ハクモクレンとコブシの違い
千葉市 家重                     2007.04.09


ハクモクレンもコブシも桜が咲くより少し早く咲きます。葉が落ちる12月頃から大きな蕾が身に付き、今にも咲くのかと思われますが、今年は3月10日前後に一斉に咲き始めます。ハクモクレンは花弁六枚、額三枚からなりますが、萼片も花弁のように白いから、九枚の花弁に見えます。

花ひらいた純白のハクモクレンが、木一杯に沢山咲き本当に見とれます。しかし、大風に当たり、霜の襲われるとすぐに変色し、惨めな様相さらし、花の命は短いです。

モクレンといえば、紫色の花を言います。しかし、ハクモクレンに対し、シモクレン(紫木蓮)と今はいわれるようになっています。ハクモクレンより少し遅れて咲き、木の大きさも3〜4b小ぶりです。そして、中国原産の落葉低木です。

辛夷と書いてコブシと読みます。日本原産の植物です。

コブシの思い出は、5月の連休に軽井沢に行ったとき、小雨の中にあちらこちらに白い花を咲かせた木が目に付きます。コブシの最盛期の時でした。

コブシといえば、千昌夫さんの♪白樺 青空 南風 こぶし咲く あの丘 北国の ああ 北国の春…で始まる“北国の春”です。

この花は、「田打ち桜」や「田招き桜」の別名もあり、かつてはこの花の咲くのを見て、稲作の準備を始めたと言われ、春の訪れを告げる花の一つです。栃木県では「イモウエバナ」とも呼ばれ、農作物植え付けの目安にしていた花です。また、沢山花をつければ、豊年であるとし、豊凶の如何を占うことに利用していたそうです。

コブシはハクモクレンよりもよく似ているモクレン科のタムシバがあります。4〜5月頃北陸の山にはいるとよく見掛けます。本州、四国、九州に分布しています。

タムシバはコブシよりも香気強イノデ、ニオイコブシの名もあります。

コブシと言う名は、「拳」の意味だとされています。

花の蕾が赤ちゃんの握り拳に似ているからとも、秋に実る果実が、拳の形に似ているからとも言われています。

辛夷は(しんい)と読んで生薬に使われています。蓄膿、鼻炎のお薬として利用され、「葛根湯加川?辛夷」や「辛夷清肺湯」というコブシが使われている漢方薬があります。

ハクモクレンもコブシも モクレン科で、見違えるほど似ています。

@その一番の違いはコブシには。花が咲いている時に、花の付け根に一枚の葉が付いていることです。ハクモクレンにはありません。

A蕾も花もハクモクレンに比較すると、コブシは小さいです。

Bハクモクレンの花の芽は全部、首をもちあげて、上を向いていますが、 コブシは枝の向きに逆らわず、横向きや下向きに芽が付いています。

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