韓国語<通訳・翻訳>小辞典「発音・聞き取り編」101014
韓国語の発音で苦労しています。通訳をする上で特に注意しなければならないことを中心にまとめてみました。
少しずつ書き加えていきます。新しい項目を上から書き加えていくことにします。NHKハングルニュースは略してNと表示します。
김정숙 님
[김정 숭님]聞こえるので、てっきり「김정 스님」か何か、お坊さんか師匠かと思っていました。ところが、김정숙 님ということが後でわかりました。정숙や미숙という女性によくある名前の後に、님がつく場合の音変化を、知識として知っていても体験しないとやっぱりぴんとこないものですね。
それと、単語の切れ目が真ん中にあるように聞こえます。音変化を引き起こした結果숭님となったわけで、この二つが密接にくっついているものをいう印象です。つまり、音印象としては「김정-숭님」となります。「김정숙 님」とはなかなか分節できないですね。こんなところも聞き取りにくい原因になっているようです。
長音
소방서は消防署ですが、学習者の中に、ソーバンソという人がいます。同様に고속도로(高速道路)をコーソクドーロと日本語につられて長音で発音する人がいます。漢字語を発音する際、日本語音に引っ張られないということを常に頭に置いておかなければなりません。
소방차はすべて短音ですが、도로の場合、もう一つ注意しておかなければなりません。도로も完全な「ドロ」ではなく、「ド‐ロ」とでも表記すべきわずかに長い音なのです。普通の長音の「ー」の2分の1ぐらいの長さ「‐」という表記をしました(このような表記は日本語にはありませんが…)。없다など現在でもはっきりと長音で発音されるものもありますが、それとて、日本のような1拍(モーラ)分の長さではなく、若干長めという程度なのです。
해서해서
「〜를 해소해서」(〜を解消して)というのを、「해서해서」と聞き取っている人がいました。「해서해서」などあり得ないのですが、소と서の聞き分けができないので、「ヘソ」が繰り返し聞こえるということなんでしょう。下に、「계속계속」という項目もありますが、それと同様です。「계속계속」は「계속해서」の聞き間違いです。
서울로 망설이는
서울로만 쏠리는 (ソウルにだけ集中する)という意味ですが、これが만のせいで、単語の切れ目を間違えてとらえてしまうと、서울로 망설이는 という珍妙な意味になってしまいます。ですが、만が前の単語にぴったりと張り付いて単語の切れ目としては、繰り返し聞いても見抜けません。만は鼻音化も引き起こすし、切れ目が分かりにくくなるし、なかなかの曲者です。
プッタナ
生徒から「プッタナサジュセヨ」と言われました。この「プッタナ」が分かりませんでした。不覚!「붓 하나 사주세요」です。「〜하나요」は十分知っているつもりでしたが、붓 하나には対応できませんでした。書写の時間だったので周りの状況はプッタナを連想しやすい状況だったのに、悔やまれます。まだまだ鍛えが足りません。
だまれ
生徒がやかましいと、つい怒鳴ってしまいます。「静かにしなさい」「話をやめなさい」「だまれ」だんだんエスカレートしていきます。「だまれ」は本国班の失笑を買います。大きな声で「だまれ」と言うと、「다 말해」と聞こえるようで、「다 말해?」という反応が出てきます。これはしかるときには逆効果です。下の項目と偶然かぶりますが、「다」は一音節で何かの前に付くと、軽く短く「タ」と付く場合が多く、我々の意識の中の「ター」と随分距離があります。
タッカモゴヨ
これが聞き取れませんでした。今から思うと不覚。タッカ,モゴヨと聞こえました。磨いて食べる?カーモッタだけならどうと言うこともないわけですが,最初に다が付いたために,単語の切れ目を間違えて聞いてしまったのです。みなさん,もうお分かりですね。다 까먹어요.全部忘れちゃうよ。ということです。
씻고 올게
"선생님 화장실에 가도 돼요? 손만 씻고 올 게요"これは僕の授業での本国から来た生徒の発言。授業中にトイレに行かせてくれというのはそう珍しいことではないのですが,かといってすぐに認めるわけにも行きませんので「どうして休み時間に行ってこなかったのか」などとちょっとお小言を言います。生徒も心得たもので,「急におなかが痛くなって」というようなやりとりになるわけです。で,上に挙げた例ですが,화장실と씻고 올 게が妙にぴったりしてますので,1人で笑ってしまいました。「응 알았다. 씻고 오라.」
5개 시군이
これを[오개시구니]と発音していました。다섯개と思っていたのですが,KBSニュースのインタビューの中で[오개]とはっきりいっています。同じニュースの中でアナウンサーは다섯개と言っていました。
창고
「倉庫」のことですが,韓国語発音辞典(地球文化社)でもチャンゴとなっているのに,KBSのアナウンサーの発音は[チャン’コ]とコは濃音でした。前々から気になっていた発音でしたが,繰り返し繰り返し,[チャン’コ]と言っていました。
1호 ? 2호 ?
授業で韓国のニュースを聴き取る場面。
「보물 ○호 인 흥인지문이
〜」(宝物第○号の興仁之門が〜)というのが出てきました。일호(1号)だと思って,そう訳しましたし,スクリプトもそうしました。ところが韓国通の人から「国宝1号は南大門のはずでは」という質問が出ました。
「そうですね。そうそう,国宝1号は南大門ですよね」ということになり,「じゃもう一回みんなで聞いて確認しましょう」となりました。
結果,「ああ,2号ですね。訂正してください。」という流れになりました。その場はみなさん納得なさって,授業終了。
家に帰って早速調べてみました。そうすると次のような事実が判明しました。
国宝1号は南大門(崇礼門),宝物1号は東大門(興仁之門)
ということは,일호でよかったんです。国宝と宝物というのは別だということを知らなかったということから来る間違いでした。1号は南大門という知識が耳の障害になったのです。虚心坦懐聞いたときは「일호」と聞こえ,知識があるときは「이호」と聞こえました。私だけではなく,通訳翻訳演習コースの応用班の皆さんが,「이호」と聞いたのです。
確かに「일호」「이호」は聴き取りにくいです。이로と이호の違いはほとんど区別できません。
「聞き取りは耳だけでするものではない」という,常々僕が言っていることの「マイナスの影響」でした。
총
「행방불명자 チョン 여덟명」 となると,行方不明が「1008人」か「合わせて8人」か分からない。総8人なんて言い方を日本語ではしないから,自然に「1008人」に引っ張られてしまいます。これはものすごい差です。천と聴いてしまうと,どんな場合も1000の差が出てしまうという恐ろしい間違いになります。총と천の聴き取りは正直言って不可能。文脈上でも推測がつきにくいですから,これは大変。
ただ総括して数字を言う場面では,数字の前に총(総)がつく可能性があるということを念頭に置いておかないといけないということです。中には총천명(合わせてなんて1000人)なんてかえって分かりやすいのも出てきたりします。
오늘
こんな簡単な単語も聴き間違えてしまいます。何日までというような情報がいくつも出てくる文脈で,오늘까지を5일까지と聴き間違える人が出てきます。簡単な単語にも注意が必要です。
0.14%
「영점〜」というやつ。これを4.14%と,「4.〜」と聞き間違えている人がいて,これまた「納得」。「영(ヨン)」を日本語の「よん」と聞き間違えているのだから,素直といえば素直。聞き取りの訓練を始めた初期には,いろんな間違いが出てきて,興味深いです。
계속해서
「계속해서」を「계속,계속」と聞き取っている人がいて,「なるほどよく似ているや」と思ったしだい。普段から韓国語を聞きなれておかないと,とんでもない間違いが出てくるものです。でも,言われてみるとよく似てるね。
국영TV
「국영TV」(国営テレビ)を「구경TV」と聞き間違いしている人がいました。「구경TV」はちょっと変ね。「TV
구경」ならありえますが。
영は聞き取りでよく引っかかります。「운영」(運営)と「운용」(運用)などは文脈上も区別がつきにくいですから、聞き分けるのは至難の技。
330여명
여というのにいつも泣かされます。どうして韓国人はこんなに여が好きなんでしょうか? 数字の後に여を入れるのが普通といっていいほど여が入ります。ただでさえ数字の聞き取りは難しいのに。
さて具体例は、330여명。これを書き取るとき、331명とした人が複数いました。察するに、삼백삼십の後に何かが入っているのが聞こえたのでしょう。それも
i 系列の何かが、具体例としては332とした人はいませんでしたが、いても不思議はありません。
일と이と여、この連音、組み合わせが難しい。例えば「12여억만원」「21여억만원」「22여억만원」、こういうやつね。
とにかく십여명, 백여명という組み合わせをいつも意識していないと、いけません。명の場所に만원、억만원が来ることも多いです。
육상 자위대
ニュースのディクテーションで、「육상 자위대」(陸上自衛隊)を「63자유대」(63自由隊)と書き取っている人が複数いました。まず「육상」これを「육삼」と聞き間違えています。これは大いにありうることで、パッチムのㄴㅇㅁの聞き取りは大変難しいところです。しかも、「육상」という単語は日本人学習者はあまり耳にしない単語、육상より육삼빌「63ビル」のほうがよく接しますから、そちらにひっぱられた。そして「자위대」も耳になじみがないから자유대かと思ってしまう。と、いろいろな原因が重なってこのような間違いにいたったのだと推測がつきます。
聞き取りの訓練は、こうしていろいろな間違いを犯して力がついていくものだと思います。大いに間違ってほしいと思います。
병(補足書き足し)
接尾辞的に使われるー병(病)は[뼝]、でも疾病というときは[질병]で[ビョン]。疾病というときは接尾辞ではなく一つの単語だからでしょう。「ー적」にもこういう例が多くて、瞬間的に判断して発音していかないといけ ません。뼝で慣れてしまうと、チルビョンはなんか違和感があって‥‥。
발병―― [발병] と発音したら「発病」, [발뼝]と発音したら「足の病気」
성적 ―― [성적] と発音したら「成績」, [성쩍]と発音したら「性的」
지적―― [지적] と発音したら「指摘」, [지쩍]と発音したら「知的」
칠곱시
ある韓国語初級者の間違い。時間を言うときは漢数詞か固有韓国語数詞か迷うのはよくあることで、時間を言うときの最難関です。それで見出しのような間違いを聞いて、「なるほど、初級学習者の心理をよく反映した、すばらしい間違い」と、一人で感激した次第です。この間違いはすばらしい。
신랄히, 존엄
これは「発音編」というより「聞き取り編」かな。
僕の「通訳翻訳演習コース応用班」での授業のこと。聞き取りの訓練中。
「신랄히」というのが出てきているので、授業の準備の段階から、「これは皆さん引っかかるだろうな」、と思っていました。ところが、指名した留学体験のある若い女性の受講生はいとも簡単に신랄히を聞き取ったので、
感心しました。で、「意味は?」と尋ねると、ここで詰まってしまいました。他の若い(20代半ばぐらいとおぼしき)5、6人の受講生にも当てましたが、皆さんだめ。
ここで30代とおぼしき女性お二人に当てると、「辛辣に」と正解が出ました。
なるほどな、と思いました。留学などして耳から韓国語をたくさん入れている人は[실라리]비난했습니다とはよく耳にする形なのでしょう。だから耳がついて行ける。意味もだいたいわかる。けども、その[실라리]が本当は「신랄히」で「辛辣に」だということが正確には知らない。
日本で勉強して文字から「辛辣に」→「신랄히」を学んでいる人には、[실라리]はかなり難度の高いハードルです。ましてや신랄히を見たこともない人がこの単語を聞き取るのは至難のわざ。というか、 無理ですね。
今回の신랄히の聞き取りによって、韓国語の学習歴によって弱点が人それぞれちがうのだな、ということを改めて確認した次第です。
존엄も全く同じ現象でした。인권に関するニュースでした。[조넘]の聞き取りができる人が、正確にその漢字がわかっていない。つまり正確な日本語訳「尊厳」出てこなかったということ。
聞き取りだけではなく、語学学習の上級になると、それぞれ自分の弱点をしっかり把握して、それを補強する勉強をしていかなければなりません。
수게、 암게
これなんと発音するんでしょう? インテリネイティブ3人に聞きましたが、3人とも意見が違いました。平音、濃音、激音と3種類の意見が出ました。韓国人でもこれだけ意見が分かれるのか、と改めて驚いた次第です。さらには수,
암の古形にはㅎがあったので激音化するのではないかと僕が聞くと、はっきりと否定なさる方もいらっしゃいました。日本語でも揺れのある発音はあると思いますが、韓国語でのそういう揺れが確認できました。それに特殊なものは個人差が出るのだと思います。
実際は激音だと思うのですが、どうですか? 수케, 암케だと思いますが、これをごらんになっている方どうですか?
こじんまり
どのページに書けばいいのかわからないけれど、下の「欠席」に似ているのでとりあえず、ここに。韓国から来た生徒の日本語習得の授業で、「こじんまりした〜」というのが出てきて、僕は「아담한〜」と訳したら、아담한 という単語を知らない中学1年生が「거짓말」と思ったというばかばかしい話。すいません。
사법
〜法という意味の법はほとんどすべて濃音化して'법と発音されます。ところが最初から一つの単語として構成されている〜法は濃音化しません。司法はサボプです。〜병(病)についても同じようなことが言えます。〜病は濃音化しますが、질병はビョンです。
억
通訳コースのヒアリング課題。「410억달러」というところを「415달러」と間違っている人がいて、なるほど、십억달러と십오달러は聞き間違いやすいと気がついた。
これはもう耳だけで聞き分けるのはちょっと無理かも知れない。耳よりも、前後の文脈から、410億ドルか415ドルかの常識で判断しないといけませんね。結局、音を拾うことだけに必死になって意味を考えていないから聴き間違えるということになるのですね。日本語じゃ400億円と400円を間違う人はいないわけですから、耳の問題じゃなく、文脈を理解しながら聞き取っているかどうかということが大事です。
액수
通訳コースでの聞き取りの練習中。「액수가 많은 사람은 〜」という部分を「Xが多い人は」と訳した人がいた。確かに韓国語ではXが日本語よりよく使われる。ペケではなく엑스。マルバツ問題というときも「OX문제」오엑스문제とうぐらいだから。だからか액수をXと間違えてしまった。聞き取りではㅐとㅔ、ㅜとㅡの区別はできない。だから액수と엑스の区別ができない。それに文脈も、数字に関することで、いけないこと、となるとXか、という判断が働いたのだと思う。正解は「額の大きい人は」。
僕自身、とんでもない聞き間違いをしたり、簡単な単語が、先入観のために全然耳に入らなかったりという経験をしょっちゅうしているので、受講生の間違いも大変参考になる。
間違いには理由がある。
その理由をピックアップして100例でも挙げることができれば、何か見えてくるかもしれない。
これからも間違いの収集をしていこう。
ㄹ일
ご存知、할 일は[할릴]。
同様に볼 일も[볼릴]。しかし일일(一日)なら
[이릴]。では次のような文脈では?
「본질적인 일일수도 있다」
この場合も[이릴]。ちょっとややこしいね。
ついでに言えば、「いちいち」と言う場合は「일일히」で発音は[일리리]。
6/22付け足し
さらに韓国の110番にあたる112は「일일이」で発音は[일릴리]。こりゃややこしい。
병
接尾辞的に使われるー병(病)は[뼝]、でも疾病というときは[질병]で[ビョン]。疾病というときは接尾辞ではなく一つの単語だからでしょう。「ー적」にもこういう例が多くて、瞬間的に判断して発音していかないといけ ません。뼝で慣れてしまうと、チルビョンはなんか違和感があって‥‥。
○○하게
語学教室の自分が担当する「通訳コース」の聞き取り教材を作っていたところ、ニュースの中に次のように聞こえる一節が出てきました。「小沢征爾氏가 ○○하게 지휘를 맡고」。これがどうしてもわからない。カニョナゲとでも聞こえるような、‥‥だとすると、果敢にでもなければ、強烈にでもないし、慣用でというのもおかしいし‥‥とにかく華々しくに相当するような意味だろうとといろいろ考えましたが、結局ギブアップ。ネイティブの助けを借りました。
ああ、不覚。不覚の極み。クラシックファンとして情けない。これは「관현악의」が答え。
なぜこういう簡単なものがわからなかったのか?
理由は2つ。
1、形容動詞の連用形の〜하게だとばかり思っていた。〜하게をとりうる文脈、位置だったために、의の可能性に思いが至らなかった。
2、관현악의 という音に不慣れだった。
わかってみるとどういうこともない、あとに지휘를 맡고が続くのだから、推測がつかなかった自分の鈍さがうらめしい。しかし、관현악의という音、繰り返し発音しても、どうも曲者ですね、つかみどころのない、聞き取りにくい発音であることは事実のようです。
장고か장구か
あの太鼓のこと。これを「장고」という人と「장구」という人がいて、いろいろ調べてみました。
辞書では<プ><小>はともに「장고」→「장구」となっていて、「장구」に詳しい説明が載っています。<성>には「장구」しかありません。<연>には「장구は장고から来た言葉」とあります。漢字は「長鼓、杖鼓」の両方があるようです。
<標>には「장고は장구の誤用」と明記されています。
つまり、現代の韓国では「장구」がスタンダードなようです。とここまで辞書の上での話。
実際に聞きまわったところ、韓国から来た中学生、高校生は全員「장구」。大人も「장구」が多いけれど、語源意識がある人はかなりまよって、「本来は장고だけれど、普通장구と言う」と説明してくれる。소고など太鼓系列の楽器はみな「(고)鼓」がついてしかるべきという意識が残っている人は、本来は장고という意識がある様子。
在日は圧倒的に「장고」が多かったです。これは「太鼓」の「鼓」の意識が強く、自然と違和感なく、「チャンゴ」になってしまうのでしょう。「チャング」は太鼓系列の楽器の名前としては違和感があるから自然とそうなっていくのでしょう。
舞踊の先生お二人(在日)に聞いてみました。するとこの二つに言い方を統一しようという動きがあって、「장구」に統一されるようだ、という先生。「장고」に統一されるみたいですよ、という先生。つまり統一したほうがいいという意識があり、実際そういう動きもあるらしいが、どちらに統一しようとしているのか舞踊の先生も混乱している状態。
まとめると、韓国の若い世代は「장구」。(語源意識が少ない。あるいは장구を漢字由来の言葉とは認めず特別扱いしている)
語源意識がある古い世代と、在日は「장고」。彼らは迷いつつも大勢に流されて「장구」ということが多くなっている、というのが現状です。
공공사업
僕の担当する「通訳演習」のヒアリングマラソンの課題で、こんな間違いを発見。
韓国語のニュースのテープ起こしで、韓国語は「공공사업」、これを「0045」と数字に直している人がいて、おもしろいなと思ったり、なるほど似てるやと思ったり、とっても新鮮な間違いでした。
確かに韓国語で「공공」と来れば「00」です。アタッシュケースなんかも「007(공공칠)가방」などと言いますし‥‥。前後が聞き取れなくて文脈がとれないところに、耳慣れた「공공」がきて、その後も「サーオ」と聞こえる
、これは「0045」だ、というわけです。
当の本人さん、こういう印象的な大失敗は大事なことで、もうけっして「公共事業」を聞き誤ることはないでしょう。
패자
同音異義語は漢字を(あまり)併記しない韓国語の現状では、いろいろな問題を引き起こしているだろうと思います。これなんかもよく使うのに、どうやって区別するんだろう。連覇 ー連敗。覇者ー敗者。
맨해튼
これ韓国のニュースで聞きました。わかりませんでした。ニューヨークの同時多発テロ事件関連の内容だったので、推測がつきました。辞書で確認して、一安心。でもこれじゃ聞き取れないな。実際の英語の発音にはこっちのほうが近いのかも知れないけれど。大阪弁でこう聞き返したい。「今マンハッタンって言いはったん?」
공적
これを공쩍と発音して間違いました。공쩍と発音すれば「公的」。공적と発音すれば「功績」。「性的」−「成績」と同じ関係ですね。
잠자리
잠∼짜리「チャームチャリ」と発音すれば寝床。잠자리「チャムジャリ」と発音すれば「トンボ」。
창고
これは前々から発音が気になっていました。皆さんどうですか? これ창꼬? 창고?
KBSのアナウンサーの何人かははっきりと창꼬って発音していました。複数のネイティブがやはり창꼬と発音しているのも、直接聞いています。でも、おかしい気がするな。
実際창꼬という発音が増えてきているのかも知れないけれど、やっぱりこれ、〔창고〕でしょうね。
欠席?
これは韓国から来た中学生から聞いた話。日本語の初歩の初歩だけ勉強した段階。転校してきてすぐのこと。朝会で担任の先生が「○○(生徒の名前)は欠席ですね」というのを聞いて、すごく驚いたと言う。担任の先生が、生徒に対して개새끼と言ったから……。
濃音?
最近KBSニュースを聞いていて、댐を明らかに〔땜〕と発音しているのを確認しました。そういえば、버스、서비스、게임、가스、댄스なども、それぞれ〔뻐스〕〔써비스〕〔께임〕 〔까스〕〔땐스〕と発音しています。どうしてでしょう? 英語のつづりではd,g,bがどうして濃音するのでしょう。しかも、つづりは平音で書いて、発音は濃音でという、われわれ外国語として学ぶものには厄介な種が増えました。
누워서 떡 먹기
生徒に日本語のことわざを教えていて、得意になって、「じゃこれ、韓国語で何て言うか知ってる人」とまぁ、調子に乗って説明していました。で、僕がこれを黒板に書いて読むと、韓国から来た生徒が爆笑したんです。瞬間、なぜ笑われるのかわかりませんでした。2秒ほど、その生徒の顔を見て、はっと察知しました。これをお読みの方は、僕がなぜ笑われたか分かりますか?
発音は누워서 떵 먹기とㄱがㅇに変わります。で、その発音の変化にとらわれていたら、次のハードルでひかかったというわけです。つまり、누워서 똥 먹기 に聞こえたわけです。「寝たままクソを食う」と。これを冗談でわざとやるだけの技量がほしいところですが、어と오の発音はいまだに難しいです。というか今後もずっと悩まされつづけると思います。こりゃ恥ずかしい失敗。でも、印象に残っていいな。
빚
これに이,을,은など助詞がついたらどうなるか? [비시]、[비슬]、[비슨]と発音します。두산새국어사전ではわざわざ[비즌]などと発音の注意書きが出ています。小学館には「口語体では비시,비슬とも発音される」とあります。僕は実際にはㅅで発音される場面ばかりを聞いて、まだㅈで発音されるのは聞いたことがありません。에,으로をつけても同様。[비세][비스로]。
こういうのをネイティブに聞くと、一緒におもしろがって考えてくれる人と、いやな顔をする人に二分されます。いやな顔をする人は、間違いを指摘されているようで、不愉快なんでしょうね。
さて、次の文章は「정책이 혼선을 빚은 탓이다.」<東>「政策が混乱を来たしているせいである。」빚다は「ある事態をもたらす」という時に韓国語では好んで使われる語。訳のしにくい語。こちらの発音は当然[비즌]。
성적
성적を〔성적〕と発音したら「成績」、〔성쩍〕と発音したら「性的」。これまちがえると大変です。成績一覧表が、性的一覧表に化けてしまう。セクハラ教師のそしりを免れない。おそろしや。
온라인
オンラインのことです。〔온나인〕 という発音になります。KNTVなどでは〔온나인〕 〔올라인〕の二通りの発音が行われていることがわかります。
격려
これは〔경녀〕と発音します。僕が個人的に韓国語を教えている人との聞き取りの練習の中で出てきたもの。韓国語の聞き取りの難しさはこういうところにあります。勤勉な日本人は文字で学習しますので、「격려」(激励)は文字で見れば理解できるのでしょう。しかし耳で聞くとなると、聞き取れない人が多いのではないでしょうか。中級から上級にかけてのレッスンで訓練の必要なところですね。
수컷에게
さてこれを何と発音するか? @〔수커테게〕
A〔수커세게〕、皆さんを試すような書き方してスイマセン。僕は最初@だと思っていました。ところがAのような気もし始めて、いろいろ調べてみました。パッチムのあとの母音が意味を持たない助詞ですので、ここではAの発音が正解です。
가재요
僕は留学経験がないため、口語体に弱いところがあります。この「가재요」もあたりまえすぎて書くほどの事はないのかも知れませんが、僕にとっては新発見だったので書きます。女子学生が「집에 가재요」と言ったので、「가재요って何?」 と教えてもらいました。「집에 가자 그래요」がつづまって「가재요」となるんだそうです。なるほど。同様に「어쩌라구요」は「어떻게 하라구요」です。毎日韓国から来た女子中学生たちにからかわれながら会話の特訓を受けています。
육로(陸路)
육로 북한에 갔다。NHKから。この発音〔융노〕。聞いた瞬間わかりました。と同時に、あ、これ面白いと感じました。やっとこういうのが一発で聞き取れるようになってきました。やっぱり、聞き取りは経験ですね。ただのべつ幕なしに聞くのではなく、聞き取ろうと思って聞く、その質と量が必要です。
납량 특집(納涼特集)
ちょっと季節が合いませんが、真夏のホラー映画特集のことです。さて、これを何と発音するか? 〔남냥〕です。感覚的には分かりますが、その理由を説明するのはちょっと難しいですね。鼻音化現象。ㄹの前のㄱ、ㅂはㅇあるいはㅁに変化する現象。독립〔동닙〕협력〔혐녁〕など。知っている単語はいいとしても初めて見る単語にはちょっととまどいますね。
통역
自分が通訳をやっていながら恥ずかしいことですが、これ、何て発音するんですか?〔통역〕か〔통녁〕かということです。理屈からすると〔통녁〕のはずなんですが、どうも僕の周りのネイティブにも〔통역〕派と〔통녁〕派がいて、よくわからないんです。まぁ細かいこと気にしなければ、自然に〔통녁〕という発音になり〔통녁〕と聞こえるようですが。「通訳」という仕事なだけに気になります。正確に発音しようとする場合は〔통역〕としたほうがいいんでしょうか? 法則の必然性という言い方をするなら〔통녁〕だと思いますがね。実際〔통역〕と言いはるネイティブが複数いるんですよ。
11/14書き込み。結局理屈の上では〔통녁〕です。が、言葉の揺れ、個人差があるのでしょう。あまりこだわらなくてもいいところみたいです。こだわらないといけないところも多いのですが、こだわらないといけないところと、こだわらなくてもいいところの区別がまたむずかしい!
수학여행
修学旅行ですが、発音すると〔수항여행〕ですが、聞き取りではほとんど〔수앙녀행〕と聞こえます。この現象どう説明したらいいんでしょう。有声音化?
東国大学のよしもとさんから教えていただきました。
「修学旅行」の音の件ですが。まずは「ㄴ挿入法則」と「鼻音化」が働きますね。
수학여행 → 수학녀행 → 수항녀행
それが〔수앙녀행〕と聞こえる現象は、「有声音化」でいいと思います。‘ㅎ’は有声音と有声音の間では有声音化することがあります。ただし、上の二つが必然的であるのに対し、これは必然的ではありません。
ありがとうございました。これですっきりしました。やっぱり理論で説明できる力を身につけないとね。
밥해 먹죠
これが聞き取れませんでした。韓国から来た女学生との会話の中の一こま。밥하다でご飯を作ること。「自分でご飯作って食べるんです」ということです。発音編に入れる内容かどうかわかりませんが、聞き取れなかったという体験からここにいれました。
밟다
「아버지를 밟다」という演劇があるそうで、是非見に行きたいのですが、あいにく学園祭と重なってしまって行けません。このタイトル、ちょっと気になってこだわってみました。「밟다」と動詞の原形を使っているところが不自然じゃないかと思ったのです。「밟는다」じゃないのかと、ネイティブにききました。ところが、ここでネイティブは「발른다」と発音したのです。つまり「밟다」の読みが違うのです。[밥다]と発音すべきところを[발다]、あるいは子音を二つ連続して[밟다]と発音します。だから발른다となってしまったのです。前にも書きましたが、二重パッチムの発音は本当にいいかげんです。밝다、읽다も大人も子供も、国語の先生も間違っています。本国からきた生徒の説明では、辞書上では確かにあなたの言うとおりかも知れないけど、韓国ではそうは言わない。いずれ辞書の表記も変っていくだろうとのこと。実際これほど周知徹底されていないなら、将来辞書の表記も変りかねないと誇張ではなくそう思います。
さて、本題に戻しますと、本や映画のタイトルのようなところでは、動詞の原形をそのまま使うことがあるそうです。「하늘을 날다」というタイトルがあっても不自然じゃないという結論を得ました。ですから「아버지를 밟다」というタイトルこれでいいんですね。ためしに近くのネイティブに「아버지를 밟다」をどう発音するか確かめてみると面白いですよ。ちょっと意地悪かな。
北美
鼻音化健在。これも慣れの問題でしょう。一度戸惑っておくと、あとはもう大丈夫。북미だから〔붕미〕。ところで意味は「北米」。
ここから11日の書き足し。「北美」も「北-美」も同じ発音になりますね。북-미회담といいます。
3장、4장 (紙をかぞえる時の数え方)
これなんと読みますか? 석장、넉장と読んだら、韓国からきた生徒たちに「おじいちゃん、おばあちゃみたいだ」と笑われてしまいました。派遣の先生に聞いてみましたが、辞書的には석장 넉장と読むのが正しいけれど、最近は세장 네장と読むほうが普通だそうです。ホントにそうですか?
追記:7/2の掲示板から。韓国から来た生徒、というのは小学校高学年か中学校に入学してすぐ日本に来たというケースが多く、ネイティブといっても、ちょっと言語的な経験の少ないネイティブです。日本でも、小学校6年生に新聞の社説に出てくる単語を聞いてもちょっとたよりないですね、それと同じ現象です。ネイティブというプライドがあって僕には強い調子で「そういう言い方はない」とか断言してきます(もちろん人によりけりですが)。しかし同時にある意味では韓国語のよりラジカルな姿が反映されているとも言えそうです。
二重パッチムの읽다を〔읽다〕と子音を二つ同時に発音しようとします。正確に〔익다〕と発音する生徒はほとんどいません。韓国の大人の人でも、읽다 をきちんと発音できる人が、思いのほか少ないのかも知れません。
ちょっと横道にそれてしまいましたが、言語習得や言語変化のある一面をついているようで興味深い現象です。
무릎
무릎に이 がつくと〔무르비〕になるって知っていました? 恥ずかしながら僕は今日初めて知りました。同様に을、에、은がついてもそれぞれ〔블、베、븐〕となります。
값
Nから。「야채류가 풍작으로 대폭 값이 떨어지는 외에도〜」の「값이」を〔가비〕と発音していました。不審に思って、学校でネイティブの先生に聞いてみました。アナウンサーの完全な間違いだ、という先生もいれば、〔갑시〕でも〔가비〕でもどちらでも良いという先生もいました。理屈の上からは〔갑시〕のはずですが。「동아 새국어사전」の付録の「한글 맞춤법」を見てみました。いやいや、おもしろいですな。次の二つが具体的にあがっています。값어치〔가버치〕、값있는〔가빈는〕。とすれば、값없다は〔가법다〕となるのでしょう。값있는が〔가빈는〕、しかし값이は〔갑시〕。これは迷うよね、アナウンサー氏も。
他に同様の例として、넋 없다〔너겁따〕、닭 앞에 〔다가페〕。
예측을 불허하다
Nから。〜채택될지는 예측을 불허한다고 말해〜というところが出てきました。意味はすぐにとれましたが、なるほどこう言うのかと感心したところは「예측을 불허한다」というところ。「予測できない」「予断を許さない」ということですが、불사하겠다、불문하고などという決り文句と同様、使い方に注意しないと、日韓の作業でうっかり불허하지 않다とやってしまいかねない危険がありますね。
등용문
5月5日子供の日。子供の日といえばこいのぼり。こいのぼりは中国の「この滝を登ったら鯉が竜になる」という故事成語<登竜門>からきているそうです。韓国でも登竜門は同じ意味で用いられます。問題は発音。〔등용문〕と文字通り読むように小学館の辞書には出ています。「용례」という場合はㅇのあとのㄹが生きているのに、등용문はどうして등룡문とはならないのでしょうか?
ここから5月6日。早速、吉本さんから教えていただきました。いつもありがとうございます。教えを受けて僕自身調べました。さらに書き加えます。
接頭辞がついたと考えられる同様の例として、逆利用역이용、年利率연이율、熱力学열역학、海外旅行해외여행、死六臣사육신、生六臣생육신の例があがっています。慣用的にㄹを読むものとしては、微粒子미립자、素粒子소립자、手榴弾수류탄、破廉恥파렴치が挙がっています。こうして改めて見てみるとなるほどと思います。
登竜門も、接頭辞がついた例ということですが、「登+竜門」と改めてきくと、そのとおりなんですが、普通の人の感覚では「登竜+門」ですよね。上の他の用例はどれも接頭辞がついた用例ということがすぐにわかりますが、登竜門はその由来まで言及していながら全く気がつきませんでした。5月5日にちなんで、こだわってよかった。たくさん勉強になりました。
생각지 않다
〜하지 않다というとき、하と지が合わさって、치となります。発音の問題だけではなくつづりも치になります。예상치 못하다, 간단치 않다などよく使われます。ところが생각지 않다は치ではなく지となります。発音も、つづりも。どうして?ということで調べてみました。「동아 새국어사전」の付録の「한글 맞춤법」によると、同じ現象として、거북지, 생각건대, 넉넉지 않다, 못지않다, 생각다 못해, 깨끗지 않다, 섭섭지 않다, 익숙지 않다があがっています。こうしてみると、韓国語の発音は例外がものすごく多いですね。韓国語は発音が難しいといわれます。それは받침や濃音、激音、母音の数が多いことがその理由として挙げられるのが普通ですが、僕に言わせてもらえば、「韓国語の発音は例外が多くて難しい」となります。
본회담
本会談
Nから。「ぽねだん」と聞こえました。意味は前後関係からすぐに推測はつきましたが、ㅎの脱落あるいは弱化現象がこんな連語の場合にも出てくるのだなと確認できました。전화は完全に「チョナ」としか聞こえませんね。一つ一つの単語はいいとしても接頭語がつくと……。다음 달 전반 무렵에 열릴 예정인 본회담에서도 이 문제를 거론하게 되는데〜
무직 남성
Nから。前後からすぐに類推はつきましたが、「ああこんなところにも鼻音化健在か」と妙に感心してしましました。[무징남성]。
鼻音化
一つの単語の中での音変化はさほど難しくありません。국민は[궁민]と発音すると覚えればいいわけです。中級になっても単語が多少難しくなって박물관[방물관]など出てきますが、基本的には覚えればお終いです。ところが上級になると、連語として鼻音化が現れます。それに対応できないと上級とは言えません。発音するほうはまだいいとしても、聞き取りでは対応できないことがままあります。最近の僕自身の体験からいくつか例を。
<각 나라 별로> 意味は簡単、「各国別に」。目で見ると中級の初めの段階。ところがいきなりこれを耳で聞くと、聞き取れません。[강나라]ですよ。강나라って何? と普通の人は思うはず。この例は별로がついているから推測がつきやすいですが……。<꽉 막힌 길>ぎっしり詰まった道。意味は簡単。でも[꽝마킨]とは?と意味を探して頭の中はぐるぐる回り始め、次の単語を聞き漏らしてしまいます。<조금씩>意味は超簡単「少しずつ」。でもこれに만がついて強調された形になると、[조금씽만]とくるからさぁ、大変。<과속만 하지 말기로 해요>意味は「スピードの出しすぎだけはしないようにネ」と簡単。[과송만]が曲者。「自分で発音できない音は、聞き取れない。自分で発音できる音は聞き取れる」ということを信じて、毎日発音の訓練をしましょう。通訳は聞き取りが命です。聞き取れないと、訳すどころの話ではないわけですから。聞き取れた後で、はじめて訳語の選択という段階に移れるわけです。
漢字音の濃音化
僕の韓国語がピリッとひきしまった韓国語にならないのはいろいろ理由があるけれど、一番の原因は濃音化がきちんとできないこと。これがばっちりきまらないと、気の抜けたビール、いえいえ、唐辛子のはいっていないキムチのような韓国語にしかならないのです。ちょっと思いつくまま列挙してみます。赤を濃音の指標とします。ただし「〜的」に関しては省略して「〜的」の項を参照してください。一番下にあります。
ㄹの次の濃音化 발전、 일단、 결정、 절대、 일정、
일과(一課)、 활동、1대2、 제1당
<例外> 결과、일과(日課)、 발견、물건
「価」초저가(超低価)、효과적、평가、대가、유가(有価)<例外>무가(無価) 무가치(無価値)
「権」권、패권、주권、주도권
「件」요건、안건、용건、사건
「法」해법、기법、수법、헌법 <例外>마법、무법、사법、방법
「科」 내과、외과 <例外>교과、교과서
「点」 시점、문제점 <例外>지점
「格」성격、인격 <例外>파격、가격、자격
もうこんなところでやめましょう。@音の連鎖によって引き起こされる音変化と、A漢字の接辞的要素という二つの要因が混じり合っていますね。それぞれ例外をかかえていてごちゃごちゃになってしまいます。
僕なりにまとめてみると、「接辞的要素の強い漢字は濃音化することが多い」となります。字によってはほとんどが濃音化するものもあります。価・権・件・法・点などがその例で、例外の少ない接辞だと思います。例外が多いのは「的」です。「的」も接辞的でない「標的」のような場合は표적で平音のままです。課・果・科は現段階ではゆれているという感じですね。みなさんのなかで濃音化について詳しくまとめて記述されているものをご存知の方がいらっしゃれば、是非教えてください。
5,6년생
これ何と発音します? 学校関係者としては大変恥ずかしい話ですが、昨日はじめてネイティブの先生から直してもらいました(-_-;) 言い訳:中学校所属でほとんど「5,6年」という言い方をしたことがなかったため。でも韓国語の発音って本当に難しいですね。最近つくづく、ますますそう思います。特に数字。中でも一番恐ろしい「6」!この例は〔오륭년생〕。負け惜しみ:でも間違えるって、とっても大事なことですよね。間違えないと上達しませんし、印象に残る失敗は記憶に残るから、これからもいっぱい間違えよ〜っと(-o-;)
ここから4月5日に書き足すものです。Aさんと言う方から「韓国では5,6年生とは言わないのでは?」という指摘を受けました。ネイティブの先生に確かめたところ、Aさんのおっしゃるとおり、韓国では「5、6学年」と言い、「生」つける場合は「5,6学年 学生」と言うのだそうです。なぜ僕がこういう間違いをしたかというと、建国(在日韓国人の学校)では日本式の「5,6年生」という言い方をそのまま韓国語音で言っていたからです。この辺が面白いというか、やっかいというか、要注意ですね。
もう一つ面白い発見がありました。「5、6年生」(오륭년생)で「1956年生まれ」、という意味になるのだそうです。56(오심뉵)ではなく오륭년생というのが普通だそうです。そういえば625も815も「육이오」「팔일오」と言いますね。
とにかく数字は難しい。そして皆さんも、僕の間違いに気づいたら遠慮なく言ってくださいね。Aさんありがとう。
ショッタリ
「ショッタリ」ってなんだと思います? 僕のクラスの韓国から来た女生徒たちは僕を見ると「ショッタリ」と言います。僕は意味がわからないけど「네」とか「아,그래」とか適当に分かったふりをしていました。辞書でいろいろつづりの可能性を考えて探してみましたがよく分かりません。ついに思い切って彼女たちに聞いてみました。彼女たちはうれしそうに「ショッ・タリ」とゆっくり発音してくれるのですが、それでもわからない。そこでメモ用紙を取り出し書いてもらいました。「あ〜あ」これは僕の感動の声。彼女たちは「ギャハハハ」ものすごい喜びよう。僕もなんだかとってもうれしかった。「short 다리」! 韓国では短足とは言わないそうな。
英語まじりだとなかなか厄介です。「록 뮤직」は〔롱 뮤직〕でロックミュージック、「백 넘버」は〔뱅넘버〕でバックナンバー。「백미러」は〔뱅미러〕でバックミラー。ついでにバックミラーは和製英語。だからベンミロは和製英語の韓国なまりというわけですな。和製英語の韓国なまりをもう一つ、「백 네트」。バックネット。
かくせいやってました
これは日本司法通訳人協会の韓国語部会でT氏から聞いた話。不法滞在で、ある若い韓国人女性が拘束された。事情聴取で警察側もよくあるオーバーステイと楽に構えていたそうな。日本語もそうとう流暢に話すので通訳の必要もないと判断。穏やかに事情聴取が始まった。ところがこの韓国人女性のある一言で、状況が一転。捜査官も男性にかわり、物々しい雰囲気に変わってしまった。一体この韓国人女性のどんな一言が、ここまで状況を一変させたのか? 答え「かくせいやってました」この一言だ。「かくせいをやっていた」を「覚醒剤をやっていた」ととられてしまったのだ。事情聴取は混乱し、通訳のT氏にお呼びがかかった。T氏が駆けつけるや、一気氷解。何のことはない「かくせい」は「学生」のこと。教訓:相手が日本語がある程度できるからといって安心してはならない。日本語が出来るがゆえの落とし穴もたくさんあるということを肝に銘じるべし。
앞으로 두고 볼 일 만하다東
두고 보자 は「覚えていろ」という捨て台詞。この例文では「しっかり見届けておかねばなるまい」といったところでしょうか。問題は発音です。<볼
일>は[볼릴]となります。リエゾンという音変化です。リエゾンの代表的なものは서울역[서울력],
꽃잎[꼰닢],
물약[물략]など。代表例は覚えていても、初めて出会うものには失敗しますね。僕もネイティブの先生の指摘で初めて自分の間違いに気づきました。
북방영토
インタースクールでの失敗。失敗は星の数ほど多いけど、これは思い出に残る失敗。いやぁ失敗するって大事ですね。(^-^ゞ
韓日の通訳の訓練中、多分NHKハングルニュースだったと思います。북방영토という言葉が何回も繰り返しでてきていました。すぐにわかったから指名された時も、「よしこい」といった感じで、さっと訳していきました。「北方四島」と。教室は失笑。う〜ん。迷訳。でも間違いじゃないところがすごい。
規制緩和
これは恐ろしい言葉です。上の例のように、笑い話にはなっても間違いじゃないというもんじゃない。意味がまったく正反対になってしまう例。この言葉が出てくると、僕は今でもビクッとしてしまいます。
緩和 ⇒ 완화 ・
강화 ⇒ 強化
くれぐれも緩和を강화とまちがえたり、강화を「カンワ」と訳したりしないように。
この発音に泣かされます。普通は字のとおり〔적〕となるわけですが、[쩍]と濃音化する単語が多いのです。<例>(ここでは的쩍を濃音の指標とします)男性的、女性的。積極的、消極的。公的、私的。なんだ対になっているのはみな同じか、と思いきや、韓国的、日本的 と来る。一般的、一方的、事務的、幻想的など多くは적。知的――これは要注意!指摘は지적,
知的は지적。法則がありそうで、ない。いちいち覚えるしかない。絶望的! 첫 회의
[처퇴의] 連語の音変化には戸惑います。첫 인상 [처딘상]などは以前から知っていた例ですが、ついこの間[처퇴의]を耳で첫 체험しました。なお[처퇴이][처퉤의][처퉤이]も許容されるとの指摘を吉本さんより受けました。