情けは人のためならず

1998.5.29 Update

「情けは人のためならず」というのは、人に対して情けをかけた(与えた)ことが、結局は巡りめぐって自分にかえってくる、人のためだけではなく自分のためにもなるんだ・・・という意味のことわざです。種を蒔いたとおりにいずれは果実を刈り取るようになるという、仏教的な考えから来ているんでしょう。

与える、与えつづけるということは、一見損をするように思えます。正直者は馬鹿を見るという言葉もありますね。それでも、人に与えたことが、結局は巡りめぐって自分にかえってくるというわけです。見返りを求めるわけではなくとも、人知れず見えないところで積んだ徳が、時間空間を経て実る、それは何か目に見えない世界を通じてつながっている、と考えずしては理解不可能です。信じて疑うことなく、与えつづけることができる人は本当にりっぱだと思います。そしてまた、そうできる人が人からも好かれ信頼され、真の意味で成功されています。

またこれが、インターネットの世界ともよく似ているなあと思うのです。おたがいに助け合いながら発展して行くシステムがあるのではないか・・・と。

ウェブサイトを開設すること自体が、自分独自の情報を公開することです。価値ある情報やノウハウが、インターネットを通じて、ほとんど無料で、世界中に流れていきます。そのなかには苦労して得た貴重な情報もあるでしょう。しかしそれを惜しんでいては発展はありえません。ごく卑近な例ですけど、私も当サイトのアンケートのフォームをつくるのに苦心しまして、あるお気に入りのサイトからソースをそっくりコピーさせてもらってつくりました。そのサイトのオーナーに確認すると、快く了解してくれました。何とありがたいことでしょうか。ますますその方を見なおしたのは言うまでもありません。

またウェブサイトで情報発信することで、多くの方に読んでもらい、役に立ててもらうことは、何ともうれしいものですね。

私はプログラムのことなど、詳しいことは全然わかりませんが、Netscape社がソースコードを公開して、世界中の技術者と協力していることとか、今Windows98の発売前に、先がけて完成直前のベータ版が配布されて、多くの人の意見を聞いて最終的に製品版が出されることなども、同じようなことではないかと思います。

ウェブショップ「IPPIN!!」「電脳乞食」として有名な森本 繁生さんは、メールマガジンのなかでいつもこう書かれています。

 ▼▼▼ 「公開の原則」 ▼▼▼
「われわれはノウハウの出し惜しみをいたしません。われわれの経験を全て明らかにすることで、それ以上のノウハウが手にはいると信じております。皆様からのご意見、心からお待ちしております。」

・・・さすがですね。

追記(99.4.27) 最近、新しいOSとして「Linux」が注目をあびている。いまMicrosoft全盛だけれども、この原則からするといずれ「Windows」は「Linux」にとって代わられるのではないかと思う。

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