メルマガ【カフェと飲食店「集客と経営」のコツ】
〜成功事例から考える「お客さんの集め方」〜
発行/カフェ経営News: 2007.10.1 #サンプル号
┃初めに┃
このメルマガは、2005年9月より配信をスタートし、2年が経ちました。
これを機に新たな内容に変更しようと考えていた頃、飲食の若手経営者さんのグループ会報誌に掲載しているコラムが好評だとの知らせが届きました。
コラムは、このメルマガに連載しているミニコーナー「Q&A」の内容を詳しく書いたもので、実践的な手法であり、取り入れやすいという意見が多くありました。
それなら、この「Q&A」をメルマガのメインコンテンツにして、その事例や対処法などを紹介すれば、購読者の方にも役立つと考えました。
形が変わるだけで、今までのような内容を含めて書くことができ、現場で起こるリアルな事例を取り上げ、その対処、さらに発展させるためのアドバイスは、経営者さんの知恵の一部になるはずだ、と。
●経営のおもしろさの一つは、問題を解決するために、素早く対処できたと感じる時
情報や知識ばかりが増えても、使えなかったら意味がない。
だけど、いつ使えばいいのか、それは今なのか?というタイミングを知るのは、想像以上に難しいことです。
それなら、現場で起こった事例を紹介して、それに対してどう対処したのかというのをメルマガとして配信するのは大きな意味があるのではないか?
今後、同じようなことが起これば、その参考になるのは間違いない。
何らかの形で、またはヒントとしてその一部を取り入れてみるなどして、経営に役立てて下さい。
●Q:お客さんの印象に残る周年の企画
来春に2周年を迎えます。1周年は記念品を配りましたが、今回は何か印象に残るものにしたいと思っています。それほど予算がなくても、形が残るものがいいのか、それともパーティのようなものがいいのか、すごく迷っています。何かアドバイスしていただけませんか?
一一20代女性、カフェレストラン経営者
●A:パーティがいいですよ
周年というと、記念品を手渡すくらいしかやらないお店が多いものです。その他なら、割引や特典を付けたダイレクトメールを送るくらい。
それですごく喜んでもらっているなら何も問題ありませんが、せっかく費用を掛けるなら、もっと何かできるのでは?というのが、ボクの考えです。
是非、パーティを企画して下さい。
それも、集客を目的とした、パーティに参加して良かったと、お客さんが感激するような企画を立てましょう。
そんなに難しいことではありません。何度もやってきていますし、お客さんの満足度が高い仕掛けをご紹介します。
●口コミを起こせ!
1周年は記念品を配ったということですが、お客さんの反応はどうだったのでしょうか?
手渡してしまったあとだと、反応を知ることができず、お客さんに喜んでもらえたのかどうか、半信半疑ではありませんか?
それなら、パーティをやりましょうよ。
それも、費用はお店が負担して、その代わり人数を限って、あなたが来てほしいと思うお客さんだけを招待しましょう。
一人あたり原価で3,000円として、20人の招待で計6万円です。
これを口コミを起こすための「宣伝費」だと考えてみて下さい。
そして、ここからが本当の仕掛け。
●お客さんは絶対に忘れない
パソコンで打ち出したようなもので構わないので、必ず招待状を作って下さい。もちろん、お客さんの名前を一人ずつ手書きで。そして、封筒に入れて、しっかりしたものにすれば、なお良しです。
そこには、周年を迎えるにあたってのお礼の言葉と、パーティに招待する内容を記しておきます。
着飾る必要がないなら、気軽な服装で問題ないと、ドレスコードについても書いておきましょう。
費用のことは書かなくてもいいので、手渡す時に無料で招待する旨を必ず伝えて下さい。
このパーティが楽しいものであれば、招待してもらったことに、お客さんは感激します。
もし、あなたが招待されたとして、そのシーンを想像してみて下さい。
『20人という限られた中に、自分が選ばれ招待してもらった。こんな時に招待してもらえたということは、お礼の気持ちと、今後ともよろしくお願いしますというメッセージなのは間違いない。
こんなに大切に思われていたなんて、初めて知った』
そう、この改めて“感謝のメッセージを届ける”というのが、このパーティの最大の目的です。
●思わぬプレゼント
特に女性は、こんなイベントが大好き。
お客さんは、招待されたと分かってから当日まで、とても楽しみにしてくれ、そして当日、パーティに参加する。
感謝の気持ちとして、(無料で)招待してもらえるうれしさ。
こんな時、女性なら何を思うでしょう? 男性なら、どうするでしょう?
女性なら、花束を抱えて来られるかも知れません。男性なら、あなたと一緒に飲もうと思って、珍しいお酒を用意したり、かなり高額なワインやシャンパンを準備するかも知れませんよ。
こうやってパーティは、まだ始まっていない時から、自然に盛り上がっていきます。
それはどうしてか?
“無料で招待してもらえる”ということが、お客さんの気持ちを豊かにするわけなんです。
無料だからうれしいんじゃないですよね。そこまでして自分を招待してくれるという気持ちが、何にも代えられないほどうれしいわけです。
ボクが、こんなパーティを初めてやった時、あまりにもたくさんのプレゼントに驚きました。
お客さんからの心遣いに、“今まで続けてきて良かった”と、心から感じたものです。
このことは、経営者の気持ちの中に、必ず何かを刻み込み、間違いなく今後の経営の追い風となっていきます。
●あなたがいちばん楽しむように
この日ばかりは、思いっきり楽しんでもらいたいんです。
あなたはもちろんのこと、スタッフさんも含め、とにかく楽しんで下さい。
このパーティが印象深いものになれば、お客さんは、あなたのことが、あなたのお店のことが、さらに好きになります。
お店に通うたび、パーティのことを思い出すでしょう。そのことを友人・知人にも話します。
そうして一年が過ぎる。
もちろん、また同じようなパーティを企画します。楽しいという思いが強ければ強いほど、その時期に近づくと、お客さんの方から話が出てきます。
年々、期待が高まるようなら、招待する人数を少しずつ増やしていき、別会場で開いてもいいですね。
こうやって、あなたのことを、あなたのお店のことを応援してくれるファンを増やしていくことが、その地域で絶対的な人気を持つ飲食店へと成長させてくれます。
┃編集後記┃
独立した当初、あまり土地勘のない場所だったこともあって、お客さんに助けてもらっているという気持ちを強く持っていました。
ボクの場合も、2年目まではお店で開き、3年目からはホテルの宴会場を借りてパーティを開いていました。
その時は、まだそれほど儲けが出ていたわけではありませんでしたから、できるだけのことをすると決め、費用の約4割程度を負担することにしました。
パーティは会費制にして、5,000円程度の負担をお願いして、この会費でこんなにも料理や飲物が出てくるのかと驚かれるほどでした。
ホテルの担当者さんとは何度も交渉して、できるだけのことはするという約束を取り付け、パーティの翌日には、お礼と菓子折りを持参して。
大変でしたが、今となっては楽しい思い出です。
何より、お客さんに喜んでもらえたことが何よりでした。
結果的には、このパーティのことが口コミで広がり、年々、参加して下さるお客さんが増えていきました。
これを契機に、お店に来て下さるお客さんも増え、売上が爆発的に伸びました。
これが、経営するのが楽しいと、初めて実感した出来事です。
周年というのは、一年に一度のことです。
感謝を伝えるために、お客さんの心に届くような形で、あなたの気持ちを伝えて下さい。
●カフェと飲食店「集客と経営」のコツ
〜成功事例から考える「お客さんの集め方」〜
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発 行: カフェ経営News:佐山勇士
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