ウオッカ・ベース
ウオッカ(Vodka)
 ロシア民謡に耳を傾け、強いウオッカをちびり・・・・、酒がその地方に根づく文化であることに気づく。
 ウオッカも古いお酒だ。いちばん古いお酒にミード酒(蜂蜜の酒)があるが、最初のウオッカはこの蜂蜜の酒から作ったという。寒い地のロシアでは強いウオッカを飲む風習があり、国民の健康を案じてニコライ2世が、40度以下のウオッカを飲むようにと御触れを出したこともあったほどである。ウオッカはロシア各地でつくられるようになり、たいてい生産地の主食が原料となっている。ロシアではよいウオッカは、白樺の活性炭で時間をかけて濾過し、それによって多少お酒に甘みがついている。
 ロシア民謡を聞きながらウオッカを飲むと、国民に根づいている音楽とお酒だとつくづく感じる。
ウオッカの種類
種類 産地・原料・製法
ウオッカ ロシアの酒だが、ロシア革命後はアメリカ、ヨーロッパでも生産され、現在、生産量、消費量ともアメリカが第1位である。麦、じゃがいもなどを原料にする。ウオッカの生産地で産する主食が原料になっていることが多い。
その他のウオッカ
(フレーバード・ウオッカ)
ウオッカにその他の材料を入れてつくった再生酒で、リキュール扱いにされている酒も多い。ズブロッカ(ズブロッカ草)、リモナヤ(レモン)、チェリー(さくらんぼ)、ペルツォフカ(とうがらし)などがある。
 ウオッカはロシアの国民酒でした。しかし、ロシア革命で海外に出たロシア貴族がロシア以外の地でつくったことで、ウオッカは発展し、大量につくられるようになりました。今ではいろいろな国でウオッカが生産されています。
 カクテルに使用するウオッカは、ロシア産、その他の国で生産されているウオッカのどれを用いてもかまいません。ウオッカの値段はアルコール分によって異なることが多く、品質で値段に大きな差が出ることはありません。
 ロシア製のウオッカは甘みがあり、特にアメリカ製品は甘みが少ないようです。
 フレーバード・ウオッカはカクテルの材料として使用することは少なく、そのまま飲まれます。現地にはいろいろなフレーバード・ウオッカがあるのですが、日本にはあまり輸入されていません。
 カクテルのベースにはジンが最も多く使われているのですが、無色無臭のウオッカのほうが副材料の色、味、香りを出すベースの酒として優れています。しかし、ウオッカはジンにくらべて使用度は多くありません。最近アメリカではよく飲まれ始め、新しいカクテルに多く使用されています。今後、ウオッカの使用量はどんどん多くなると思います。最近では、ウオッカを含めたホワイト・スピリッツは冷やして飲まれています。

ウオッカの銘酒たち
ルスカヤ35° ロシア産のウオッカである。酒名は「ロシア」のこと。穀物を原料として発酵蒸留したあと、白樺の活性炭で濾過して製造する。モスクワの南、クイビシェフで作っている。低アルコールの35度と40度の製品がある。
ストロワヤ ロシア産のウオッカである。バイカル湖のほとりで、小麦と大麦を主原料にしてつくられる本格的なウオッカ。酒名は「食卓の」という意味。サユーズプロドインポルト製である。ロシアを代表するウオッカ。
ストリチナヤ ロシア産のウオッカである。酒名は「首府の」という意味で、首府モスクワで作られたウオッカである。サユーズプロドインポルト製。このウオッカには他国のウオッカより甘みが強い。
シュタルカ10年 ポーランド産のウオッカである。ウオッカの原料はいろいろあるが、この製品はライ麦。蒸留されたウオッカをワイン用の樽に入れて熟成させてつくる。めずらしい製品。15年物。25年物もある。
ヴィボロワ ポーランド産のウオッカである。原料はライ麦でポルモス製。酒名は「選ばれた」という意味で、ポーランドで選ばれた、代表的なウオッカです。さっぱりした味で、40度の低いアルコール・ウオッカ。
ルクスソーヴァ ポーランド産のウオッカである。原料はじゃがいもで、発酵、蒸留したあと活性炭で3回以上濾過してつくる。そのためスムーズな味と甘みがつく。酒名はデラックスの意味。
スミノフ50° アメリカ産のウオッカである。最初は1818年ピエール・スミノフがつくったロシア産のウオッカだったが、ロシア革命で子孫がパリに亡命。現在はピエール・スミノフ社がアメリカでつくり、販売量は世界一である。
クリスタル・
パレス
アメリカン・ウオッカである。ハイラム・ウォーカー&サンズ社製で、サンフランシスコで作っている。酒名は「水晶の宮殿」で味はさっぱりしている。アルコール分は40度で、流行の低アルコール・ウオッカ。
ゴルバチョフ ドイツ、ベルリンのゴルバチョフ・ウオッカ社製のウオッカである。ロシア革命でドイツに亡命したゴルバチョフという貴族が、1921年からベルリンで生産を始めた。旧ソ連の大統領と同名だが関係は無い。



ウオッカ・ベースのカクテルたち
ブラック・ルシアン(Black Russianl)
コーヒー党もうなる、完全なるコーヒー味のお酒
 アルコール度は高めでも、コーヒーの香りと風味で口当たりがよく、人気のカクテルです。似た名称のカクテルにルシアン・カクテルがあり、戦後の第1次カクテル・ブームにはチョコレート風味のルシアン・カクテル、その後の第2次カクテル・ブームにはブラック・ルシアンと、時代の流れと流行の波に乗って登場しました。
 コーヒー・リキュールの銘柄は問いませんが、リキュールによって味は微妙に変化しますので、できれば味の違いと好みを知っておきたいところ。
 たとえば、入手しやすいのがモカ・リキュール。ウオッカの風味はほとんど残らず、まさにコーヒーのモカ風味そのものに仕上がります。コーヒー・リキュール選びもわがままが通用する時代なのです。
テイスト:
 甘口
アルコール度数:
 37度
材料:
 ウオッカ ・・・・・・・・・・・・・・40ml
 コーヒー・リキュール ・・・・20ml
作り方:
@オールド・ファッション・グラスにウオッカとコーヒー・リキュールを入れる。
A氷塊を加え、軽くステアする。
カミカゼ(kami-Kazel)
そのネーミングと味に何を思うか、何があるというのか
 わが国の若者には特に縁遠い言葉かと思っていたので、このカクテルが若い人たちに好まれているというのも意外な気がします。また、このカクテルは外国人にも好まれていて、彼らが神がかりの風ととるのか、特攻隊を連想してしまうのか気になるネーミングです。
テイスト:
 中口
アルコール度:
 38度
材料:
 ウオッカ ・・・・・・・・・・・・・・3/4
 ライム・ジュース ・・・・・・・1/4
 コアントロー・・・・・・・・・・・1tsp
 ライム・スライス・・・・・・・・1枚
作り方:
@ウオッカ、ライム・ジュース、コアントローをシェーカーに入れ、シェークする。
Aオールド・ファッション・グラスに注ぎ、氷塊を加え、軽くステアする。ライム・スライスを飾る