ビジネスマシンとしてのVAIO
2000.5.10 Update
「別冊デジタルMONOマガジン」という雑誌の2000年4月号で、「VAIOの魅力に迫る」という特集をやっていました。その記事によると、VAIO=遊べるパソコン、AVリンクで生活を楽しくというのが魅力の第一だそうです。
Sonyから出されてるカタログを見ても、大抵「ビデオメールやDV動画編集も楽しめる・・・」というふうに広告されてますね。実際、AV機能が強化されていて、シリアルポート、プリンターポートは付いていない、PCカードスロットは1つ、それなのにiリンク機能はほとんどの機種で付いていたりします。それとか、Officeなどのビジネス用ソフトは(一部を除いて)ほとんど付いていないのに、画像を管理するPicture Gear、映像、音楽を再生するMedia Barなどのソフトはしっかりと付いています。徹底していますね。他にもPostPetとか、さぱりとか、遊べるパソコンという感じのソフトが色々と付いてます。
私も以前は「まあ、ビデオカメラを使うことはないし、そんなにAV機能なんて必要ない、むしろビジネスでもしっかりパソコンを使いたいから、VAIOは自分に向いていないな」と考えておりました。それで「モバイルに挑戦その1」に書いたように、本当は東芝のDynabookSSが欲しいなと思いつつ、何となくVAIOを買ってしまったのが始まりでした。
その私がある日突然「VAIOでよかった〜」「やはりVAIOだ」と思うようになったのは、1冊の本との出会いがきっかけです。その本は「バイオPCG-C1徹底活用ガイド」(横森武命著、広文社)。たとえば「C1はビジネスマシンだ」として、こんな一節があります。
現実問題として、パソコンを遊びに使う人がいったいどのくらいいるのだろうか。C1を紹介する記事の中には「コンパやパーティの席にC1を持ち込んでMotionEyeで撮影すればウケる」といった内容のものも見受けられるが、パソコンおたくの集まりならともかく、普通の飲み会でコンピューターを取り出すのはかなり勇気のいることだ。デジタルカメラはたしかにパーティグッズとして定着したが、飲み会でウケるのはせいぜいデジカメどまりで、C1まで取り出したら逆に座がシラけるのではないか、と僕は危惧している。
さらに、「旅先の風景をMotionEyeで撮影し、その場から友人にメールする」などどいった使いかたも紹介されているが、これも非現実的な使い方だと思う。いくら小型軽量だとはいえ、たんに旅先の風景を撮影するのにC1を持ち出す必要はない。もっと軽くて小さいデジカメで十分である。
ただし、前述の文章の「街の風景」を「現場の状況」、「友人」を「上司」に置き換えると、話はとたんに現実的になる。たとえば、新製品の見本市に出かけてライバル社の新製品をMotionEyeで撮影し、その会場から簡単なコメントを付けて上司にメールするというのは、十分考えられる使い方だ。・・・
もちろん、C1を遊びに使うのが悪いと言っているわけではない。だが、もっとビジネスに使える余地があるのに、その点が必要以上に隠されているという感じはどうしても拭えない。・・・
なるほどという感じでしょう? 確かに、昨年末、私の仕事場に営業に来た人も、「会社から支給されたものなんだ」と言ってVAIOのC1Sを持っておりました。向き合って色々と仕事の話をしてるうちに、「カシャッ」と音がしました。「あっ!写真を撮ったな」とC1Sの画面を覗くと私の顔写真が・・・。「すみません。これで、今日はこういう人と会って話をしたんだと上司に報告しないといけないんです・・・。まるで鈴をつけられた猫みたいなものでしょう。とほほ」と彼は嘆きつつ、C1にPHSカードか何か差し込んで、東京の会社にその場でメールを送っていました。
私はその本の最後に、著者のメールアドレスが載ってたので、出会った感動と感謝の気持ちでメールを出しました。こんな内容です。
はじめまして。
広文社の「バイオ」PCG−C1徹底活用ガイドを読んで、
感動のあまり、メールを書いてます。
実は私はC1を持ってなくて、私が使ってるのは
Vaioノートの505Rです。
それでも、この本を購入したのは
本屋でぱらぱらと立ち読みしながら
「C1は遊びではなくビジネスマシンだ」というような内容に
「これはいままで見たような本とは違う!」とビビッときたからです。
それでそっくりそのまま、この本を「Vaio505徹底活用ガイド」の
ような気持ちで読ませてもらいました。
一節ごとにワクワクするような内容があってとても楽しく
ますますVaioに愛着がわいて、これを買って良かったなあ・・と
しみじみ思ってるところです。
パソコン関係のマニュアル本はいろいろありますけど
パソコンを主体に書いた本と、仕事を主体に書いた本では
全然違いますよね。
この本もパソコンの本ではあるけど、パソコンのプロというより、
パソコンを使った仕事のプロが書いた本だ・・・と思いました。
私が必要としてるのはまさにそれです。
また多くの人が本当はそうなんじゃないかと思います。
私が出会ったそのような本は、野口悠紀雄さんのパソコン「超」仕事法、
ミュージシャンの鮎川誠さんの書いたDos/V Bluesに続いて、
やっとこれで三冊目です。
蛇足ですが、
今日チラッと立ち読みしてきた「パソコン論評」とかいう雑誌にもありました。
どんどんスペックが上がり、値は下がっていくなかで
パソコンの後悔しない買い方は、
長期のローンにはしないことと、買ったものを「これで良かったんだー、
自分にはこれが一番だったんだ」と思い込むこと、それしかないなんてありました。
とにかく、目からうろこという感じで、
私のVaio505が生きかえったように思います。
昨年末に、「このスペックで20万切ってる、これは買いだ」と
本当は東芝のダイナブック目指してパソコンショップに行きながら、
値段と、あとSonyというメーカーの独自性にひかれて
軽い気持ちでVaioに決めてたものですから、
いまは何だか得した気分です。
ありがとうございました。
それで、しばらくして返事のメールもいただきました。
他のVAIO本(に限らず、パソコン本のほとんどすべて)には、非常に細かい操作や改造等の記述が羅列されていますが、私の本はむしろ一般のビジネスユーザーに向けたもので、その主旨をご理解いただき、著者としては望外の喜びです。・・・今後も、仕事に使えるパソコン活用術について様々なメディアで発表したいと考えております。よろしくお願いします。
・・・と。以来、この本が私のバイブルという感じです(笑)。そもそもこのサイトを立ち上げたこと自体、実は、この本のVAIO505版のようなものをつくりたいなと思ったことがきっかけなんです。