| アシモフ (アイザック) アメリカ 1902-92 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 私はロボット | 創元SF文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| アーヴィング (ウィリアム) アメリカ 1783-1859 | |||||||||||||||||||||||||||||
| スケッチ・ブック | 新潮文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| アンデルセン (ハンス・クリスチャン) デンマーク 1805-75 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 絵のない絵本 | 新潮文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| 人魚の姫 | 新潮文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| イーリイ (デイヴィッド) アメリカ 1927- | |||||||||||||||||||||||||||||
| ヨットクラブ | 晶文社 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ウィース (ヨーハン・ルードルフ) スイス 1743-1830 | |||||||||||||||||||||||||||||
| スイスのロビンソン (1814) | 岩波文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ウィーダ イギリス 1839-1908 | |||||||||||||||||||||||||||||
| フランダースの犬 | 新潮文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ウエイクフィールド (ハーバート・ラッセル) イギリス 1888-1964 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 赤い館 (短篇集) | 国書刊行会 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ウェブスター (ジーン) アメリカ 1876-1916 | |||||||||||||||||||||||||||||
| あしながおじさん (1912) | 新潮文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ウェルズ (ハーバート・ジョージ) イギリス 1866-1946 | |||||||||||||||||||||||||||||
| タイムマシン | 岩波文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| 透明人間 | 岩波文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| モロー博士の島 | 岩波文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ヴェルヌ (ジュール) フランス 1828-1905 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 十五少年漂流記 | 新潮文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| 八十日間世界一周 | 新潮文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ウォー (イーブリン) イギリス 1903-66 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 大転落 | 岩波文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ウォートン (イーディス) アメリカ 1862-1937 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 幽霊 (1937)(短篇集) | 作品社 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ウォルポール (ヒュー・シーモア) イギリス 1884-1941 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 銀の仮面 | 国書刊行会 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ウッドハウス (P・G) イギリス 1881-1975 | |||||||||||||||||||||||||||||
| スミスにおまかせ (1923) | 創土社 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ウッドハウス短編集 (1914〜17) (短篇集) | 富士書店 | ||||||||||||||||||||||||||||
| 比類なきジーヴス | 国書刊行会 | ||||||||||||||||||||||||||||
| よしきた、ジーヴス | 国書刊行会 | ||||||||||||||||||||||||||||
| それゆけ、ジーヴス | 国書刊行会 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ウースター家の掟 (1938) | 国書刊行会 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ジーヴズの事件簿 | 文藝春秋 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ヴリーランド (スーザン) アメリカ | |||||||||||||||||||||||||||||
| ヒヤシンス・ブルーの少女 (1999) | 早川書房 | ||||||||||||||||||||||||||||
| ウルフ (ヴァージニア) イギリス 1882-1941 | |||||||||||||||||||||||||||||
| ヴァージニア・ウルフ短編集 | ちくま文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| エイクマン (ロバート) イギリス 1914-1981 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 奥の部屋 (短篇集) | 国書刊行会 | ||||||||||||||||||||||||||||
| エイメ (マルセル) フランス 1902-1967 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 壁抜け男 | 早川書房 | ||||||||||||||||||||||||||||
| 壁抜け男 | 角川文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| エリオット (ジョージ) イギリス 1819-80 | |||||||||||||||||||||||||||||
| サイラス・マーナー(1861) | 岩波文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| エリン (スタンリイ) アメリカ 1916-1986 | |||||||||||||||||||||||||||||
| 特別料理 (短篇集) | 早川書房 | ||||||||||||||||||||||||||||
| 九時から五時までの男 (短篇集) | ハヤカワポケミス | ||||||||||||||||||||||||||||
| エンデ (ミヒャエル) ドイツ 1929-1995 | |||||||||||||||||||||||||||||
| モモ (1979) | 岩波書店 | ||||||||||||||||||||||||||||
| はてしない物語 (1979) | 岩波書店 | ||||||||||||||||||||||||||||
| 鏡の中の鏡 ―迷宮― (1984) | 岩波書店 | ||||||||||||||||||||||||||||
| オースター (ポール) アメリカ 1947- | |||||||||||||||||||||||||||||
| 孤独の発明 (1982) | 新潮文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| シティ・オブ・グラス (1985) | 角川文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| 幽霊たち (1986) | 新潮文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||
| 鍵のかかった部屋 (1986) | 白水Uブックス
| 最後の物たちの国で (1987) | 新潮文庫
| ムーン・パレス (1989) | 新潮文庫
| 偶然の音楽 (1990) | 白水Uブックス
| リヴァイアサン (1992) | 新潮社
| ティンブクトゥ (1999) | 新潮社
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オースティン (ジェーン) イギリス 1775-1817
| 高慢と偏見 (1813) | 岩波文庫
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オークシイ (バロネス・オルツィ) イギリス
| 隅の老人の事件簿 | 創元推理文庫
| 紅はこべ (1905) | 筑摩書房
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O・ヘンリ アメリカ 1862-1910
| O・ヘンリ短編集 1〜3 | 新潮文庫
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オルコット アメリカ 1832-88
| 若草物語 |
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| 「赤い館」 H・R・ウエイクフィールド/倉坂鬼一郎・鈴木克晶・西崎憲 訳(国書刊行会 1996.10.25) |
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英国の小説家ウエイクフィールド(1888-1964)の短篇集。9編収録。 収録作品… 「赤い館」、「ポーナル博士の見損じ」、「ゴースト・ハント」、「最初の一束」、「死の勝利」、 「"彼の者現れて後去るべし"」、「悲哀の湖」、「中心人物」、「不死鳥」 最後のゴースト・ストーリイ作家といわれるウエイクフィールド。未知の存在を常に身近に感じつつ、 そしてそれに懐疑の目を向けることをやめずにゴースト・ストーリイを書いていた稀有な 作家のようですね。晩年にはもう、こういった種類の怪奇小説は発表の場さえなかったというのも 分かる気がします。こういう…なんていうか曖昧でほの暗くて少々胡散臭い領域は、進歩やら発展やら 流行やらとは無縁の世界ですもんね。でも、私はそういうの嫌いじゃありません。作者特有の 女性蔑視の発言が少々目につきますけれどね(^_^;) 以下にお気に入りの感想を。叢書としては「魔法の本棚」(国書刊行会)4巻『幽霊船』 (リチャード・ミドルトン)に続きます。 「赤い館」 田舎での休暇を過ごすために借りた"赤い館"に、私は妻と息子を連れてやってきた。 だが、その館にはどことなく嫌な空気があった。館の中には何故か点々と緑色をした泥が落ち、 常に誰かに見られているような気がするのだ。ある日、息子のティムが何かを見たらしく、 突然怯えて泣き始めた…。 いわくつきの家。知ってたら誰もこんな薄気味悪い家借りませんよね〜(-_-) たとえ 幽霊の存在なんて信じてなくても、ここまでひどかったら(^_^;) 「ポーナル博士の見損じ」 若い頃から親友のモリスンには何もかも一歩先んじられていたポーナル博士だったが、 チェスだけは違っていた。だが英国選手権でモリスンにかないそうもないと悟ったポーナル博士は、 モリスンを殺害することにした…。 人間の執念も、幽霊以上に恐ろしいものですね。チェスに憑かれ、殺した相手に憑かれ…。 こんな二人の巻き添えにされたくないですね(^_^;) 「ゴースト・ハント」 ラジオ番組の"ゴースト・ハント"。3回目の放送はパリから心霊現象研究の大家 ミニヨン教授を招き、ロンドン近郊の幽霊屋敷を紹介することになっていたが…。 DJの語りだけでストーリーが進みます。二階に上ったきり帰ってこない教授、天井に広がる染み、 屋敷に響く奇妙な音、憑かれたようにしゃべり続けるDJ……。これ夜中にラジオで聴いたら むちゃくちゃ怖いだろな(T_T) 「"彼の者現れて後去るべし"」 弁護士のベーラミーは、8年ぶりに友人のフィリップと会った。フィリップは最近クリントンという男に つきまとわれており、逆恨みされて困っているというのだった。しかもなにか怪しい術を かけられたらしく、奇妙なものを見る日々が続いているという。そんなある日、フィリップはベーラミーの目の前で 不可解な死に方をする。疑念を抱いたベーラミーは、クリントンの素性を調べ始めるが…。 ちょと長めのお話ですね。幽霊譚というより東洋の神秘という感じでちょいと怪しい話ですが(笑)、 けっこう目の離せないストーリーです。こんな人にはつきまとわれたくないものです(^_^;) 「悲哀の湖」 妻を殺したという疑いが晴れたものの、世間の中傷を逃れてとある屋敷を借りた私。 近所には小さな湖があり、そこでは自殺者が絶えないという。人目を避けるようにして 屋敷で暮らすうち、私は奇妙な鳴き声の鳥に悩まされるようになる…。 何かを忘れさせまいとするかのように響く、耳障りな鳥の泣き声。 「不死鳥」とちょとパターンが似てるかな。真相はどうだったのでしょうね。すべてを呑み込んで 不気味なさざなみを立てる湖が恐ろしいです……。 |
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「ジーヴズの事件簿」ウッドハウス選集1 P・G・ウッドハウス/岩永正勝・小山太一 訳 (文藝春秋 2005.5.30) |
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ユーモア作家P・G・ウッドハウスの“ジーヴズ”シリーズの短編集。13篇収録。→
本の詳細 収録作品… 「ジーヴズの初仕事」、「ジーヴズの春」、「ロヴィルの怪事件」、「ジーヴズとグロソップ一家」、 「ジーヴズと駆け出し俳優」、「同士ビンゴ」、「トゥイング騒動記」、「クロードとユースタスの出帆遅延」、 「ビンゴと今度の娘」、「バーティ君の変心」、「ジーヴズと白鳥の湖」、「ジーヴズと降誕祭気分」、 「ガッシー救出作戦」(特別収録作品) お間抜け主人バーティ・ウースターとその有能すぎる従僕(策士?)ジーヴスの、ユーモアあふれまくりの ストーリー♪ 基本的に『比類なきジーヴス』(国書刊行会)と収録作品は ほとんど同じですので、詳しい内容説明はこちらをお読みください。文春のは“ジーヴズ”になっている上(国書刊行会は ジーヴス)日本語が(翻訳はどうか知らない)がちょいとくだけてるかな…。ざっと見ただけですが、それぞれ細かい部分の単語の使い方が 全然違います。この辺はもう好みのレベルでしょうね。まぁそれぞれ一長一短ありますので、 両方読むのがいちばんお薦め(というか無難というか)です(^_^;) 以下ちょっと毛色の変わった作品について一言♪ 「ジーヴズの初仕事」は、バーティとジーヴズが出会った顛末。 始まりはこんなにさらっとしたものなのですね。でもストーリーは、二人の行く末を 思わせるものが既に全開です。1作だけジーヴスの視点から 書かれた「バーティ君の変心」はまた別の意味で面白すぎ。こんな目で主人バーティを 眺めているなんて〜。従僕って恐ろしい…。最後に収録されている「ガッシー救出作戦」は、 バーティ&ジーヴスシリーズの原型とも言うべきものです。というか、ジーヴズのいないバーティという 感じのストーリー。最悪の事態です(笑) やっぱりどれも楽しいです。ユーモア小説の真髄♪ 読むだけでこんな幸せになれる本もなかなか ないですね。作品集は2巻へ続きます。そのうちに。 |
| 「比類なきジーヴス」 P・G・ウッドハウス/森村たまき 訳 (国書刊行会 2005.2.14) |
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有閑階級の独身青年バートラム(バ―ティ)・ウースターは、頼りになる執事ジーヴスと気ままな二人暮し…
のはずが、いつも誰かに恋せずにはいられない友人ビンゴ・リトルやアガサ伯母さん、
そして従兄弟の双子クロードとユースタスの繰り広げる騒動にいつも頭を抱えるはめに。
今日も他愛のない(そしてのっぴきならない)厄介ごとに巻き込まれるバーティの悩みを、
優秀(すぎる?)執事ジーヴスが一刀両断。 英国生まれのユーモア作家、P・G・ウッドハウス(1881-1975)のジーヴス・シリーズ。→ 本の詳細 これは今後刊行予定のウッドハウス・コレクションのうちの1冊。今まで ウッドハウスの翻訳作品に飢えてきた人間にとってはも〜転げ回りたいくらい嬉しい本なの です♪ いや…それほどのこともないか(^_^;) ウッドハウス抜きでユーモア小説は語れません。なのに、日本ではあんまし有名じゃないようですね…。 この作品は、当初ジーヴスものの短編だったものを加筆修正し、まとめて長編という形にしたものだそうです。 ちょいとお人よしで実際的な事が苦手なバーティは、いつもスープに浸かりっぱなし(in the soupを 調べて下さい(^_^;))。友人の恋愛相談にのり、従兄弟の引き起こすトラブルの後始末をし、 伯母さんの持ち込む結婚話をやり過ごし……ってなこと一人でやってのけられるわけがなく、その背後には常に 暗躍する執事ジーヴスの影が…。 基本的に、誰かが何か厄介なことになってバーティがしぶしぶ乗り出すも、乗り出さない方が他の誰より バーティ自身のためだったというような事態になり、結局ジーヴスが鮮やかに解決、というパターンの繰り返し。 しかし世に厄介事と変人は尽きることなく、その種類もきりがなく(^o^;) ってことで、どの話も ほんっと面白いです♪ ユーモア小説のあらすじを逐一紹介なんて、そりゃ野暮というもの(^_^) これはもう、読んでいただくしかありません♪ 2巻『よしきた、ジーヴス』に続きます↓ |
| 「よしきた、ジーヴス」 P・G・ウッドハウス/森村たまき 訳 (国書刊行会 2005.6.15) |
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執事のジーヴスを残して一人カンヌへ旅立った僕ことバーティ・ウースターは、
素敵な白いメス・ジャケットを引っさげて帰ってきた。だがそれが、後々まで二人の間に大きな影を
落とすことに…。恋する友人二人を救うため、ジーヴス抜きでトラブルの真っ只中に突っ込むバーティ。
酷い苦境に立たされる彼に明日はあるのか…? → 本の詳細 ユーモア作家ウッドハウスのジーヴスもの♪ 作中過去の事件にも触れているので『比類なきジーヴス』を 読んである方が面白いと思います。もちろん、読んでなくても爆笑ものだと思いますが(^_^;) この作品は長編仕立て。ジーヴスとジャケットのことで意見が食い違い、恋する二人の友 フィンク・ノトルとタッピーをそれぞれの窮地から一人で(一人で!)救い出そうとするバーティ。 誰がやってもここまでひどくならんだろうという事態にたやすく陥れ、大いに笑わせてくれます♪ 普通の人にはちょっとない能力です。素晴らしいです(^o^;) 長編なので少々中だるみしてる気もしますが、その分ハラハラとヒヤヒヤは倍増です(^_^;) しかし結局は 永遠なる黄金パターン。ジーヴスがなんとかしてくれないわけがない。終わりよければすべてよしです。 この際私の細かい感想などどーでもいいので、とにかくどうぞご一読を。 次は3作目『それゆけ、ジーヴス』に続きます↓ |
| 「それゆけ、ジーヴス」 P・G・ウッドハウス/森村たまき 訳 (国書刊行会 2005.10.15) |
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有閑階級の独身青年バートラム(バ―ティ)・ウースターは、頼りになる執事ジーヴスと気ままな二人暮し。
ジーヴスを雇ったその日から、彼なしの生活は考えられなくなったバーティ。だが時々服装についての
意見の相違から、頼みの綱のジーヴスにも見放され…? 英国生まれのユーモア作家、P・G・ウッドハウス(1881-1975)のジーヴス・シリーズの短編集。 → 本の詳細 ウッドハウス・コレクション(刊行中)の第3冊目♪ この本の5章まではジーヴスものの初期の作品で、 5章6章の間に『比類なきジーヴス』が挟まる、というのが発表順らしいですね。まぁあまり気にはなりません。 おなじみのキャラクター(ビンゴやサー・ロデリック・グロソップやコックのアナトール)が出てきますので、前2冊を読んでいた方が楽しいと思います♪ …とはいえ、やってることはいつもと同じ(^_^;) バーティ自身が、あるいは彼の(ほぼ同じ毛色の) 友人たちが何かとんでもない事態に陥り、やめときゃいいのにバーティが一人でなんとかしようとし、 なんとかなるどころかどうにもならないところまで行ってしまい、ジーヴス登場と相成るという(^_^;) この巻はバーティーがある事情からニューヨークで暮らしてた間のお話が多いです。今回はジーヴスの都合のよすぎる親族もいっぱい 出てきていいですね(笑) 好きな作品は、ニューヨークに住むバーティにおしつけられたとんでもないお客『ジーヴスと招かれざる客』、 友人の身の上を案ずるあまり、代わりに自ら窮地へ飛び込むバーティ『刑の代替はこれを認めない』、友人とその恋人との 仲を取り持とうと奮闘する『フレディーの仲直り大作戦』などです。…と書いたけど、その他のもホントに楽しいです♪ やっぱし ウッドハウスのユーモア最高です〜(T_T) 『ジーヴス登場』と『バーティー考えを改める』の感想は『ジーヴズの事件簿』(文藝春秋) をご覧下さい。 次は『ウースター家の掟』に続きます↓ |
| 「ウースター家の掟」 P・G・ウッドハウス/森村たまき 訳 (国書刊行会 2006.3.14) |
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ひどい二日酔いで目覚めたバーティは、何やら相談があるらしいダリア叔母さんの家へと向かう。
自ら発行している雑誌のため夫から金を引き出したい彼女は、バーティを使ってある策略をめぐらせていたのだった。
だが、その策略はまたしてもバーティをとんでもない窮地へと追い込むことに…。ジーヴス・シリーズ長編。1938年。
→本の詳細
有閑階級の独身青年バートラム(バ―ティ)・ウースターとその天才執事ジーヴスの活躍する ユーモア小説。今回は長編です。おなじみのキャラクターがわんさか出てますので、 前の作品を読んであるといいかも。読んでなくても全然かまいませんが。 叔母さん(比較的良い方の叔母さん)に、彼女のお抱え凄腕コック・アナトールのつくる食事を 金輪際食べさせてやらないと脅され、しぶしぶ彼女の頼みを実行するバーティ。 盗癖持ちの悪党と誤解され、友人の恋の悩み(×2)に振り回され、 軽犯罪(?)に手を染めることを多方面から強要され……と、今回も相も変わらずスープにはまりまくり。 ウースター家の掟はカッコいいけど、それを守るバーティときたら、それはそれはもう…(涙) 長編なのでちと中だるみ感があるのと、短編ほど爽快感がないのは否めませんが、 やはりジーヴス最高です(T_T) 時には彼がスゴイのではなく、単に周りがおマヌケすぎるんじゃ…(^_^;)ってな 感じも(笑) みんなまとめてどっかへ監禁したほーがいいんじゃないかと思えるような人たち、 そしてどう見ても修復不可能なまでにもつれた人間関係を、ジーヴスがお約束どおり解決に導きます♪ なんも考えずにただただ笑える、幸せな作品でした。 次は『でかした、ジーヴス!』へ続きます。そのうちに。 |
| 「奥の部屋」 ロバート・エイクマン/今本渉 訳(国書刊行会 1997.9.20) |
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ロバート・エイクマン(1914-1984)の短篇集。5編収録。 収録作品… 「学友」、「髪を束ねて」、「待合室」、「恍惚」、「奥の部屋」 怪奇小説…というより、エイクマン自身がそう呼んだように、ストレインジ・ストーリー。 国内のアンソロジーにも作品がいくつか収録されていますが、エイクマンは本国イギリスでも それほど名の通った作家というわけではないみたいですね。この本の収録作品の書かれた年代は 1964〜84年と比較的最近。後期の作品は、作風も違ってくるそうですが…。古い怪奇小説の雰囲気を残しつつ、描かれているのは もっと現代的でつかみどころのない、なんだかぬらり…としたもの(^_^ゞ) 私はこの現代的な 「ぬらり」の部分がちと苦手なんですが、それでいて妙に引き込まれてしまう妖しい世界でもあります。 叢書としては国書刊行会「魔法の本棚」の5巻目。次は6巻「消えた太陽」(アレクサンドル・グリーン)に 続きます。 以下にお気に入りの短篇を♪ 「待合室」 電車を乗り過ごしてしまったエドワード・ペンドルベリは、ただ一人田舎町カスタトン駅の 待合室で夜を明かすことになった。寒さをこらえつつベンチに横になった私の周りに、 何故か大勢の人の気配が…。 短めのお話ですね。一夜明けて明かされる真実。恐怖は夜が明けた後に…。 「恍惚」 元画家だった人物と知り合いになった私は、彼が亡くなった後に彼の手記を入手した。それは元画家が 若かった頃、とある画家の夫人に会いにベルギーへ行った時の話だった…。 結局何がなんだか分からないんですが(^_^;)、妙に惹かれる話です。亡くなった画家たちを あげつらう妖しい老女。彼女に言われるがまま、箪笥の中の服に顔を埋める私…。なんか 変な話ですが(笑)、この奇妙な現実感の希薄さがいいです。 「奥の部屋」 自動車が故障したために立ち寄ったさびれた店で、私は誕生日プレゼントに人形の家を 買ってもらった。だがどうやっても家をこじ開けることも出来ず、奇妙な夢に悩まされるようになった私は、 家で遊ぶことをやめてしまったが…。 外からのぞき見ることも出来ない、人形の家に隠された奥の部屋…。お母さんと弟は一体私に何を隠していたのか 気になります。そして、彼女が辿り付いたあの家。奥の部屋には、一体何が…(T_T) |
| 「九時から五時までの男」 スタンリイ・エリン/小笠原豊樹 訳(ハヤカワポケミス S42.6.30) |
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スタンリイ・エリン短編集。1963年。10篇収録。 収録作品… 「ブレッシントン計画」、「神さまの思し召し」、「いつまでもねんねえじゃいられない」、「ロバート」、 「不当な疑惑」、「運命の日」、「蚤をたずねて」、「七つの大徳」、「九時から五時までの男」、 「倅の質問」 ちょっと奇妙で皮肉な味の短篇ばかり♪ ポケミス版は絶版ですが、文庫が出てます。『特別料理』に続く、2番目の短篇集。 …この短編集の方が『特別料理』収録の作品より、さらに人間の暗い心理をさらけ出している話が 多いですね(^o^;) その辺が私にはちと微妙な部分もありますが、やっぱり思わずにやりとさせられるようなお話もあります。以下にお気に入りの短篇を♪ 「ブレッシントン計画」 最近舅と暮らすようになったトリードウェル氏の元に、老齢学協会と名乗る団体から一人の男がやってきた。 舅の存在がわずらわしくなりかけていたトリードウェル氏に、男は「ブレッシントン計画」という名の 恐ろしい提案をする…。 ストーリーとしてはありがちかもしれませんけど、最後にトリードウェル氏が抱く危惧がなんとも 勝手というかなんというか(^_^;) 明日はわが身ですよね〜…。 「不当な疑惑」 過労でひどい頭痛を抱え込んでしまったミスター・ウィロビイは、医者にあれこれと思い悩むことを 禁じられ、1ヶ月の休養に赴くべく列車に乗り込んだ。そこで隣の座席に座った弁護士風の男が、 連れの男に興味深い殺人事件の話を始める。なんとなく聞き始めたミスター・ウィロビイだったが…。 面白い…ですけど、ひどい話ですね(笑) で、結局どうなったんでしょう? すご〜く気になる…(^_^;) 「蚤をたずねて」 行きずりの人間に施しを求められると断れない性格の私は、今もまた公園のベンチの隣へ腰掛けた みすぼらしい老人の話に耳を傾けることになった。その老人は、かつては有名な 蚤のサーカスを見世物としていたというのだが…。 なんてドラマチックな蚤の生活(^o^;) こんなすごい話を聞かされちゃったら、 それ相応の代価を払わされるのも仕方ないって気もします。アイディアの勝利ですね(笑) 「九時から五時までの男」 キースラー氏はいつものように目を覚まし、甥の就職の世話をしてほしいという妻の話を 退けて、9時に自分の事務所へ向かった。そこで彼は一人で、5時まで仕事をするのだが…。 そんな仕事してるんじゃ、甥っ子に世話もできませんわな(笑) 九時から五時まで、 というのが妙に皮肉な感じで良いですね(^_^;) |