
弱視とは?
私は先天性の視覚障害者ですが、その障害について障害をお持ちでない方にはおわかりになりにくいものだと思いますので、この場で少し説明したいと思います。
視覚障害と一言で言ってもその障害はさまざまです。まったく光を感じることができない全盲(blind)の状態から、光は感じるがほとんど見えない状態、視野が極端に狭い、あるいは逆に視野の中心部が見えない、色が識別できない、そのほかにも眼震(目が絶えず振動してしまってものが見にくい)、暗闇で極端に見えにくくなる(夜盲)、暗い所と明るい所などを行き来すると目がなれないなどなど、とても個人差があるものです。
いわゆる弱視(low vision)といわれるものは、眼鏡やコンタクトレンズで矯正できない視力低下ということができます。いわゆる近視や遠視は弱視とはいいません。
五体満足の人の中には「障害」というだけで視覚障害も聴覚障害も知的障害も区別ができない人もいて(苦笑)、視覚障害者に対して大きな声で話しかけたり、まるで幼児に話しかけるような口調で話す人もいて、困ってしまいます。また、そういう勘違いをしている人でなくても、幼児語を使いたがる人というのはいて、おそらくこういう人というのはお年寄りに対しても、外国人に対しても、障害者に対しても、同様の態度で接するのだと思いますが、基本に「差別意識」があるので腹立たしいを通り越してあきれてしまいます。日本人には比較的多いように思うのですが、「障害」があると一人の成人として扱わないのですね。私なんかトップページに顔写真もあるように、いい歳なのですがね…。
西洋系の人は、あまり「障害」で差別はしないように感じます。一人の成人した人間として尊重しているのを感じます。…個人差もあるし、彼らの中には人種で差別する人はいますが(苦笑)。…人間というのは愚かな存在なのかもしれません。
さて、私の障害ですが、私は視野の中心部が見えないんですね。つまり、ドーナツ型の視野ということになります。しかし、普段は見えない中心部を常に自覚しているわけではないので、ポールだとか、子供だとか、障害となるそういうものが(笑)、正面にあるほうが見えないのでよく突っ込みそうになったり、けりそうになったりしてひやっとすることがあります。私は外見でも視覚障害があるようには見えないので、すれ違う相手が私をよけてくれるでもなく、ぶつかりそうになることはしばしばです。
さらに、暗い所と明るい所を行き来するとき、私の目は順応性が低いので、慣れるのに時間がとてもかかります。夜間お店の出入りしたり、対向車のライトが目に入ったりすると極端に見えにくさを感じます。
文字については、大きな文字(新聞の見出しなど)は見ることができますが、普通の本をそのままで読むことはできません。ルーペや拡大読書機などを使用することで読むことが可能になります。しかし、これらはとても負担が大きいので目が疲労してしまい、例えば本1冊読めるかといわれるとNOです。
私は高校のときから授業には点字を使うようになり、以後点字で文字処理はしています。
しかし、点字にも欠点があり、嵩張ること、読みたいものがすぐ読めるわけではないこと、点字を読むには私は少々始めるのが遅かったので読むスピードが遅いことなどがあって、いろいろ組み合わせ、使い分けてやっています。