| 坂口安吾 1906-1955 | |
| 不連続殺人事件 (1947) | 双葉文庫 |
| 笹沢佐保 | |
| 暗い傾斜 | 角川文庫 |
| 島田荘司 1948- | |
| 占星術殺人事件 | 講談社文庫 |
| 異邦の騎士 | 講談社文庫 |
| 御手洗潔の挨拶 | 講談社文庫 |
| 展望塔の殺人 | 光文社文庫 |
| 斜め屋敷の犯罪 | 講談社文庫 |
| 御手洗潔のダンス | 講談社文庫 |
| 真保裕一 1961- | |
| ホワイトアウト (1995) | 新潮社 |
| 高木彬光 1920-1995 | |
| 人形はなぜ殺される (1955) | 光文社文庫 |
| 刺青殺人事件 (1948) | ハルキ文庫 |
| 土屋隆夫 | |
| 土屋隆夫推理小説集成2 危険な童話/影の告発 | 創元推理文庫 |
| 中井英夫 1922-93 | |
| 虚無への供物 (1964) | 講談社文庫 |
| 二階堂黎人 1959- | |
| 地獄の奇術師 | 講談社文庫 |
| ユリ迷宮 | 講談社文庫 |
| 軽井沢マジック | 徳間文庫 |
| 名探偵水乃紗杜瑠の大冒険 | 実業之日本社 |
| 奇跡島の不思議 (1996) | 角川書店 |
| 仁木悦子 1928- | |
| 猫は知っていた | 講談社文庫 |
| 一匹や二匹 | 講談社文庫 |
| 陽の翳る街 | 講談社文庫 |
| 西澤保彦 | |
| 麦酒の家の冒険 | 講談社文庫 |
| 西村京太郎 1930- | |
| 殺しの双曲線 | 講談社文庫 |
| 法月綸太郎 | |
| 密閉教室 | 講談社文庫 |
| 法月綸太郎の冒険 | 講談社文庫 |
| 法月綸太郎の新冒険 | 講談社ノベルス |
| 「虚無への供物」 中井英夫 (1994.3.15 講談社文庫) |
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1954年、陰惨な事件ばかりが世間を騒がせていた年、シャンソン歌手の奈々村久生とその友人の亜利夫は、
代々宝石商を営む氷沼家の人々と懇意になった。氷沼家は代々不幸な最期を遂げるものが多く、
つい先日船の事故で4人の身内を失ったばかりだった。何か裏に陰謀があるのではないかと疑い、
探偵の真似事を始めた久生と亜利夫。だがそんな彼らの前で、氷沼家の次男紅司が
密室で変死体となって発見されるという事件が起こる…。1964年。 →本の詳細
いろんな意味で名作と名高い本作。戦争の記憶もまだ生々しく、世間でも 心寒くなるような事件ばかりが起こっていた年。暗い過去を持つ氷沼家を舞台に、まさに 推理小説を地で行こうというような久生たちの行動。そして起こる密室殺人…。 とはいえきちっとした本格ミステリかというと、素人たちの推理はどこか横滑り、 その間に容疑者はどんどん死に、奇妙な暗合は本当に暗合なのかも謎のまま…。 うーん、個人的にはほとんど先入観なしで読んだ (アンチ・ミステリだなんてことはすっぱり忘れていた(爆)) のですが、正直ちょいとばかり微妙でした。アンチ・ミステリ自体は別段嫌いじゃないと思うのですが、 たぶんこういうアンチ・ミステリは微妙なのです。( 言い回しも微妙だが(^_^;)) 後半の、犯人(というか…)指摘の場面の蒼司の言葉などは本当に深く重く考えさせられるものが ありますし、ここを描きたいがための過程というのも分かるのですが…。前半はけっこう楽しんでいたのですが、 なんか牟礼田の小説乱入が納得いかないというか(笑) まぁ、しかし、やはりすごい作品ではありますね。読んでいる間中、全体に妙に作り物っぽさというかケレン味というか、そんな感じが漂うのは何故だろうと ずっと気になっていました。人物も次々起こる事件も、面白いのだけれどどこかそんな感じがつきまとう。 それも虚無への供物ということなのですね…。その根幹にあるものが、いつまでも古びない作品であることは 間違いなさそうです。 |