이례의 〜」とやってしまいます。要注意。
衣料
「衣料」,これをそのまま「의료」とやると「医療」に間違われます。韓国では「의료」と言えば「医療」にお決まり。では韓国語で「衣料」は何と言うのか? 「의류(衣類)」です。こういう漢字語の微妙なずれが大変です。漢字語でも使用法が大きく違うものは飲み込みやすいのですが,こういう微妙な違いがなかなか。
ウイルス
恨みのウイルス。これは「바이러스」。ほかにワイマール憲法というときの「ワイマール」は「바이마르」、ウィーンは「빈」。wやvは日本語にも韓国語にもそれにぴったりあてはまる発音がないから、お互い苦労しているようで……。ウイルス、바이러스、ともに許しがたし。
植木市
4月、5月はあちこちで見かけますね。韓国語では꽃시장。
ウォシュレット
最近日本ではちょっとした都会のデパートやホテルのトイレでもよく見かけるようになりました。ウォシュレットとはTOTOの登録商標で,INAXではシャワートイレと言います。一般的には温水洗浄トイレと言う言い方があるようですが,ウォシュレットが圧倒的ですね。一般名詞化する勢いです。さて,これを韓国語で何というか? 비데がもっとも一般的のようです。ビデはフランス語bidet。ちなみに水洗式トイレは「수세식 화장실」。
右折・左折 우회전・좌회전
薄さ
「生地の薄さ」,これは「옷감의 두께」です。「薄さ」は「厚さ」です。日本語でも普通は,肯定的な尺度で表現します。「長さ」は「長さ」であって,「短さ」というときには「短い」ということが前提となった特殊な場合のみ可能です。韓国語の場合も同じです。いえ韓国語のほうがそのしばりはきついようです。
広さ:넓이 高さ:높이 強さ:세기 大きさ:크기 明るさ:밝기 太さ:굵기
うつ病
これは우울증(憂鬱症)です。発音は쯩となります。
雨天決行
秋の遠足に下見に言ってきました。下見は하견とは言いません。これ「사전답사」(事前踏査)です。とっても大げさな言い方ですね。ところで下見に行った先生が「しおり」なるものを作ります。これ길잡이、あるいは 안내서です。でその길잡이に雨天決行をまず漢字でいれて、次に韓国語を打とうとして、こりゃないな、そのままやってはいけないとわかりました。これ、「비가 와도 실시하겠습니다」程度ですね。우천불구でも通じるようですが。
10/26付けたし すぐ上の韓訳「비가 와도 실시하겠습니다」は、ちょっとおかしいですね。길잡이に書いてから、ネイティブの先生から指摘を受けました。「겠は不要。겠があっても間違いじゃないけれど、前田先生の意思のレベルで語っている感じになってしまう。一つの行事ならば「비가 와도 실시합니다」とすべき、と。なるほど。ごもっとも。訳語の表面に反映されない微妙なレベルはまだまだ道遠しです。
生まれつき
「生まれつき」は「태어날 때부터」ですが、「生まれた時から」も「태어날 때부터」で、過去形にしないらしいです。「태어났을 때부터」とやるとおかしいと言います。何がおかしいのかよく分かりませんが、「生まれた時から」を直訳すると韓国語になじまないと言うことですね。「生まれた時から」→「生まれつき」→「태어날 때부터」です。でもどうも「태어날 때부터」ってやってしまうと、未来のような印象になってしまって、なかなか韓国語の語感になじめません。
裏付け
「〜の裏付けとなる」という文脈。「〜의 근거가 되는」とやりたいですね。
売り手市場
「売り手市場」は「매주시장」。とここまではいいが、では「買い手」は?と不安になってきました。日本語でも「売買」は「バイバイ」でどっちがどっちの「バイ」か分からないから「買い春」(カイシュン)なんて変な言葉が登場することになった。では「買い手市場」は。ありました。매주시장。これじゃ区別つかないね。教学社の日韓では「바이어즈 마켓」。標準ではそれぞれ「구매자 시장」「판매자 시장」となっています。
実際はどう言うのでしょうか? 詳しい人教えてね。
うるさい
「うるさい」は시끄럽다 と思ったら大間違い。「うるさくついて来る」だと「귀찮게 따라온다」。「料理にうるさい」だと「요리에 까다롭다」となります。시끄럽다は騒々しい。귀찮다は面倒でいらいらする。까다롭다は口うるさい。ついでに시끄럽다と까다롭다は럽다・롭다でつづりが違います。
うれし涙
기쁨의 눈물
うわばき
とまどいますね。なんていったらいいのだろう。でも簡単。「실내화」。
エデンの園
에덴동산。そういえばチェーホフの「桜の園」も「벚꽃 동산」だったな。「동산」は「丘、裏山」ほどの意味。
えんま帳
そのまま韓国語に訳すと염마장。これ先生の教務手帳の意味に使うのは日本だけで、韓国では言いません。言うとすると교무수첩。えんま帳の方が味があるな。閻魔帳と漢字になるともっといい感じ。でも最近はこの閻魔さんの権威も落ちて、名前ばかりになってしまった。名前だけでも閻魔帳でいきたいね、僕は。でも心は仏さ。
大掛かりな工事
대규모적인 공사。「大規模的な」であって、「대규모한」とは言いません。この辺の感覚が難しいですね。なんとなくわかるけど……。
おしっこ
おしっこはご存知오줌。おしっこをするは「오줌을 누다」。보다なら「소변을 보다」。누다より下品な「ちびる」に近い語感が「싸다」。마렵다はおしっこがしたいという形容詞。まとめると、「보다」が一番一般的、中性的。소변と対応。「누다」は口語的。소변と오줌と両方に対応。싸다がこの3つの中では最も下品。「ちびる」近い。오줌に対応。
お世辞
日本語でよく使うのに,なかなかぴったりした訳語が見当たりません。「겉치레말」,「인사치레로 하는 말」,「빈말」「발림말」このへんを状況によって使い分ける。「お世辞にも良いとは言えない。」は「빈말이라도 좋다고는 할 수 없다.」
おそろい
「おそろいの服」というときの「おそろい」。これぴったりくるのがないですね。똑같은 じゃペアルックという親愛な感じが消えて、物理的に同じという覚めた表現になってしまうようで、もったいない。なんとかならんかな。
落ちこぼれ
これは韓国語では、성적부진자、小学校の場合は最後が児になって、성적부진아です。
以前国語の研究会で「<落ちこぼれ>という言い方が良くない、<落としこぼし>だ」、というのを聞いて、ぎくっとしたことがあります。そう、「落ちこぼれた」のではなく「落としこぼした」んですね。教師の責任をもっと自覚すべし。うん。
お連れ様
「お連れ様ですか?」って何て言えばいいのだろう? これは「일행이세요?」
汚名返上
「汚名返上」はそのままは使いません。오명は辞書には出ていますが、あまり使わないようです。「汚名返上」=「불명예를 씻다」。
重く見る
「事態を重く見〜」,これは「사태를 심각하게 받아들여〜」ぐらいでしょうか。
親ばか
こういう言葉も韓国語にはありません。韓国にも、日本にも、いっぱいいるのに。何を隠そう、僕も立派な親ばかです。<プ>の説明をそのままあげておきましょう。사랑하는 나머지 자식을 사실 이상으로 생각하여 남이 보기에 어리석은 언동을 함. 또 그런 부모.
11/15 掲示板Goldwellさんの書き込みから
≪
韓国では昔から息子や妻のことを自慢に話す人を嘲笑う場合に八不出(팔불출)と文句を時々使います。
「あの人親ばかだね。」と言う場合に「저사람
八不出(팔불출)이야」と表現すれば、何だか漢文に識見のある人のように見えませんか?
八不出(팔불출)の意は人の前で口に出すことを憚る八つの事柄。≫
折り鶴
종이학といいます。「鶴を折る」は「종이학을
접는다」。
音痴
音痴はそのまま음치。日本語では方向音痴とかも言いますが、方向音痴は韓国語では방향감각이
없는 사람としか言えません。방향음치と言っても通じません。この他にも日本語では運動音痴、数学音痴など、「できない」、「へたくそ」という意味で、幅広く「音痴」を使います。韓国語では、「音痴」は文字通り音程をきちんととれない人のことしか言いません。
とここまではいいのですが、ここからちょっとややこしい話。日本に来て3年になる女子高校生が、自分は「박치」だと言ったのです。박치とは「拍痴」のことでしょう。つまりリズム音痴のことですね。大人のネイティブに確かめると、やはりそのような言葉はないとのこと。「박치」は、日本語の影響で、「音痴」を応用して作ったようです。こういう現象って面白いですね。日本語の影響で、本来韓国語にない表現を勝手に作ってしまって、それでも何とか通じてしまう世界。こうして新しい言葉が生まれていくこともあるんでしょう。
10/3の付けたし。掲示板から。null43さんの書き込みをそのまま使わせてもらいます。
<「方向音痴」を방향감각이
없는 사람とされていましたが、
길눈이 어둡다ではどうでしょうか。「標準国語大辞典」には길눈이
어두운 그가 이곳을
찾아오기는 어려울
것이다.(方向音痴の彼がここを探してくるのは難しいだろう)の例が挙がっています。>
なるほどね。おもしろい表現ですね。길눈を<小>で引くと、その対義語として길눈이 밝다「方向感覚が優れている」とでています。
ところで、韓国語では「−音痴」に似たものに「−맹(盲)」があります。컴맹,넷맹など。「コンピューターを全く知らない」、「インターネットのイの字も知らない」……。−맹を使った語彙がどれほどあるのか分かりませんが、ニュアンスとしては、日本語の「−音痴」に近い気がします。しかし「−맹」は日本語話者としてはどこか、差別的なにおいがしてなじめません。新しい語彙・用法を知って、うれしくなってどんどん使っていこうとならないところが残念です。
10/11の付けたし。楽々韓国語の逆引き機能で「−맹」を引いてみましたが、出てきません。つまり、まだ「−맹」はそれほど一般化していないのでしょう。俗語としては使われますが。