テキーラ&アクアヴィット・ベース
テキーラ(Tequila)、アクアヴィット(Aquavit)
 南国のテキーラ、北国のアクアヴィット。心の開放を求めたときに生まれた酒。
 昔、ギリシャに「酒を飲んで自分がわからなくなったときが、その人の本来の姿である」といって、フラフラになるまで酒を飲む祭りがあった。その祭りはイタリアに入りバッカス祭となった。今ではその祭りは禁止となっているが、誰でも1年に1度くらいは思いっきり酒を飲みたいときがあるのではないだろうか。
 その後、バッカス祭は北に渡りクリスマスとなり、雪の中でアクアヴィットを飲む楽しみを人々に与え、南に渡ってカーニバルとなり、ラテン民族の人々にテキーラを与えた。テキーラを飲んで酔っていると、マリアッチ(辻音楽師)のギターの音が聞こえてくる。人は皆、酒で心の開放を求めているのだろう。
テキーラの種類
種類 産地・原料・製法
テキーラ メキシコ産の竜舌(りゅうぜつ)らんの樹液を発酵させた酒(プルケ)を蒸留してつくった酒。ハリスコ州のテキーラ町でつくったものをテキーラといっていた。同地方ではアカベ・アスール・テキラーナを主原料につくれという法律がある。
ピノス メキシコ産のテキーラの一種。テキーラは法定区域(ハリスコ州全域、ナヤリット州の一部、ミチョアカン州の一部)以外の地でテキーラと同じアカベ・アスール・テキラーナという竜舌らんで製造した製品。
メスカル メキシコ産のテキーラの一種。1974年テキーラが法律で規制されたので、それ以外はピノスまたはメスカルという表示で販売される。原料はアカベ・アメリカーナ、アカベ・アトロビレンスなどの竜舌らんの品種を用いる。
 テキーラはメキシコの酒、アクアヴィットは北欧、スカンディナヴィア諸国のお酒です。現地ではカクテルにして飲まれることは少ないので、一緒にして、一つの項目にしました。
 アクアヴィットはフィンランドでオリンピックが開かれてから、テキーラはメキシコでオリンピックが開かれてから有名になました。両方のお酒とも本来は無色ですが、両方とも薄い黄金色に着色しているものがあります。
 カクテルに使用するのは無色のほうが好ましいのですが、なければ多少色のついているお酒を用いても、カクテルの色に影響するような濃い色でないので、さほど問題になりません。
 テキーラは原料の竜舌らんの香りが付いていますが、アクアヴィットは原料の香りでなく、キャラウェイ・シーズ(姫ういきょう)の香りを付けています。両方のお酒とも、ひどく気になる香りでないのも共通しています。
 メキシコにはメスカルというお酒がありますが、テキーラはメスカルと同種の酒ですので、テキーラ・ベースのカクテルでテキーラが手元にないときは、メスカルを代用してもさしつかえありません。両方のお酒ともメーカーによって、品質や値段の差はあまりありませんのでその点は便利です。

テキーラ&アクアヴィットの銘酒たち
エラドゥーラ・アネホ メキシコのハリスコ州テキーラ町の東、アマティタン町で、フェリシアーノ・ロモが1870年に創立した、テキーラ・エラドゥーラ社の製品。酒名は蹄鉄の意。アカベ・アスール・テキラーナだけを原料にした本格品である。
オレダイン・エクストラ 1926年創業のテキーラ・オレンダイン社の製品。エクストラのほかに、ブランコ、オリタ−ス、アニヴェルサリオがある。ハリスコ州テキーラ町でアカベ・アスール・テキラーナを原料としている。ソフトな味がする。
サウザ・シルヴァー メキシコのハリスコ州テキーラ町でドン・セノビオ・サウザが1873年に創立したテキーラ・サウザ社の製品。テキーラ2大銘柄のひとつ。同社の製品はメキシコ国内で人気がある。ポピュラーで新鮮な香味がある。
ボルフィディオ・アネホ バルバトス島は、ラム発祥の島と言われ、同島でもトップ・クラスの会社、ハンシェル・イニス社製。製糖後のモラセスを原料にして、発酵後二回蒸留してつくり、2年間熟成させる。酒名は「雄鶏のけづめ」。
ツー・フィンガー アカベ・アスール・テキラーナの10年以上生育したものを用いて発酵蒸留した製品。ハイラム・ウォーカー&サンズ社製。1930年の酒名を復活販売した製品。昔の味を出したスタンダードもの。
ヴィウダ・デ・
ロメロ・ブランコ
ヴィウダ・デ・ロメロ社製のテキーラ。ブランコとアネホ・インメモリアルがある。酒名は「ロメロ未亡人」の意。創業者フランシスコ・ロメロの死後、その妻がロメロ未亡人の商品名で販売した。5大メーカーのひとつ。
オールボー・
ジュビリウムス
デンマーク産のアクアヴィットである。デンマーク北部のオールボー町で1846年に創立されたダニッシュ蒸留会社製。酒名は「お祝いの儀」という意味。琥珀色に着色された辛口の酒。
ギルト・タッフェル ノルウェー産のアクアヴィットである。1927年にできたヴィンモノポレット酒類専売公社製で、原料はじゃがいも100%のアクアヴィット。香り付けはキャラウェイ・シーズとアニス・シーズである。
テワナ・コンチレ メスカルである。メキシコではテキーラという名には法的な規定があって、それに適合しないものはメスカルという名で販売される。オアハカ州のプロドゥクトス・アグロインドゥストリアレス・デ・オアハカ社製。



テキーラ&アクアヴィット・ベースのカクテルたち
テキーラ・サンライズ(Tequila・Sunrise)
ストーンズやイーグルスが愛した、メキシコの朝焼け
 イーグルスが同名の曲を作ったことでも知られます。
 日本では、トロピカル・カクテルのブームの際、あるメーカーがトロピカル・カクテルのひとつとして発売。これが全国的な流行のきっかけになりました。
 グレナディン・シロップも底のとがったサワー・グラスだと少量でよく、側面から見てもきれいに仕上がります。反対に底の広がったゴブレットやワイン・グラスで作るには、大量のグレナディン・シロップが必要になります。
 グレナディン・シロップは静かに落とすとプース・カフェのようにきれいに分離し、多少ぼかして作るなら少々荒っぽく落とすようにします。。
テイスト:
 中口
アルコール度数:
 14度
材料:
 テキーラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・45ml
 オレンジ・ジュース ・・・・・・・・・残部
 グレナディン・シロップ ・・・・・・2tsp.
作り方:
@サワー・グラスに、テキーラとオレンジ・ジュース入れ、ステアする。
Aバー・スプーンに取ったグレナディン・シロップを、グラスの内側を静かに伝わらせて沈める。

 ※オレンジを絞る目安は、ゴブレット・グラスや大型ワイン・グラスだと1個では不足。サワー・グラス程度がちょうど1個分。