韓国語“超”学習法   060507

 

 

 

目次

  まえがき060305
1,韓国語は夢を与えてくれる言語060312
  韓国語潜在能力060319
2,
教材選び――これがポイント 060326 
3,入門・初級学習の原則 060402
4、中級で決まる

 

 

まえがき

 

時代がかわりました。

韓国のテレビドラマが大人気です。

韓国のドラマは日本が失ってしまった何か大事なものを見せてくれます。一途な愛や家族間の葛藤など,日本は中途半端なところで適当にごまかしてしまうことを,韓国のドラマではとことん追い求め,涙を流しながら真摯に向かっていきます。そのまじめさに日本人はおどろき,ひきつけられます。

このような韓国ブームは「冬のソナタ」が火付け役になったわけですが,韓国の魅力は別に今に始ったわけではなく,ワールドカップの韓国チームにも,またソウルオリンピックにも,どこかに何かしら人を酔わせる力があって,単に「好き」という次元から,「あこがれ」や「恋」に発展して,さらには「尊敬」を感じる日本人も多いのではないでしょうか?

 

感動渇望症候群の日本人が,韓国ドラマの感情表現に圧倒され,感動してしまって,気がついたら一緒になって涙を流していたのです。

日本の閉塞状況を打破する力をそこに見出しているのかもしれません。日本の薄っぺらなドラマに比べると,韓国のドラマは恋愛が軸でも,家族との絆,出自の秘密,不治の病などがからまって,その葛藤の度合いが日本のものとはまるで違います。

男の涙,センチメンタルな垂れ流しのおセンチではなく,戦後日本が意識して忘れ去ろうとしてきた「男らしさ」のにおい。

そういう韓国の言葉を勉強したい,ヨン様のしゃべっているせりふを直接韓国語で理解してみたいと思う人があらわれても不思議ではありません。

 

私の教室に通っているT(40代女性)さんの事例を紹介します。

旅行会社に勤めるTさんは,韓国のドラマにはまって韓国語学習を始め,今や通訳ガイド試験に挑戦する上級学習者です。Tさんは家で韓国のドラマを見るときは辞書を手元に置いて家族と一緒に見るんだそうです。お母さんの真剣な姿勢に受験期のお嬢さんも影響を受けて,韓国語に興味を示し簡単な会話なら聞き取れるようになったそうです。それに受験勉強も真剣に取り組むようになり,学習面でもプラスの影響が出ているとのこと。しかも思春期の難しい年頃に,家族間の葛藤をじっくりまじめに描いたドラマを見たことによって,精神的にも成長し,思春期にありがちな反抗的な要素がきれいになくなったということです。

 

Tさん自身,韓国ドラマが持っている力を娘さんの変化を通してより深く理解したといいます。そのTさんは,近所の奥さん仲間にどんどん韓国ドラマのすばらしさを語り,DVDの貸し出しをしているそうです。

 

韓国語学習にも火がつきました。街の韓国語教室は受講生が23倍に膨らみました。学習本もたくさん出版されました。本屋には韓国語学習のコーナーができ,CD屋さんには韓国ドラマのDVDのコーナー,韓国人歌手のCDのコーナーもできました。

 

私のホームページを見て,質問メールをくれる人も増えました。丁寧にお返事を差し上げたこともありますが,ほとんどはお返事を書く時間もなく,そのままになってしまっています。

私に送られてきたメールを見ながら,次のように感じました。

 

「韓国語学習を始めた人は皆不安を感じているのではないか。ハングルというなじみのない文字を一生懸命覚えてみたけれど,これからどういう風に学習していけばいいのか? 一通り文法を終えるまでどのくらい時間がかかるのか? 将来通訳ができるレベルまでどんな勉強をしなければいけないのか,などなど,いろいろ不安を抱えて,誰かに聞いてみたいのではないか?」と。

 

メールの文面からは,韓流に影響されて韓国語の勉強を始めた30代以上の主婦の方が多いように感じます。趣味として韓国語の勉強を始めたけれど,この先どのように勉強を続けていけばよいのか分からない,というそういう不安を抱えながら勉強している人が多い,そんな印象を持ちました。

 

この連載では,そういう皆さんからの質問にお答えしながら,韓国語学習の入門から通訳までを道案内しようと思います。

旅の道程がわかっていると,心理的には随分楽になると思います。

 

道案内役の私の自己紹介をしておきます。

富山大学で韓国語を学び,その後東京外国語大学の研究生を経て,韓国系の民族学校に勤務,天理大学で朝鮮語教員免許取得特別講座で朝鮮語の中高等学校の免許取得,勤務しつつ大阪外国語大学大学院博士課程前期で学び,2006年3月に無事終了する予定です。専攻は, 卒業論文は韓国の現代文学,修士論文は韓国語音節末鼻音の聴き取りについて書きました。

 

韓国語通訳ガイド試験合格,韓国語能力試験6級(最上級)合格。 著作としては『韓国語上級表現ノート』 『韓国語上級演習ノート』『韓国語概説』(翻訳)などが刊行されてり,『韓国語ジャーナル』14号以降は連載を執筆しています。建国ランゲージセンター では<通訳翻訳演習>という授業を担当しています。

韓国語学習と韓国語教育については長くかかわってきました。経験が豊富です。

 

 それではまず,韓国語学習の楽しさということからお話ししたいと思います。

 (言語名が韓国語となったり朝鮮語となったりしていますが,いずれこの連載のなかでもくわしく述べますので,ここではこだわらずに読み流してください。)

 

 

1,韓国語は夢を与えてくれる言語

 

韓国語はもっとも学びやすい外国語です。なぜなら日本語と語順が同じだからです。英語と日本語は言語的に似ている要素が少ないため習熟に時間を要します。しかし日本語と韓国語は似ている要素が多いため習熟にはより少ない労力で間に合います。

 

「日本語の○○は韓国語では□□」という風に一対一の言いかえで覚えればよいのです。

具体的には語順,漢字語のほとんど。重ならない部分はどういうところかというと,文法の一部,慣用句の一部,漢字語の一部。日本語とこれだけ重なる要素の多い言語は韓国語だけです。

 

ハングルという一見無機的に見える文字にさえ慣れれば,どの外国語よりも少ない労力で中級まではいけます。上級以上はちょっと意識して努力(特に聴き取り)をしないと伸びませんが,それでも語順が同じで漢字語もほぼ同じですから,他の言語と比較にならないほどです。

 

語順が同じ,漢字文化圏,四字熟語は言うまでもなく,ことわざ慣用句にも似たものが多いです。気候風土が似ていて,儒教文化圏,違和感なく接することができる。

 

  韓国語は英語学習では得られなかった語学学習の喜びを与えてくれる言語です。そうです,韓国語は夢を与えてくれる言語なのです。

 

 語順が同じというのは大変なことです。英語学習というと,文法にしたがって語順をひっくり返して意味をとっていくのが大変な苦痛なわけです。頭を完全に英語モードにしないと読めませんし聴けません。たどたどしくてもしゃべろうと思うと,完全に頭の中を英語に切り替えないといけないのです。

 

ところが韓国語は日本語と語順が一緒でいわゆる「てにをは」もそれに相当するものがありますから,日本語と同じ発想で文を組み立てればよいのです。

 

もし仮にわからない単語があれば,チャンポンでしゃべってもとりあえずは韓国語文として完成できるわけです。

 

この「楽(らく)さ」は韓国語学習を始めた人が一様に驚くことです。語順逆転ということがないということは,通訳の場合,聞こえてきた韓国語を順番に日本語に置き換えて行くとそれでよい,ということです。日本語を韓国語に置き換える場合も同様です。しかも専門用語など漢字語は大半は同じ漢字を使う場合が多いですからその「楽さ」は,他の言語を勉強なさっている方から羨望の目で見られるほどです。

 

私が通訳の研修を受けるときのことです。一つの教室に英語,フランス語,スペイン語,中国語の通訳の方がいて,指導の先生は英語の専門家でした。メモの取り方などの実践的な通訳の指導を受け,日本語のニュースを聞いてそれを通訳するという場面です。

 

「環境問題は深刻で,現在アジア全体に影響を及ぼしている大気汚染の原因となる汚染物質は〜」

 

というような内容です。他の言語の方は皆さん必死で,通訳なさっているのですが,私は比較的楽に,通訳できました。その時,自分がしている作業は英語や他の言語の通訳の方と比較にならないほど楽な作業だということを知りました。確かに上の用例を英語で言おうとするととてつもなく大変な作業ではないでしょうか。

 

自動翻訳でも日本語⇔韓国語はもっとも精度が高く,一番シェアの高い高電社の場合,85%の精度という報告が出ています。

 

ただし,いくら翻訳機の機能が高くなっても「おもいやりをもつ」は前後の文脈がなければ翻訳機は正しい訳を選択できません。機械翻訳の限界はおのずから明らかです。機械翻訳は,「個人が外国語で書かれた文書をざっとどんな内容が書かれてあるかあらましを知る」というところに意義があるものであって,商用の文書の翻訳には絶対使えませんし,文芸作品でももちろん,個人の手紙の類でも重要な内容のものはやはり日本語韓国語量言語に堪能な人のチェックを受けないと,使い物になりません。

 

機械翻訳が一般に使われるようになればなるほど,実力のある人のところに翻訳(のチェック)依頼がくることになります。

 

バイリンガルというととてつもない語学の秀才,また帰国子女などの特殊な人の話だと思っている人が多いのではないでしょうか? しかし日本語と韓国語はバイリンガルはたくさんいます。言葉自体が親戚関係にあるわけですから親和性と言ったらいいのでしょうか,通訳していると自分は日本語を韓国語に直しているのか,韓国語を日本語に直しているのか一瞬わからなくなる瞬間があります。

最もなりやすいバイリンガルが日本語と韓国語のバイリンガルです。

 

  皆さんは韓国語潜在能力を持っています。

 

韓国語潜在能力って何だ?不思議に思われるでしょう。日本語ができる人は全員,韓国語を知らなくても韓国語ができるのです!?
 

例えば,「새옹지마」とハングルで書かれていたとします。これは実は漢字で書くと「塞翁之馬」です。これは「塞翁が馬」です。「人間万事塞翁が馬」と日本語でも言いますが,韓国語でもまったく同じです。「인간만사 새옹지마」です中国に由来を持つ故事成語は,韓国でもそのまま韓国語漢字音で読む場合がほとんどです。これが漢字文化圏以外の外国人が韓国語を学ぼうとすると大変です。「시옹지마」の意味をながながと聞き(あるいは読み)その意味を覚えなければなりません。ところが日本語母語話者は,「새옹지마」は「塞翁が馬」ですよ,と聞けばそれで十分。「あ,そうですか」。これでおしまいです。

このような事例は枚挙にいとまがありません。つまり日本語を話す皆さんは,韓国語の潜在能力をもっているのです。
 

日本語話者は全員韓国語の潜在能力を持っている,と言っても間違いではありません。

韓国語を学習する面白さは,ここにあります。英語学習は日本人にとっては,難しく,発想の転換,語順の組換えなど,とにかく大変な労力を要求されました。しかし,韓国語は日本語とよく似ているから,そのまま1対1の置き換えですむ事も多く,背景文化も仏教や儒教,論語などの中国の古典と共通するものが多いので,違和感なく入っていけます。
 

ヨーロッパの言語が,同系列の言語,隣国の言語を話すバイリンガルやトリリンガルがいることを聞いたりしますが,それは,たとえばドイツ語とオランダ語は基本的に似ているから可能なのです。それに当てはめると,日本語と韓国語も系統的にも近いですし,似ているので,より少ない労力で習得できます。
 

英語学習でよい成績を取れなかった,外国語学習に自信のなかった人も韓国語なら大丈夫。語順を入れ替えたりする発想の転換がないから,英語とは全く違ったタイプの外国語学習の楽しさを味わえます。

 失語症などの研究からも,語彙レベルや音韻レベルで症状が出ても,語順が入れ替わるという現象はほとんどないのだそうです。言語を問わず1歳8ヶ月から2歳1ヶ月ぐらいの間に,母語の語順は安定するという報告もあります。つまり語順は統語論の根幹にかかわる部分で,語順の入れ替えは,外国語学習の最も難しいところであるということです。

 英語と日本語にはコード切り替えスイッチを入れないと転換できませんが,日本語と韓国語はスイッチの切り替えなしに,混在が可能です。日本語と韓国語はチャンポンで話すことができます。

 発想の転換ではなく,日本語モードのまま,置き換えの妙。こんな外国学習ってあり?というくらい,英語学習と負担感が違います。負担感は英語学習の10分の1以下。
 

最近は第二外国語として韓国朝鮮語の授業が開設されている高等学校が日本全国でなんと311校にもなります(20045月国際フォーラム調べ)。英語一辺倒の外国語学習に揺さぶりが入りつつあります。いえ,英語を第一外国語として,第二外国語は中国語か韓国語か,という時代に確実になってきています。
 

学校英語では決して味わうことにできなかった楽しさが韓国語学習にはあります。

 それに大人になってからの韓国語学習は,英語学習のように学校で強制されてやるのではありませんので,マイペースで楽しく進めることができます。英語学習の轍を踏まないよう,初期から会話をたっぷりと練習し,そして韓国に旅行に行って,現地で直接韓国語を使う体験もできます。アメリカに旅行に行くよりはるかに安いですし,心理的にも抵抗感がありません。地理的に近いですし,心理的にも近いから,負担感がないのです。
 

韓国語学習は,すぐに手応えが返ってきます。


 早期学習などとよく言われますが,韓国語は日本語と似ている面が多分にありますので,むしろ日本語に習熟している大人の方が有利な面もあります。

 

さて,では次に ,学習を始めるとき,どのようなことに気をつけていけばよいか具体的にお話していくことにしましょう。

 

 

 2,教材選び――これがポイント
 

インターネットのアマゾンの検索窓に「韓国語」と入力し検索ボタンをクリックすると,981件の書籍がヒットします(2005年3月26日現在)。
 

猛烈な数の韓国語関連の書籍が氾濫しています。しかもここ数年に一気に数が増えました。これだけ数が多いと何を選んでいいのか困ってしまいます。実際「初級教材は何がよいか推薦してほしい」という質問メールをたくさんいただいています。
 

実際に本屋さんで手にとって,自分のフィーリングに合ったものを選べばいいのですが,ポイントをいくつか挙げると次のようになります。
 

本というには「前書き」にその著者の本に対する姿勢や意気込みが正直に反映されます。語学の問題集とて同じこと。本屋さんの店頭で手にとって,前書きをしっかり読んで見てください。その著者の姿勢に賛同できれば,一次審査合格。
 

視覚的に見やすい本が増えました。視覚的に見やすく仕上がっているということは,本の作りが本物ということです。視覚的に見やすく仕上げるためには何度も校正をしているはずで,その労力のかけ方から判断して,著者や出版社の意気込みが感じられます。
 

文法の整理がよくできているもの。これは一見識別が難しいです。が,巻末に文法索引があるかどうかを一つの基準にするといいでしょう。本を作る立場からすれば,文法項目をどう並べ,配置するかが,その教科書の命になります。配置すべき文法項目をしっかり把握し,どこでどの文法項目の説明をし,どこと関連させるかといういわば設計図がはっきりした本かどうかが,文法索引を見れば分かります。文法索引があって,学習が進んでも,索引から本文に戻れるように配慮が行き届いている本が信頼できます。
 

単語索引も同様です。学習が進めば単語索引は単語帳として暗記の確認にも活用できます。

 

私も索引つきの本を作ったことがありますが,索引を作る労力は相当なものです。そういう著者の労力とその著作にかける愛着が索引からにじみ出ている本を選びましょう。

 

そしてCDつきのものを選びましょう。韓国語は発音がむずかしいですし,変なクセがつく前に,しっかりした発音を耳に入れておくことが大切です。
 

ポイントをまとめると

 1,「前書き」で著者の思いに共感できるもの
 2,見やすいデザイン,レイアウトのもの
 3,文法索引,単語索引があるもの
 4,CDがついているもの
  
 

これを目安にしてテキストを選んでみてください。
 

 


3,入門・初級学習の原則

 

「韓国語の学習を始めようと思うのですが,まず何からどのように始めたらいいですか?」

こういう漠然とした質問が多いのです。できればしっかりした所に習いに行くのが一番です。留学生のアルバイトではなく,専任の講師がいる教室です。
 

特に地方の方は町に韓国語教室がなかったりしますので,何をどうしていいのかわからないのだと思います。

 

<テキスト>

第一に推したいのがNHKのラジオ講座,テレビ講座です。NHKのラジオ講座もテレビ講座もすばらしいです。これに勝る教材なしと言えるほど,すばらしいです。

 

ラジオ講座はテキストだけではなくCDも定期購読で申し込みましょう。CDは通勤電車の中で毎日聴きます。毎日の通勤電車が韓国語教室という風に習慣化すればいいのです。音楽を聴いたり,居眠りをするのではなく,通勤ラッシュこそ,韓国語学習の時間だと決めてしまって,毎日毎日聴くのです。これを1年続けるだけで,韓国語の初級は卒業できます。大事なのは韓国語学習の習慣化。音声をともなう学習。

 

CDはできればカセットテープに録音しなおして使ったほうが使いやすいです。CD,MDは長時間聞き流すには向いていますが,細切れに戻して何回も聴きなおすような聴き方には不向きです。語学の学習にはカセットテープが一番。


 MDは聞き流してしまいがち。カセットテープはできればオートリバースでないもの,あってもオートリバースをOFFにして,30分ごとに裏返すことによって,ぼんやりと聞き流すことが避けられます。MDはどうしても聞き流してしまいます。

 

 初級教材にもいろいろあって,ドラマのセリフを覚えてそれに申し訳程度に解説がついているのがあります。『(ドラマの名前)〜で覚える韓国語』式の入門教材を装ったもの,それは初級教材と考えない方が無難です。「母音」と「母音字母」の区別がなかったり,どうしても主眼がドラマの内容に引っ張られますから,作りが甘くなっています。

 

 発音(CDが付いている)解説がしっかりしてるもの,文法の解説が体系的になされているもの,継続できるための工夫がなされているもの,このような観点で選んでみると,「NHKのラジオ講座に勝るものなし」というのが私の今のところの結論です。

 

 テキストとCDを最寄の本屋さんで定期購読の申し込みをしてしまいましょう。そして,通勤通学の途中,毎日テキストを見ながらCDを聞きましょう。基礎の人も応用編も聞いてみましょう。電車の中で毎日聞くこと,これを習慣化すれば,2年後にはもう中級といえるでしょう。

 アルクの『韓国語マラソン』もいいです。

 

 うすいムック類はきっかけになっても,それで学習するには不充分です。あくまでサブのテキストという位置づけで。

 

<教室に通う>

 しっかりしたところに習いに行くのが一番早いです。留学生がアルバイトで教えているところではなく,専任の講師のいるところ。最初が肝心ですから,よい教室があって条件が合えば,通いましょう。特に入門,初級の段階は教室に通うことをお勧めします。
 

<心構え> 

 中年になって韓国語の学習を始まる方が増えてきています。  そういう方と直接お話をする機会も増えてきています。半分は謙遜なのでしょうが,「年をとって記憶力が落ちて……」とおっしゃる方が大勢いらっしゃいます。韓国語は入門・初級段階で覚えるべき事柄がたくさんでてきますので,それを嘆いているのだと思いますが,そう思ってしまうと記憶力にブレーキがかかってしまいます。逆に,年をとっている分自分は選択記憶力があると思えばよいのです。韓国語は日本語の力を生かせることができる言語ですから日本語にたけている分,韓国語の力もあるのだと思いたいものです。単純暗記ではなく,日本語の力をからめながら覚えることができる言語です。中学生が習うより,40代・50代のおじさん おばさんの方が漢字語をよく知っていますからその点では有利なわけです。

 

 それからカタカナの読みを頼らないこと。カタカナの読みは出版社の事情,本当は著者のみなさんはカタカナを振りたくないはず。  以下はある著者の方から直接伺った話しです。
 「私はカタカナを振らないと編集者に申し出て粘ったが,カタカナを振らないと本が全然売れないと編集者に泣き付かれて,やむをえずカタカナを振ることに同意してしまった」ということです。
 カタカナに頼っているといつまでたってもハングルが読めるようになりませんから,はやくカタカナから卒業しないといけません。

 それにカタカナの振り方もいい加減な本がまかり通っています。 いい加減な本があるのは事実ですが,そもそもハングルとカタカナが一対一で対応しないから,カタカナの振り方が著者によってまちまちになってしまいます。はやくハングルで読めるように心がけてください。

 


4,中級で決まる

 

ア、変則用言 (80%原則)

 

 中級学習者の1つの大きな壁が、変則用言の活用です。これに習熟すれば中級卒業となるわけです。

変則用言を、時には意識してしっかりと確認する必要があります。

 しかし、矛盾するようですが、完全にマスターしてから次に進むのではなく、8割原則で十分です。あやふやなものをそのつど確認することが大切です。
 変則用言の活用を意識しつつ、どんどん読み進めることです。

 

イ、音読

 

音読こそ命。変なフシ読みになっていないか気をつけなければなりません。お手本になる美しい韓国語は『韓国語ジャーナル』の林周禧さんの発音 です。彼女発音は本当に素晴らしい。うっとりする韓国語です。

そのほか『リスニングマスター』、『ライティングスター』 、『自分のすべてを韓国語で表現できる本』(以上アルク)、など貪欲に本を読み進めて学習していきましょう。声に出して読むことが大事です。 

 

 

ウ、図太く、根気強く、貪欲に (上級へ)

 

 幅広くドラマ映画旅行、料理、歴史など韓国に関する教養を高めていきましょう。
 語学の勉強はこの時期もやればやれほど伸びる時期です。ただ初級の時には見えなかったものも見え始める時期です。
この頃から韓国のいやなところ、しんどいところが目に付き始めます。が、それにめげずに図太く根気強くがんばっていきましょう。

 

 上級に達する韓国語入力の絶対量というのがあるように思います。早く通過,勝負は入力の量。

留学にあこがれない,あこがれすぎない。