ウイスキー・ベース
ウイスキー(Whisky)
 英国の地で、勇猛なドイツ人がつくった酒。伝統の味は全世界に広まり、飲み継がれている。
 ウイスキーはイギリスで生まれた酒である。ウイスキーの故郷スペイ川の写真と地図を眺めていたら、この酒はドイツ人の作った酒だということを思い出した。ケルト族はウイスキーの故郷にいまでもたくさん住んでいるだろう。彼らは今でもドイツ訛りの英語を話すのに違いない。
 アスキー・ボー(生命の水)というケルト族の言葉が、のちにアスキー→ウイスケー→ウイスキーになったともいう。ヨーロッパからイギリスを征服したとき、ケルト族はワインやブランデーのような酒を求めていたのかもしれない。
 ウイスキーの故郷では、頑なに伝統を守り続ける。私はそんな姿が好きだ。そうでないとよい酒が姿を消してしまう。
ウイスキーの種類
種類 産地・原料・製法
スコッチ・
ウイスキー
本場、イギリスのスコットランド地方で生産されているウイスキー。地域的にハイランド、ローランド、キャンベルタン、アイレイの4つに分かれる。原料は原則として大麦、乾燥に使用するピート(泥炭)のくん臭がある。
アイリッシュ・
ウイスキー
イギリスのアイルランド地方で作られているウイスキー。アイルランドはウイスキーの発祥の地であるが、スコッチに比べると銘柄は少ない。原料は大麦のほかに穀類(グレーン)を用いる。
カナディアン・
ウイスキー
カナダのウイスキー。製造会社は少なく、いずれも大きな会社でつくられている。原料はライ麦とコーン(とうもろこし)で、連続式蒸留のあと単式蒸留の製品とブレンドするので、柔らかい味が特徴。アメリカの禁酒法廃止後に発展。
アメリカン・
ウイスキー
アメリカ産のウイスキー。カナディアン・ウイスキーと同じく原料はライ麦とコーンである。コーン・ウイスキーには、焦がした樽でつくるバーボン・ウイスキーも含まれる。ケンタッキーを中心に生産されている。
ジャパニーズ・
ウイスキー
スコッチ・タイプのウイスキーである。アメリカの法律改正でジャパニーズ・ウイスキーの表現になった。原料は大麦と穀類である。大きい工場で、近代的に良質のウイスキーをつくるので有名。
 ウイスキーには5大ウイスキーがあります(上記表を参照)。
 ウイスキーは水割り、ソーダ割り、ストレートで飲むことが多く、バーなどではいつ飲んでもよいのですが、食事のときは食後のコーヒーの出るときに、別室でくつろぎながら飲むのが正式な飲み方です。
食事のマナーは日本人とアメリカ人がいちばん悪く、食事中にタバコを吸ったり、ウイスキーを飲んだりします。ウイスキーは強いお酒ですから、食事中に飲むと味覚や、せっかくのおいしい料理の味を損ねてしまい、料理を作ってくれた人に失礼になるのです。実際は、食事中にウイスキーを注文しても日本人だからということで、どこの店でも容認はしているようです。
 日本では、ウイスキー・ベースのカクテルに国産のウイスキーを使用したからといって文句をいう人は少ないのですが、正式に使用するウイスキーはあります。それがなければ、国産のウイスキーを使用してもよいです。カクテルに使うのは安いウイスキーで結構です。

ウイスキーの銘酒たち
ボウモア
 12年
アイレイ・シングル・モルトのスコッチ・ウイスキー。モリソン・ボウモア蒸留会社がアイレイ島で1779年からつくっている。語源は『岩礁』の意味のゲール語。アイレイ島の製品は個性が強いが、これはおだやかなほう。
グレンモーレンジ
 18年
シングル・ハイランド・モルトのスコッチ・ウイスキー。ザ・グレンモーレンジ蒸留所の製品。ハイランドの北部で1843年からつくっている。硬水と、地元の麦だけを使用し、バーボンの空樽で熟成している。
ザ・マッカラン
 10年
シングル・ハイランド・モルトのスコッチ・ウイスキー。ザ・マッカラン蒸留会社の製品で、マ・コラム(コロンバの丘)からマッカランという酒名になった。全製品ともシェリーの空樽で熟成している。1824年創業。
カナディアン・クラブ カナディアン・ウイスキーである。1857年創業のハイラム・ウォーカー社の製品でオンタリオ州ウォーカーヴィルでつくっている。商品名は1890年に付けられ、頭文字をとって通称CC呼ばれ愛されている。
タラモア・デュー アイリッシュ・ウイスキー。アイルランドの製品は少ないが、この酒は1829年からつくられているザ・タラモア社の製品。酒名は『タラモアの露』。最初、中部のタラモアの町でつくったが、現在はコーク州で製造中。
ハイランド・クイーン
 21年
ブレンデット・スコッチ・ウイスキー。悲劇のスコットランド女王、メアリー・スチュアートがフランスから帰国上陸した地で、1893年マクドナルド&ミュア社が製造している製品。味はライトで香味がよい。
山崎 12年 ピュア・モルトのジャパニーズ・ウイスキー。アメリカの法律改正の際に、ジャパニーズ・ウイスキーとなりスコッチ・タイプという言葉が消えた。山崎蒸留所のモルトだけで作り、まろやかな味と重厚な味が特徴。
ジャック・ダニエル テネシー・ウイスキー。1866年ジャックダニエルがつくったウイスキー。『さとうかえで』の活性炭で濾過し、オークの樽で熟成して作る。ジャック・ダニエル蒸留会社製。バーボン・ウイスキーとは異なったあじがする。
オールド・フォレスター ケンタッキー・ストレート・バーボン・ウイスキー。創業は1870年だが、この製品は1874年につくられた。酒名は創業者が尊敬していた南軍の将軍の名がつけられた。バーボンの銘酒の中では軽いほう。



ウイスキー・ベースのカクテルたち
ウイスキー・フロート(Whisky Float)
アイス・ウォーターの上にウイスキーが浮かんだ不思議なカクテル
 フロートとはカクテルの分類の一つで、2種類の材料を使い、ある飲み物の上にお酒が混ざり合わないように浮かせる(フロートさせる)ものです。アメリカン・レモネードというカクテルもありますが、これもフロートの一種です。
 また、同様の作り方でスープ・カフェという飲み物のグループがありますが、これはお酒の上にほかのお酒か、ミックスされていない単一の材料を二重かそれ以上注ぎ重ねるものです。
 たとえば、B&Bのようにベネディクティーヌの上にブランデーを注ぎ重ねたり、エンゼル・キッスのようにカカオの上に生クリームをフロートさせるカクテルが、スープ・カフェなのです。

 このカクテル、かき混ぜると単なる水割りになります。
テイスト:
 辛口
アルコール度数:
 14度
材料:
 ウイスキー・・・・・・・・・・・・45ml
 冷水    ・・・・・・・・・・・・残部
作り方:
@アイス・ウォーター(冷水)を作る。
Aその上にウイスキーを静かに注ぎ、混ざり合わないようにフロートさせる。
※冷水は水道の水でもよいが、ほとんどはミネラル・ウォーターを使っている。
ホール・イン・ワン・カクテル(Hole In One Cocktail)
一世一代のスーパー・ショットを夢見るも、晴天の霹靂を祝うもよし
 ゴルフのプレー中、ホールごとの第一打がカップに入ってしまうことをホール・イン・ワンといいます。ゴルフ用語がカクテル名になりました。
 このカクテルは、ドライ・マンハッタン・カクテルのアレンジと考えてもよいでしょう。アペリティフ・カクテルとしても通用します。
 ゴルファーなら、一度は飲んでみたいカクテルでしょう。
テイスト:
 中口
アルコール度数:
 34度
材料:
 ウイスキー ・・・・・・・・・・・・2/3
 ドライ・ヴェルモット ・・・・・1/3
 レモン・ジュース ・・・・・・・2dashes
 オレンジ・ジュース ・・・・・1dashes
作り方:
@ウイスキー、ドライ・ヴェルモット、レモン・ジュース、オレンジ・ジュースをシェーカーの中に入れてシェ−クする。
Aカクテル・グラスに注ぐ。