インターネットで家族の絆は深まるか?
2002.5.8
日本のインターネット人口は、5000万人(2002年4月)を越えました。 13年度「国民生活白書」でも、ITと家族の関わりについて多く語られています。 ■ 「国民生活白書」、IT活用で家族の絆が強まる!?
他の調査によっても、インターネットによって「いつでも都合のいい時に連絡できる」「気軽に近況報告ができる」といった意見や、「インターネットの使い方を教えることでコミュニケーションが増える」「会話よりも後に残るものがある」といったおおむね肯定的な意見が挙がっているようです。特に家族と離れて生活している人はそうだとおもいます。単身赴任のご主人や、都会の大学に行っている子どもとのコミュニケーションとか。
しかし、今ではインターネット無しの生活は考えられないのだけど、私自身インターネットをはじめてからの5年間を振り返ってみると、プラス・マイナス両面ではないか・・・というのが実感です。本当にインターネットで家族の絆は深まってるのでしょうか?遠く離れた家族と連絡を取るのにはすばらしい手段です。しかし身近な家族にはどうでしょうか・・・?
2001年末に、「日本経済再生なるか」ということをテーマにしたTV番組で、日産のカルロスゴーン社長のインタビューがありました。カルロス・ゴーン社長、「6843億円の赤字を抱え瀕死の状態だった日産を3310億円、過去最高の黒字へと導いた奇跡の男」です。
そのインタビューのなかで、特に私が興味深く思ったのは、奇跡の復興をなしたその経営哲学や手法の話ではなくて、家庭について、プライベートな部分について語られたところでした。
『朝から晩まで会社にいて働きづくめだけど、最低何時間かは子供たちと一緒にいようと努めている。子どもたちと一緒にいるときは新聞も読まないし、コンピューターも見ない、メールチェックもしない。いち父親に徹している』ということ。『子どもと一緒の時は100%同じ時間を過ごしている。時間ではなくて質が問題だ。ビジネス人としてだけでなく、家庭人としても成功したい。子どもからは良き父と言われたい』。
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どうでしょうか?さすが「奇跡の男」、自分自身の心をしっかり律しておられるなあ・・・と。なかなかこうできるものではありませんね。 それには強力な意志が必要なのではないでしょうか?思わず自分自身の生活を反省させられます。家庭人としてどうだろうか?良き父と言われるか・・・?道具としてのパソコン、ITはすばらしいものだけど、それを使う人間の方が自分の心をしっかりコントロールできないと、逆に使われてしまって、大切なものを失ってしまうかもしれないと思うのです。時間を短縮し、経費を節約するはずのマシンが、気がつくとものすごい時間食い虫、お金食い虫になっていたりして・・・。そして家族の絆も。