| イギリスのアンソロジー | |
| イギリス恐怖小説傑作選 | ちくま文庫 |
| 怪談の悦び | 創元推理文庫 |
| 怪奇礼讃 | 創元推理文庫 |
| 笑いの遊歩道 イギリス・ユーモア文学傑作選 | 白水Uブックス |
| 英国鉄道文学傑作選 | ちくま文庫 |
| イギリス怪奇傑作集 | 福武文庫 |
| 猫は跳ぶ−イギリス怪奇傑作集 | 福武文庫 |
| 英国短篇小説の愉しみ 1 看板描きと水晶の魚 | 筑摩書房 |
| 英国短篇小説の愉しみ 2 小さな吹雪の国の冒険 | 筑摩書房 |
| 英国短篇小説の愉しみ 3 輝く草地 | 筑摩書房 |
| 英・米のアンソロジー | |
| どこにもない国 現代アメリカ幻想小説集 | 松柏社 |
| 憑かれた鏡 エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 | 河出書房新社 |
| 恐怖の愉しみ 上 | 創元推理文庫 |
| 恐怖の愉しみ 下 | 創元推理文庫 |
| ロアルド・ダールの幽霊物語 (英米、他) | ハヤカワ文庫 |
| 魔法のお店 (英米、他) | 奇想天外社 |
| 淑やかな悪夢 −英米女流怪談集− | 東京創元社 |
| 猫文学大全 (英米、他) | 河出文庫 |
| マリナー氏ご紹介/トッパー氏の冒険 | 筑摩書房 |
| 怪奇小説傑作集 1 | 創元推理文庫 |
| 怪奇小説傑作集 2 | 創元推理文庫 |
| 怪奇小説傑作集 3 | 創元推理文庫 |
| 怪奇小説の世紀 第1巻 夢魔の家 (英米、他) | 国書刊行会 |
| 怪奇小説の世紀 第2巻 がらんどうの男 (英米、他) | 国書刊行会 |
| 怪奇小説の世紀 第3巻 夜の怪 (英米、他) | 国書刊行会 |
| 世界ショートショート傑作選1 | 講談社文庫 |
| 世界ショートショート傑作選2 | 講談社文庫 |
| 世界ショートショート傑作選3 (英米、他) | 講談社文庫 |
| クレージー・ユーモア 海外SF傑作選 | 講談社文庫 |
| 幻想と怪奇1 英米怪談集 | ハヤカワポケミス |
| 幻想と怪奇2 英米怪談集 | ハヤカワポケミス |
| その他の国のアンソロジー | |
| 謎の物語 (英米・日本、他) | 筑摩書房 |
| ウィーン世紀末文学選 (オーストリア) | 岩波文庫 |
| フランス短篇傑作集 | 岩波文庫 |
| 怪奇小説傑作集 4 (フランス) | 創元推理文庫 |
| 「恐怖の愉しみ」上 レ・ファニュ 他/平井呈一 編訳(創元推理文庫 1985.5.3) |
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英米の怪奇小説の傑作集。上巻には十二編収録。 収録作品… 「ミセス・ヴィールの幽霊」ダニエル・デフォー、「消えちゃった」A・E・コッパード、 「希望荘」メイ・シンクレア、「防人」H・R・ウエイクフィールド、 「チャールズ・リンクワースの懺悔」E・F・ベンスン、「ブライトン街道で」リチャード・ミドルトン、 「見えない眼」エルクマン・シャトリアン、「象牙の骨牌」A・M・バレイジ、 「クロウル奥方の幽霊」レ・ファニュ、「ラント夫人」ヒュー・ウォルポール、 「慎重な夫婦」ソープ・マックラスキー、「手招く美女」オリヴァー・オニオンズ どれもちょっと怖くて不思議な物語♪ 幽霊話が多いですね。このアンソロジーは、翻訳家の故平井呈一氏の手になるもの。翻訳がちょと独特なので、 好き嫌いがあるかもしれませんね。私は…他のことはともかく、英語の方言を日本の方言(大阪弁とか)に 置き換えるのだけはどうか勘弁してほしいです(爆) あと例によって、各作品の前に作品についての 解説があります。そ〜ゆ〜の読む前にやられると引くので後で読もうと思って飛ばすともう、 戻ってまで読む気が起きない…のは私だけか(^_^;) ま、どちらにしてもこのアンソロジー、上下とも残念ながら絶版…だと思います。上下対になってる ひらいたかこさんの表紙がとても素敵。もちろん、怪奇小説なりに…ですが(笑) さて、以下にお気に入りの感想を♪ 「ブライトン街道で」(リチャード・ミドルトン)は 既読、「クロウル奥方の幽霊」(レ・ファニュ)は以前の感想をどうぞ♪ この本でこの作品を読むのは、ちと方言がキツイかもしれません(^_^;) 下巻に続きます。 「希望荘」 メイ・シンクレア 結婚したばかりの私のために夫が用意してくれたのは、希望荘という名の別荘だった。 だがその家で、彼の前の妻が結婚当夜に不可解な死を遂げていたことを知った私は、 徐々に不安になり始める…。 幽霊よりもっと怖いもの。皮肉な名前の別荘ですね。この後どうなったんだか気になります…(^_^;) 「防人」 H・R・ウエイクフィールド ブリントンは友人のランダーに、誰も住みつく者がないという幽霊屋敷の話を聞く。興味を覚えたブリントンは、 その屋敷を案内してもらうことにしたのだが…。 短いし、よくある話なんですが…。幽霊だったのでしょうか? 薄気味の悪い話です(-_-;) 「象牙の骨牌」 A・M・バレイジ サットウェル卿のお屋敷の女中頭だった母は、ある日幼いわたしを屋敷へ連れて行ったことがあった。 屋敷には"開けずの部屋"になっている場所があり、そのドアにはいつも鍵がかかっていたのだが…。 放蕩者と吝嗇家を交互に輩出するサットウェル家。わたしが開けずの部屋に誘い込まれた後の展開が、 ユーモアがあってなかなか良いです♪ A・M・バレイジの作品はどれも気に入ってますが、 これも雰囲気のあるいいお話でした(^_^) 「ラント夫人」 ヒュー・ウォルポール 「きみは幽霊というものを信じますか?」…売れない小説家のランシマンにそう問い掛けた私は、 彼が経験した奇妙な体験を聞くことになる。それは彼がある日、無名の作家ラントの家に招かれた時の 話だった…。 まるで穴ぐらのような不気味な家で、何かを恐れているラント。そしてちょうど1年前に死んだという ラント夫人。よく知らない人の家には、招かれてもほいほい行っちゃいかんということですかね(^_^;) 真相は分かっても、なんとなく釈然としない気持ちの悪さが残るお話です。 「慎重な夫婦」 ソープ・マックラスキー 真夜中の豪雨で車が駄目になってしまったマーヴィンは、田舎道に明かりのついた一軒家を見つける。 そこには若い夫婦がいたが、何か彼を家に入れるのを妙にためらっているような感じがあった…。 一歩間違うとばかばかしいんですけど、やっぱこういうの好きですね♪ 幽霊にお説教するマーヴィンが なかなかよいです。結局なるようになったけど、妙に暖かい気持ちになれるラスト(^_^) |
| 「恐怖の愉しみ」下 デ・ラ・メア 他/平井呈一 編訳(創元推理文庫 1985.5.31) |
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英米の怪奇小説の傑作集。下巻には十二編収録。 収録作品… 「失踪」ウォルター・デ・ラ・メア、「色絵の皿」マージョリ・ボウエン、「壁画のなかの顔」アーノルド・スミス、 「一対の手―ある老嬢の怪談―」アーサー・キラ=クーチ、「徴税所」W・W・ジェイコブズ、 「角店」シンシア・アスキス、「誰が呼んだ?」ジェイムズ・レイヴァー、「二人提督」ジョン・メカトーフ、 「シャーロットの鏡」ロバート・H・ベンスン、「ジャーミン街奇譚」A・J・アラン、 「幽霊駅馬車」アメリア・B・エドワーズ、「南西の部屋」メアリ・E・ウィルキンズ=フリーマン 下巻も幽霊話が目白押し♪ とはいえ、幽霊話だけ続くとちと飽きてくるのですが…(^_^;) ま、これも上巻ともども 絶版だと思います。 下巻の収録作品には私好みの話(?)がちと少なかったです。でも以下に お気に入りの感想を。「角店」(シンシア・アスキス)は以前の感想をどうぞ。 「色絵の皿」 マージョリ・ボウエン ダービー焼のコレクションにたった一枚だけ足りなかった皿を求め、マーサは変わり者のお婆さんが住むという 屋敷に向かった。そこは幽霊が出るとも噂されており、マーサはそちらにも興味があったのだが…。 そこまでしてコレクションを完成させたいかどうか(^_^;) かといって返すのももったいないような(爆) 「一対の手―ある老嬢の怪談―」 アーサー・キラ=クーチ エミリーおばさんは貧乏だった頃、家賃が安いのでいわく付きの家を借りて住むことにした。 そこに住むものは必ずミセス・カーキークを奉公人として雇わなければならないという条件が付いていた。 優秀な奉公人であるミセス・カーキークと、初めは上手くやっていたエミリーだったが…。 なんだかいじらしい幽霊。ちょとほろりとさせられるいいお話です(T_T) 「徴税所」W・W・ジェイコブズ 住む者に必ず死人が出るという屋敷に、4人の男たちが肝試しに向かった。初めは強がっていた 彼らだったが……。 忍び寄る不安と狂気。4人に一体何が起きたのか、ホントに幽霊だったのかどうか…。イヤ〜な 気持ちの悪さの残るお話です(^_^;) 「幽霊駅馬車」 アメリア・B・エドワーズ 雪の夜に道に迷ってしまったわたしは、世に背を向けた老哲学者の家へと辿り付いた。 そこで遠からずやってくるという駅馬車を教えてもらい、乗り込んだ私だったが…。 気持ち悪い〜(ToT) わざと教えられたんでしょか。幽霊駅馬車って、見る人がいなくても 通ってるのかな…?(^_^;) |
| 「ロアルド・ダールの幽霊物語」 ロアルド・ダール編(ハヤカワ文庫 1988.12.15) |
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ロアルド・ダールが選んだゴースト・ストーリーのアンソロジー。14編収録。 収録作品… 「W・S」L・P・ハートリー、「ハリー」ローズマリー・ティンパリ―、「街角の店」シンシア・アスキス、 「地下鉄にて」E・F・ベンスン、 「クリスマスの出会い」ローズマリー・ティンパリ―、 「エリアスとドラウグ」ヨナス・リー、 「遊び相手」A・M・バレイジ、 「鳴りひびく鐘の町」ロバート・エイクマン、 「電話」メアリ・トリーゴールド、 「手の幽霊」J・シェリダン・レ・ファニュ、 「落ち葉を掃く人」Ex-プライベート・X、 「あとにならないと」イーディス・ワートン、 「ブライトン街道にて」リチャード・ミドルトン 「上段寝台」F・マリオン・クロフォード、 ダールが米国の「ゴーストタイム」というTV番組の企画のために、700篇あまりの短編の中から 選んだという14編。結局このお話はなかったことになったらしいですが(^_^;) 大変な話ですね〜。 そんなわけで、集められているのは実際に幽霊の出てくるお話ばかり。イギリスの作家が多いです。 既読作品が5作あります。以前の感想があるのは「街角の店」(「角の骨董店」)、 「エリアスとドラウグ」(「漁師とドラウグ」)、 「あとにならないと」(「あとになって」)、「上段寝台」。 しかし純然たる(?)ゴースト・ストーリーばかりで、もちろんそういうテーマで集められた話 なんだと分かってはいても、ちと暗い気持ちになりましたね…(^_^;) 以下に、上記以外のお気に入りの感想を♪ 「クリスマスの出会い」 ローズマリー・ティンパリ― 未だかつて一人きりでクリスマスを過ごしたことのなかった私は、初めて一人でクリスマスを 過ごすことになった。だが突然、自分の部屋と勘違いしたという若者が入ってくる。作家だという若者と、 私はしばし話をするが…。 ホントに短いけど、いいお話です(^_^) 同じぞくっとする幽霊話でも、こういうのが好きです。 作者はもう一つ「ハリー」という短編も収録されていますが、そちらはホントにぞっとするお話。 「遊び相手」 A・M・バレイジ 歴史学者のエバ―トンは、死んだ友人の8歳の娘モニカを引き取って育てることにした。 モニカはおとなしい娘だったが、ある時田舎の館に引っ越してからは人が変わったように明るくなった。 どうも彼女は、想像上の友人を作り出して一緒に遊んでいるらしいのだが…。 子供だけに見える幽霊、というお話はけっこうあるんですが、このお話の幽霊は心あたたまる幽霊。 ぎこちなかったエバートンとモニカを近づけ、エバートン自身もこの体験によって変わっていきます。 ラストが素敵(^_^)収録作品の中では、このお話が一番好きです。 そういえば、「落ち葉を掃く人」の変な名前の作者もバレイジのペンネームなのだとか。 どっちも好きなんですが、どちらかといえばこっち♪ 「鳴りひびく鐘の町」 ロバート・エイクマン 新婚旅行でホリヘイブンの町に泊まることになったバンステッド夫妻は、町の教会という教会が鐘を 鳴らし続けているのをみて驚く。だが町の人間は誰もその理由を教えてくれず、いつまでも止まない 鐘の音にうんざりし始める夫妻。だがそこには恐ろしい理由があった…。 せっかくの新婚旅行も台無しの、死人も目を覚ますような鐘の音。しかしこの比喩どおりの 出来事が…。しかしこの出来事がなかったとしても、この二人の将来はちと不安だったかも…(^_^;) |
| 「イギリス怪奇傑作集」 W・W・ジェイコブズ 他/橋本槙矩,宮尾洋史 共訳(福武文庫 91.12.10) |
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英国の19世紀初頭〜20世紀半ばの怪奇小説のアンソロジー。8編収録 収録作品…「園芸上手」R・C・クック(生没年不詳)、 「黒い沼地のブラウニー」ジェイムズ・ホッグ(1770-1835)、 「ハンサムなレディ」A・E・コパード(1878-1957)、 「モロウビー・ジュークスの不思議な旅」ラディヤード・キプリング(1865-1936)、 「毒瓶」L・P・ハートリイ(1895-1972)、「ラズベリージャム」アンガス・ウィルソン、 「スミー」A・M・バレイジ(1889-1956)、「人殺し」W・W・ジェイコブズ(1963-1943) やっぱり英国の怪奇小説は素晴らしいですね〜(ToT) 怪奇小説、といっても そこにはかなりの濃淡(?)があります。誰が読んでも怪奇なものから、人によっては 純文学に分類するようなものまで。この本はまさにそのグラデーションの小見本という感じ。 この本は絶版(また…(-_-;))ですが、収録されている 作家の作品は他のアンソロジー等で読めます。作者名の表記がいろいろ ですけど、全て本の表記の通り。以下にお気に入りの感想を♪ 「園芸上手」 R・C・クック 一人暮らしのボウエン夫人は、園芸上手を自負していた。彼女が庭に植えたものは何でも根付き、 ぐんぐん育っていくのだった。彼女はある日冗談に、乾ききった薪を1本植えてみるのだが…。 怖いです(T_T) 園芸上手を自賛するちょと鼻持ちならないボウエン夫人。植物だけならまだしも、 やがて埋めた自分の髪の毛が繁茂し、捨てた骨からうさぎが生え、さらに……(T_T) ちなみに作者は、日本ではミステリ作家としての方が有名なレオ・ブルースの本名。ミステリの作風を知っていると、 意外で面白いかも…。 「黒い沼地のブラウニー」 ジェイムズ・ホッグ 領主スプロッツ家の奥方レディ・フィルホープは、わがままで残忍なことで知られていた。 気に入らない奉公人を殺してしまったりしていたのだが、ある時領主が雇ったメロダッハという 奉公人を深く憎むようになる。だが、メロダッハの方も一筋縄ではいかない男だった…。 人は深く愛した人間と同様、深く憎んだ人間からも離れられなくなってしまうのですね(T_T) 恐ろしい物語です……(>_<) 「モロウビー・ジュークスの不思議な旅」 ラディヤード・キプリング インドで暮らしていたジュークスは、ある日砂漠でふとしたことから奇妙な場所に迷い込んでしまう。 そこは死にかけて再び息を吹き返した人間たちが捨てられる場所で、川や流砂に取り巻かれ 決して抜け出ることのできない、生者とも死者ともつかない者たちの村だった…。 インドの奇妙な場所の異様な雰囲気がいいですね〜。妙にスリルのある話でした。 「毒瓶」 L・P・ハートリイ 昆虫採集が趣味のリンタルは、友人のロロ・ヴァーデューに招かれ、彼の兄ランドルフの 城で休暇を過ごすことにした。古くて堅固な城には、少々変わり者と噂されるランドルフがおり、 リンタルの持つ昆虫を殺す毒瓶に興味を持っていた…。 この古城の雰囲気がなかなかいいです。ちょとミステリっぽいですね♪ ハートリイの作品は今まで何度かアンソロジーで目にしてますけど、けっこう好みの作家かも(^_^) 「スミー」 A・M・バレイジ 招かれた家で暗闇で行われる「スミー」というかくれんぼに似たゲームをしたジャクソンたちは、 奇妙な空気を感じていた。暗闇に何故かいないはずの十三人目の人間の気配がするのだったが…。 「スミー」というゲームは初めて聞きましたけど、面白そうです(*^^*) 落ちは読めたけど、それでも 最後の一文にぞっとしてしまうお話。怪談ぽいですね。 |
| 「猫は跳ぶ−イギリス怪奇傑作集」 エリザベス・ボウエン 他/橋本槙矩 訳(福武文庫 1990.7.13) |
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英国の18〜20世紀の怪奇小説のアンソロジー。9編収録 収録作品…「革の漏斗」コナン・ドイル(1859-1930)、 「故エルヴィシャム氏の物語」H・G・ウェルズ(1866-1946)、 「ある古衣の物語」ヘンリー・ジェイムズ(1843-1916)、 「猫は跳ぶ」エリザベス・ボウエン(1899-1973)、 「二人の魔女の宿」ジョゼフ・コンラッド(1857-1924)、 「マダム・クロウルの幽霊」J・S・レ・ファニュ(1814-73)、 「蝿」アントニー・ベルコー(生没年不詳)、「不吉な渡し舟」ジョン・ゴルト(1779-1839)、 「月に撃たれて」バーナード・ケイペス(?-1916) 英国の怪奇小説、ですが、これまたバラエティに富んでいるというか、一口に怪奇と いっても様々です。怪奇現象、幽霊譚、ミステリやSFっぽい話まで…。同じ福武文庫に もうひとつ『イギリス怪奇傑作集』がありますが、 どちらかといえばそちらの方が好みの作品が多いかな。ま、どちらも絶版ですが…(-_-;) 以下にお気に入りの作品を♪ 「革の漏斗」コナン・ドイル パリに住む心霊術研究家の友人の家を訪れたわたしは、革でできた古い漏斗を見せられる。 品物を枕元に置いて眠るとそれについての夢を見ると言われたわたしは、その漏斗を 枕元に置いて眠りに就くが…。 既読作品ですが、一言感想を。ドイルの怪奇小説は(も)けっこう好きです♪ 残酷な話…ですが、 あの辺で止めてるあたりが上品というか…(^_^;) 「故エルヴィシャム氏の物語」H・G・ウェルズ イーデンことぼくは、ロンドンに住む医学生で、叔父の遺産をもらい何不自由ない暮らしをしていた。 だがある日、エルヴィシャムと名乗る老人に出会ったことで人生が狂ってしまう…。 これも既読ですが、すっぱり忘れてました(-_-;) 怪奇というかSFというか。 怪しい老人が若いイーデンにたくらんだ、恐ろしい計画。でも、因果応報というか… 世の中そんなに甘くないようで(^_^;) 「二人の魔女の宿」ジョゼフ・コンラッド 私が発見したとある文書には、イベリア半島戦争当時の出来事が綴られていた。それはスペインでの こと、偵察に向ったトム・コービンが戻らないのを心配したバーンが経験した、とある宿での恐ろしい 一夜の物語だった…。 これを読むとウィルキー・コリンズの某作品を思い出しますが、そこはコンラッド(?) 未開の地の何かを奥に秘めたような怪しい空気が、また別の恐ろしさを醸し出してます(-_-;) 「マダム・クロウルの幽霊」J・S・レ・ファニュ 13歳になったばかりのわたしは、叔母の薦めでアップルウェイル邸の93歳の老婦人マダム・クロウルの 世話をすることになった。高齢のために別の世界で生きているようなマダム・クロウルには、過去に なにか秘密があるらしかった。マダム・クロウルの死後、私はそれを知ることになる…。 こんな秘密を抱えて93まで生きるというのは恐ろしいですね〜(-_-;) 生前どんなに口を噤んでいても、 こんな風にすべてが明らかになってしまうなんてちょと皮肉。 「月に撃たれて」バーナード・ケイペス 旅先で行き暮れてしまったわたしは、行き会ったマダム・バルビェールとその息子カミーユの家に 宿を借りることにした。息子はある満月の晩に山にある滝へ出かけてから様子がおかしくなっており、 その原因を突き止めるべく私は母子のそばで生活することにした……。 これもちょとSFっぽい、奇妙な物語です。このタイトルがいいですね(^_^) そんな滝が あるんだったら見てみたいです。 |
| 「怪奇小説の世紀」第1巻 夢魔の家 西崎憲 編(国書刊行会 1992.12.25) |
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近代怪奇小説の先駆者J・S・レ・ファニュの登場から「最後の怪奇小説家」
H・R・ウエイクフィールドの怪奇小説絶筆の辞までの、約1世紀にわたる怪奇小説の黄金期
に書かれた、怪奇短篇の傑作アンソロジー。第1巻。12編収録。 収録作品… 「火宅」ヴィンセント・オサリヴァン(英 1868-1940)、 「岩のひきだし」ヨナス・リー(ノルウェー 1833-1908)、 「旅行時計」W・F・ハーヴィー(英 1885-1937)、 「夢魔の家」エドワード・ルーカス・ホワイト(米 1866-1934)、 「花嫁」M・P・シール(英 1865-1947)、「違う駅」A・M・バレイジ(英 1889-1856)、 「人形」ヴァーノン・リー(英 1856-1935)、 「フローレンス・フラナリー」マージョリー・ボウエン(英 1886-1952)、 「湿ったシーツ」H・R・ウエイクフィールド(英 1888-1964)、 「戦利品」A・N・L・マンビー(英 1913-1974)、 「アルフレッド・ワダムの絞首刑」E・F・ベンスン(英 1867-1940)、 「陽気なる魂」エリザベス・ボウエン(英 1899-1973) 面白かったです〜♪(*^^*) このアンソロジーに収録されているのは、怪奇小説の黄金期と呼ばれる 約1世紀の間に書かれた英米中心の作品。やっぱり怪奇小説はいいですね〜。3巻まであるので楽しみ(^_^) 3分の2以上は、『英国短篇小説の愉しみ』等で既読の作家ばかりです。 ハードカバーで1巻に至っては品切れで、怪奇小説好きでもなきゃまず手にしない本かと 思いますが(^_^;)、以下にお気に入りの感想など。そして第2巻に続きます。 「岩のひきだし」ヨナス・リー 町の商店に奉公していた美しい若者は、町の女たちの羨望の的だった。ある日若者は 船で海へ出た折、岩壁に奇妙な引出しを見つける。その美しい装身具や農具の入った引出しは、地下の 住人たちのものだった。以来、若者は奇妙な女の幻覚に悩まされるようになる…。 この世ならぬものに魅入られた悲劇というか、優柔不断の悲劇というか…(^_^;) 恐ろしい話です。 「夢魔の家」エドワード・ルーカス・ホワイト 車で一人旅していた私は、奇妙な一軒家を目にする。そばに石灰岩の塊があるのだが、角を曲がるたびに その位置が変わるように見えるのだ。動転した私は大木に車をぶつけてしまい、その廃屋のような 一軒家に救いを求めることに。住んでいたのは兎唇の少年で、案内された家は 幽霊が出るという話だった…。 読んでる間は、気持ち悪い家…というくらいなんですが、最後の1行ですっかり明らかに。短い話で なんとなくオチは読めますが、この奇妙な雰囲気がよいです。 「花嫁」M・P・シール とある商会に奉公していたウォルターは、アニーという女性と知り合い婚約する。やがて 彼女の家に間借りするようになったウォルターは、アニーの妹ラケルと出会う。ラケルは ウォルターに恋するようになり、ウォルターも彼女を憎からず思うようになってしまう。姉妹に 曖昧な態度を続け、どうしようもなくなった彼は、二人と結婚の約束をしてしまうが…。 なぁんて優柔不断な男なんでしょ。ホントしょ〜もないですねぇ。きっと お墓の中でもまだ悩みつづけてるんでしょね(^_^;) 怪奇というか、なんというかです(笑) 「違う駅」A・M・バレイジ 「そこはレディングとプリマスの間のどこかでした」旅先で同席した英国人が私に語り始めたのは、 駅名の分からない、美しく心安らぐ不思議な駅の話だった…。 分かりきってはいるけど、ついに駅の名前が明かされないところがいいですね(^_^) 怪奇というより 幻想的。こういうのは好きです。ちょと素敵なお話(……か?(^_^;)) 「フローレンス・フラナリー」マージョリー・ボウエン 1週間前に結婚した地方の資産家シュートとフローレンス・フラナリーは、既にお互いへの愛が 冷めかかっていた。手入れの行き届かない屋敷に嫌気が差したフローレンス・フラナリーだったが、 古いベッドに自分と同名の女性の生年が刻まれているのを見てびっくりする。300年前、その女性に 起った出来事を聞いた彼女は、神経を病み始める…。 忍び寄る狂気の原因が怖いですね。逃れられない運命というか……。 すぱっと終わってるせいで、余計に恐怖の余韻を引きずりますね。魚怖い…(T_T) 「アルフレッド・ワダムの絞首刑」E・F・ベンスン 交霊術で死者の魂との交信を図ろうとする私を諌め、デニス神父が以前起った殺人事件について 語り始める。真犯人の懺悔を聞きながらも、無実の人間を死なせてしまった彼自身の物語だった…。 一体何が悪魔の所業なんだか分からなくなりますねぇ…。しかしこれじゃデニス神父も早死にしそう(^_^;) |
| 「怪奇小説の世紀」第2巻 がらんどうの男 西崎憲 編(国書刊行会 1993.2.25) |
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近代怪奇小説の先駆者J・S・レ・ファニュの登場から「最後の怪奇小説家」H・R・ウエイクフィールドの
怪奇小説絶筆の辞までの、約1世紀にわたる怪奇小説の黄金期に書かれた、怪奇短篇の傑作
アンソロジー。第2巻。12編収録。 収録作品… 「がらんどうの男」トマス・バーク(英 1886-1945)、 「茶色い手」アーサー・コナン・ドイル(英 1859-1930)、 「ボルドー行きの乗合馬車」ハリファックス卿(1839-1934)、 「妖精にさらわれた子供」J・S・レ・ファニュ(アイルランド 1814-1873)、 「チャレルの谷」H・R・ウエイクフィールド(英 1888-1964)、「遭難」アン・ブリッジ(1891?-1874)、 「時計」ニール・ミラー・ガン(英 1891-1973)、「死神の霊廟」レディ・ディルク(英 1840-1904)、 「エニスモア氏の最期」J・H・リドル夫人(英 1832-1906)、 「閉ざされた部屋」E・F・ベンスン(英 1867-1940)、 「ウェッソー」ニュージェント・バーカー(英 1888-1955)、「事故」オリヴァー・オニオンズ(1873-1961) ホント〜に怪奇小説といっても様々ですよね〜。この本読んでて改めてそう思いました。やっぱり 面白いです(^_^) 以下にお気に入りの感想を♪ 第3巻へ続きます。 「がらんどうの男」トマス・バーク 食堂を営む"名なし"という男の元へ、奇妙な男が訪れた。それは"名なし"が15年前に殺したはずの ゴパックという男だった。秘術によって蘇らされ、死ぬこともできずにさまようゴパックは食堂に 居ついてしまい、いつしか客足も遠のくようになってしまう…。。 何よりも消し去りたい過去に取り付かれつづけるというのは、こういうことなのかな。罪にこんなはっきりした形で 付きまとわれると分かってたら、みんな最後のところで踏みとどまるかも(^_^;) 「茶色い手」アーサー・コナン・ドイル インド帰りの伯父に館へ招かれた私は、彼の口から奇妙な話を聞く。臓器や人体の標本をコレクションしていた伯父は、 奇妙な霊に取りつかれてしまったというのだ。そこで私は、その霊が出るという部屋で一夜を明かすことにした…。 思えばドイルも怪奇小説をいっぱい書いてるんですよね〜。これは不気味だけどちょっとおかしいお話。 いいのか他人の手で!(^_^;) 「ボルドー行きの乗合馬車」ハリファックス卿 妻を亡くし悲嘆に暮れていた紳士が道を歩いていると、三人の男が近寄ってきて頼み事をされた。 一人の婦人にあることを尋ねて欲しいという頼みだったのだが、そうしたばかりにひどい目に合うことに…。 怪奇というか不条理というか。ひどすぎますね〜(笑) でもこの不条理さが面白い♪ 「遭難」アン・ブリッジ スイスのツェルマットへ登山に来ていた精神科医のアラード博士は、知り合いになった二人の子供を気にかけていた。 彼らの元にたびたび怪しい手紙が舞い込み、しかもそれは、死んだはずの登山家からのものだった。何度も 一緒に登山をしようと誘う怪しい手紙から逃れるように、三人は別の町へ向おうとするのだが…。 山そのものが未知の、恐怖の存在なんですよねぇ〜(T_T) 二人を誘うものはなんだったのか…。 冷ややかな山の空気に背中を撫でられるような、ぞくりとくるお話です。 「閉ざされた部屋」E・F・ベンスン ヒュー・リスターは亡くなった叔父の財産を相続すべく、妻ヴァイオレットと一緒に古い屋敷を訪れた。 以前は二人の叔父が住んでいたその屋敷では、一人の叔父が謎の失踪をし、もう一人は奇妙な最期を 遂げていたのだった。屋敷の中に妙な気配を感じつづけるヴァイオレットだったが…。 バレバレですが、この雰囲気がとてもいいです(^_^) でもたとえすべてが解決しても、 この家に住むのはなんかイヤ…(^_^;) 「ウェッソー」ニュージェント・バーカー ウェッソーと呼ばれていた老人は、館の中に奇妙な気配を感じていた。騒々しい幽霊たちの気配。 誰かに助けを求めようにも、誰も彼に取り合ってくれない…。 落ちはなんとなく分かったんですが、それでもなるほど〜と感心なお話。怪奇は怪奇ですが、 見せ方が逆転するだけでこんなに新鮮なんですね〜。 「事故」オリヴァー・オニオンズ 画家として名を成したロマリン氏は、かつて友人だった男が落ちぶれていると聞き、 援助しようと以前住んでいた町へやってきた。彼とは、一人の女をめぐって 殴りあったことさえあったのだが…。 事故…不思議な事故です。結局ロマリン氏の選択は正しかったのかな。ぞっとするような結末の 余韻が後をひく、不思議なお話です。怪奇…じゃないかも。 |
| 「猫文学大全」 柳瀬尚紀 訳・編 (河出文庫 1990.2.2) |
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19世紀後半から20世紀にかけて猫について描かれた短篇小説、詩などを集めたアンソロジー。 収録作品… 「子猫」オグデン・ナッシュ(米 1902-71)/「ネコ君の職探し」テッド・ヒューズ(英 1930-98) 「猫の教訓」オールダス・ハックスレー(英 1894-1963) 「ウェブスターの物語」P・G・ウッドハウス(英 1881-1975) 「矮小なる獅子、或は猫」ウィリアム・サーモン/「白猫」W・W・ジェイコブス(英 1863-1943) 「動物園にて」マーク・トウェイン(米 1835-1910)/「嫉妬ぶかい猫」ジャイルズ・ゴードン(英 1940-) 「ひとり歩く猫」ラドヤード・キプリング(英(インド生)1865-1936) 「そこで何してきたの?」ハーヴィー・ジェイコブス(米 1930-)/「トバモリー」サキ(英 1870-1916) 「まずいと思ったら毛づくろい」ポール・ギャリコ(米 1898-1976)/「猫の占星術」アン・カーラー 「猫とバイオリン」ロイ・フラー(英 1912-91)/「自由への道」ジャン=ポール・サルトル(仏 1905-1980) 「アミの猫」稲川方人(1949-) 猫、というテーマで英米+αの作家の作品を集めてみるのも面白いものですね(^_^) 作家の国と 生まれた年などは私が調べたものですので、分からない作家は抜けてます。間違っていたらご一報を(^_^;) この本には小説だけじゃなくて、猫を題材にした絵画や彫刻や本物の写真まで収録されています。猫好きには たまらない本だと思います(^_^;) この本のすごいところは、猫でなければ成り立たない作品ばかり だということでしょうね。猫好きでなくてもわりと楽しそうな顔ぶれの作家ばかりですので 一読に値するかとは思うのですが、この本は現在絶版です(^_^;) 以下に、好きな短篇のご紹介を♪ 「ウェブスターの物語」 P・G・ウッドハウス 「猫は犬とは違いますな!」…酒場「釣人の宿」でそんな風にして始まった猫のあら探し談議。 皆口々に猫の気に入らないところを話し始める。そして、マリナー氏の語り出した恐るべき話とは……。 英国ユーモア小説作家ウッドハウスの“マリナー氏もの”(物語の設定についてはこちらをご覧下さい) です♪ お金持ちの叔父から猫の世話を任されたマリナー氏の従弟エドワードの息子ランスロット。 いわゆる放蕩息子だった彼がその猫にじっと見つめられた途端、心ならずも真面目な青年に早変わり(^_^;) 確かに 猫の視線には何かをせずにいられないようなものがありますが、このおかしさといったら…(^_^;) これが読みたくてこの本を買ったんですが(爆)、やっぱりこれが一番よかったです(ToT) 「白猫」 W・W・ジェイコブス とある酒場に雨宿りに入った旅人は、そこにいた老人からある猫の話を聞かされる。それは 片目が黄色、片目が青い白猫で、クラークという老人のペットだった。金持ちだったクラーク老人は 死ぬ時にその白猫が死ぬまで面倒を見るという条件付で、ジョージという老人に財産を残す。だか 納得のいかないクラーク老人の甥は、白猫を殺してしまおうと画策するが……。 よくある話ですが、途中で白猫が行方不明になってしまう辺りから話がこじれてきます(^_^;) 猫も自分のおかれてる立場がよく分かってないし(当然ですが)、妙におかしくていいです♪ 「そこで何してきたの?」 ハーヴィー・ジェイコブス 家族に隠れてアイリーンと不倫していたマーヴィン・カートンだったが、唯一の悩みは彼女の飼っている白猫の毛が 体中にくっつくことだった。家に帰って体についた猫の毛を集め、いつも同じ場所へ隠していたマーヴィンだったが、 ある日その場所に一匹の小さな子猫が入り込んでいた。その猫は家で飼われることになったが……。 なんて変な話(^_^;) 奇妙な物語なんですが、妙にかわいいというか、不気味というか…(^_^;) 「トバモリー」 サキ レディ・ブレムレーの催したハウスパーティで、アピン氏が大変なことを表明した。なんとトバモリーという猫に 人間の言葉を話す事ができるようにしたというのだ。疑う人々だったが、やってきたトバモリーが普通に話し始めるのを見て 大騒ぎ。彼は自分があちこちで見聞きしたことを遠慮なく話し始めたのだ…。 これだけ既読ですが、面白いので♪ どこにでも入り込める猫が勝手に見聞きしたことを話し始めたら そりゃあ人間も心穏やかではないというお話(^_^;) この短篇はサキの“クローヴィスもの”のひとつです。 いたずら好きなクローヴィスがひと騒動起こすシリーズですが、このお話ではおとなしいです(^_^;) 「まずいと思ったら毛づくろい」 ポール・ギャリコ ある日突然白猫に変身してしまったピーター少年は、猫としての作法をジェニイという雌猫に教わることになる。 他の猫たちにいじめられてひどい目に合ったピーターに、ジェニイが教えた猫のやり方とは……。 読まれた方はお気付きだと思いますが、これはギャリコの『ジェニイ』から1章を抜粋したものです。本当に猫を愛して いなければ書けない文章ですね〜。いいですね〜(^_^;) 「猫とバイオリン」 ロイ・フラー 屋敷にネズミが出て困ったヒュー・ギルドは、1匹の黒猫を飼うことにした。彼女の名前はボルデロ。だが、 ヒューの妻は猫が嫌いだった。猫を捨てたがっていた妻だったが、ある日彼女は階段から落ちた怪我がもとで 死んでしまった。猫につまづいて階段から落ちたと言っていた妻だったが…。 この微妙なラストがいいですね〜。ミステリには猫が似合いますね〜。 |
| 「世界ショートショート傑作選2」 各務三郎 編 (講談社文庫 S54.4.15) |
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古今東西、様々なジャンルのショートショート作品のアンソロジー。37篇収録。 収録作品…… クライム&ミステリー 「鋼鉄の爪」マッキンレイ・カンター、「案山子」ポール・ジョーンズ、 「時限爆弾」スティーヴン・マーロウ、「ジョークスター」ロバート・アーサー、 「仕事の鬼」アラン・V・エルストン、「ブラック・マックス」オクテイヴァス・R・コーエン、 「町を求む」フレドリック・ブラウン、「正義の警笛」エド・レイシー、 「怪人ルペスキュ氏」H・H・ホームズ、「ジェリー・マロイの供述」アントニー・バウチャー、 「ブラウン夫婦に浴槽はない」マーゴット・ベネット、「隣りの人」ポーリン・C・スミス、 「目撃者」アーウィン・ショウ 怪奇&幻想 「この子ひとり」ロアルド・ダール、「ある日、地球に……」アーサー・フェルド、 「夢売ります」ロバート・シェクリイ、「素晴らしい監獄」ロレンス・ブロック、 「わが亡きあとに……」アヴラム・デイヴィッドスン、「巨匠」ハーバート・ゴールドストーン、 「ペギーとピーターの月旅行」ドン・ホワイト、「誰かが呼んでいる」ウィルスン・タッカー、 「再臨」ロバート・ブロック、「ダンシング・パートナー」ジェローム・K・ジェローム、 「ライラックの茂み」オーガスト・ダーレス コント 「ワラと地下牢」ジャン・ルシュパン、「女か、それともトラか」フランク・R・ストットン、 「証言」ポール・ギャリコ、「街路」アラン・シーガー、「愛の証明」ウルフ・マンコウィッツ、 「家計簿の恋」マックス・フィッシャー/アレックス・フィッシャー、 「兎とカメに関する驚くべき真相」ロード・ダンセイニ、 「危うし、ランス・オニール!」スコット・メレディス、「はまり役」リチャード・コーネル、 「億万長者になる法」スティーヴン・リーコック、「それいけ、ドジャース」ウィル・スタントン、 「帰郷」フレデリック・ネベル、「わかれ」イアン・S・トムスン、 やっぱりショートショートは面白いです〜(^_^) ショートショート、といっても何をそう呼ぶかは意見の 分かれるところかと思うのですが、楽しければいいでしょ〜♪ 「世界ショートショート傑作選1」に 引き続き、とても中身の濃いラインナップ。外れも全然ないし、ちょっとづつ楽しむには最高の本(^_^) こういう本でなければなかなか 読めない作品ばかりだと思います。フレドリック・ブラウンの「町を求む」とダールの「この子ひとり」だけ既読ですね。 どれも短いのでひとつひとつ感想は書きませんが、お気に入りは……「ジョークスター」、「仕事の鬼」、「ブラック・マックス」、「正義の警笛」、 「怪人ルペスキュ氏」、「ジェリー・マロイの供述」、「ブラウン夫妻に浴槽はない」、「隣の人」、 「目撃者」、「夢売ります」、「巨匠」、「ダンシング・パートナー」、「ワラと地下牢」、「女か、それともトラか」、 「街路」、「帰郷」、「わかれ」……などです。どれもオチが皮肉で、にやりとさせられるのばかりですね(^o^ゞ) ホントにどれもきりっとまとまってて素晴らしい♪ 2の方が好みの作品が多いです。アンソロジーで 自分好みの作品を見つけた時って、なんだかとっても嬉しいんですよね〜。いつもながら、こういうのを編纂される方も ホントにすごいと思うのですが…(-_-;) 3に続きます↓ |
| 「英米怪談集 幻想と怪奇1」 早川書房編集部 編(ハヤカワポケミス S51.10.15) |
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英米の怪談を集めたアンソロジー。第1巻には7編収録。 収録作品… 「緑茶」シェリダン・レ・ファニュ(アイルランド 1814-73)、 「上段寝台」F・マリオン・クローフォード(米 1854-1909)、 「人間嫌い」J・D・ベレスフォード(英 1873-1974)、 「魅入られたギルディア教授」ロバート・ヒチェンズ(英 1864-?)、 「アムワース夫人」E・F・ベンスン(英 1867-1940)、 「柳」アルジャノン・ブラックウッド(英 1869-1953)、 「パイプを吸う男」マーティン・アームストロング(英) 英米の怪談集…1巻は古めのものが多いでしょか。幻想、奇妙な能力や幽霊や吸血鬼…怪異譚から ちょと奇妙な話までいろいろ入ってます♪ だいたい…一度は作品を読んだ事がある作家ばかりですね(^_^;) 「緑茶」(レ・ファニュ)と「人間嫌い」(ベレスフォード)は 以前の感想をどうぞ。以下にその他のお気に入りを♪ 2巻に続きます。 「上段寝台」 F・マリオン・クローフォード 話題も尽きて退屈な空気が場に漂い始めた頃、幽霊などとは縁のなさそうなブリズベインが奇妙な話を 語り始めた。それは大西洋をある船で渡った時に泊まった部屋の話だった。その部屋では何故か いつも閉めたはずの窓がひとりでに開き、既に3人もの死者が出ているという話だったが…。 船上の怪異譚は、逃げ場がないだけに恐ろしいですね。幽霊…というか、死んでいるもの……。 未知の存在を信じていようといまいと、関わり合いにならない方がいいこともあるのですね(^_^;) 「魅入られたギルディア教授」 ロバート・ヒチェンズ 愛や慈悲を全く拒絶して生きてきたギルディア教授は、ある日友人のマーチソン牧師に奇妙な話をする。 目に見えない何者かが自分の家に棲みつき、しかも自分に愛情を抱いているらしいというのだ…。 嫌悪に震える教授に、牧師はさまざまな助言をするが…。 ちょと長め。個人的には、見えない存在よりそれをなんとか見出そうとする教授と牧師の話が 面白いです。人間の愛を拒絶して生きてきた教授が、ワケの分からないものに愛される皮肉(^_^;) 恐ろしいお話です。 「柳」 アルジャノン・ブラックウッド ウィーンからカヌーでダニューブ川を下っていた私と友人は、土地の人たちが恐れるみず柳の密生地で 夜を明かすことになった。不吉な予感に怯える二人。囁くような音に夜中悩まされ、テントを出た私が見たものは…。 ドナウ川のことですね。異国だからと油断してても、土地の人がおそれているのにはちゃんと 理由があるわけで…。近代の怪奇小説という趣です。川を埋め尽くす柳が怖い……。 「パイプを吸う男」 マーティン・アームストロング 雨の中を歩いてきた私は、寂れた一軒家で雨宿りをさせてもらうことにした。そこに住む老人から、 身の上話を聞かされる羽目になった私だったが…。 短めの…まさに怪談というお話。ホントにいかにも、というお話なんですけど、雨の降る夜に 聞かされたら怖いかも…(-_-;) |
| 「幻想と怪奇2 英米怪談集」 早川書房編集部 編(ハヤカワポケミス 日) |
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英米の怪談を集めたアンソロジー。第2巻には11編収録。
収録作品… 「ルクンド」 |